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3月16日に行われた2025プレナスなでしこリーグ2部第1節ヴィアティン三重レディース戦の試合結果をお伝えいたします。
≪2025プレナスなでしこリーグ2部第1節~結果~≫
(45分ハーフ)
FCふじざくら山梨 1-0 ヴィアティン三重レディース
-前半 0-0
-後半 1-0
(得点)
86分 辻野友実子
≪スターティングメンバー≫
GK 米澤萌香
DF 五味小暖 加村ななみ 高山紗希
MF 小鍛冶旭 中村友香 島村美風 内田朱夏
FW 脇田紗弥 山本菜桜美 辻野友実子
(途中出場)
ハーフタイム OUT 28 島村美風 → IN 29 三田幸望
ハーフタイム OUT 21 内田朱夏 → IN 10 菅百花
75分 OUT 14 脇田紗弥 → IN 15 成迫実咲
90分 OUT 4 小鍜治旭 → IN 13 佐々木葵
【今節の振り返り~マッチレポート】
2025年シーズンはアウェイの地、三重からFCふじざくら山梨のなでしこリーグが開幕しました。
FCふじざくら山梨の開幕メンバーは、ディフェンスラインの3枚に五味、高山、1年半振りに復帰となる加村が入り、GKには初スタメンとなる米澤が入ります。
中盤ボランチには、島村・中村が組み、サイドハーフには右に小鍛冶、左に内田。前線3枚はクラブの得点源として昨シーズン活躍を見せた、左から辻野・山本・脇田が入り、この春から取り組み続けている3-4-3になります。
雨の影響により水たまりがピッチに出る中、キックオフの笛がなります。
序盤は水たまりを避けるためにロングボールでボールを前に進める試合展開になります。
ロングボールの競り合いからセカンドボールを回収し、ボールを保持できるようになると相手自陣でボールを動かす時間を生まれ、少しずつ相手ゴールに迫ります。
すると左サイドの辻野、内田、島村でリズムが生まれ、左サイドから中央の山本、脇田を狙うアーリークロスを供給して、チャンスを狙います。
15分には、ボールを左サイドでリズムよく回し、島村がボールを運び出し相手自陣に侵入。相手キーパーが前に出ていると判断するとその島村が左足でゴールを狙います。
このシュートはキーパーにキャッチされるも、このシュートは今シーズンファーストシュートになります。
ふじざくらは序盤からロングボールを活用し相手自陣にボールを運び優位に立ち、相手が守るゴール前にボールを運んでいきます。
20分には、ボックス右角付近でボールを受けた脇田が深い位置へ運び出し、中村へ折り返すと、身体をひねり左足からゴール前にクロスを入れるも、ペナルティ内の辻野、山本にはわずか合わずも、狙いの攻撃を見せます。
その直後には島村が内側へ絞った辻野へ鋭い縦パスを差し込み、最後は小鍛冶がフェイントからミドルシュートを狙うも、相手に当たってしまいます。
攻撃でリズムを作るも、相手のロングボールの対応に苦戦し、30分には自陣左サイドの裏を使われ、ペナルティエリア左からグラウンダーのクロスからゴール前にボールを入れられるも五味が相手をブロックしながら、身体を張って守ります。
前半は決定的なシーンがなく、終了となります。
ハーフタイムに入ると田口監督から「グランド状況が状況だから、ロングボールを蹴ることは狙いとして良いが、セカンドボールを拾えていないからそこを意識すること。そして相手の最終ラインを超えるボールを供給していかないとチャンスは見えない。キックの質をあげていこう。攻撃では、対角・ポケットを意識して後半は入ろう。繋げるところは繋げていきながら、しっかり判断をしながら!」と指示を伝えました。
ハーフタイムで内田に変わり菅、島村に変えて三田を投入します。
後半の立ち上がりは積極的な入りを見せるも、ピッチでボールが止まったり、水たまりに足を取られたりと、ロングボールの蹴りあいになり、その後は五分五分の展開が続いていた中、相手が徐々に優位にボールを運びます。しかし、昨年の4月以来のスタメンとなる高山が左サイドで仕掛ける相手に対して身体を張り、チャンスの芽を摘む守備でチームを支えます。
その後も相手後方からロングボールを配給するヴィアティン三重に対して、ふじざくらは加村、五味が中心となり、はじき返します。
60分頃から雨足が弱まると同時に、ふじざくらが相手自陣でプレーする時間が増えます。
62分には相手自陣のボックス内に侵入した辻野がマイナス方向の三田へパスを出し、逆サイドの五味に渡ると、ミドルレンジからシュートを放つも僅かゴールネットの脇をそれます。
その後も攻勢に出るふじざくらでしたが、一瞬の隙から相手にカウンターを仕掛けられ、この試合最大のピンチを迎えます。
71分には自陣左サイドにロングボールを供給されると相手のおさめからスペースを使われ、アーリークロスをあげられると、加村が対応するも相手選手が頭でボールをそらせ、ボールはゴールネットを通過し、得点は動きません。
75分には前半から積極的な仕掛け、ドリブル突破を見せた脇田に変わり、成迫がピッチに入ります。
成迫が山本、小鍛冶と連動し、ボールを受けたり、捌いたりしながらリズムを作り出し、相手ペナルティエリアポケットへの侵入機会が増えます。
すると、86分に試合が動きます。
その成迫が右サイドの深い位置でボールをキープすると、マイナス方向の中村へパスを出します。
中村が顔を上げ対角を見た後、ペナルティエリアの角からの中央にいる山本、辻野へクロスを供給します。
山本が相手ディフェンダーと競る中、その背後に流れたボールを辻野が頭で反応し、ゴールネットを揺らします。

2025年シーズンなでしこリーグのふじざくらファーストゴールは辻野が決めました。
その後も攻め続けたふじざくらは相手の攻撃も防ぎ、1-0で試合終了となりました。
過去2シーズン開幕戦は黒星でしたが、なでしこリーグ昇格後、初の開幕戦を勝利で飾ることができました。
本日は雨の中、多くのふじざくらサポーターが足を運んでくださいました。
217人の方が来場されたという発表でしたが、ヴィアティン三重レディースのサポーターさんと同じぐらいのふじざくらサポーターがお見えになっているのではないかと感じました。
雨に打たれながらも声を届けてくださり、一緒に戦って頂き、本当にありがとうございました。
いよいよ来週はホーム開幕戦。山梨でのなでしこリーグが開幕します。
来週は昨シーズンの1,329人を超える1,500人の来場を目標に掲げており、多くの皆さんと戦いたいです。
北麓は雪でスタジアムが埋もれてるそうです。この1週間で、多くの皆さんの協力を頂き、最高のホーム開幕戦をお届けできるように準備いたします。
目指せ2連勝!引き続き宜しくお願いいたします
以下、田口友久監督とゴールを決めた辻野友実子、堅い守備を見せた高山紗希のコメントになります。
田口友久監督
Q)試合を振り返って
ピッチコンディションが良くなく、繋いでもボールも止まったり、蹴ったりするゲーム展開になりました。それは相手が得意としているプレーなので、相手に合わせた形という所でかなり厳しい試合になってしまったことが本音です。開幕戦で緊張感もあり、うまくいかない中でも勝ちきれたのは、選手たちの頑張りのおかげです。結果的に勝てたことが素晴らしかったです。
Q)後半の辻野友実子のゴールについて
本当に最高でした!大きなチャンスが無かった展開の中で、シュート決めてくれたことはチームの試合展開を変えることにも繋がり、最高のシュートでした。
Q)今日の試合で課題に感じたことは
課題はたくさん見えてきました。精神面では、相手の勢いにのまれてしまうこと。技術面では、ロングボールが蹴れず、ずっと相手の前でプレーしてしまっていたこと。状況判断に応じて、蹴るところは蹴るという判断と精度のところをしっかり徹底していきたい。結果的に勝ったのは良かったですが、課題はたくさんあるので今後に向けて改善していきたいです。
Q)次節、ホーム開幕に向けて
今日も多くのサポーターの皆さんに来ていただいて、やはり応援がすごく心強く、選手たちも背中を押してもらっていました。ホーム開幕はV市原Lさんということで強敵にはなりますが、サポーターさんの声援を力に変えて、良い結果を届けられるよう一週間調整していきたい。
辻野友実子
Q)試合を振り返って
勝ち点3を山梨に持って帰れることが素直に嬉しいですし、この勝利は山梨で待っている仲間に一番に伝えたいです!
自分たちのサッカーができたかと言われるとそうではないですけど、勝ちに貪欲に行けたのは開幕戦までの約2か月間全員でしっかり準備したからこそだと思います。前半は相手にチャンスを与えてしまうことが多く、プレスバックで相手を潰すことや、セカンドボールを拾うことができなかったです。他にも課題はたくさんあるのでしっかり克服していきたいです。
Q)点をきめたシーンについて
とにかく嬉しかったです。アップの時から点を決めるイメージがついていたので、イメージ通りでした!笑
丁度良いところにボールがきて押し込めて良かったですけど、対角のボールに対して、しっかりポケットに入ることを意識していて、ちゅん(中村)にも、そこに入るからクロスを入れてほしいという話をしていました。クロスに対してしっかり入ることはチームとして取り組んでいたので、今日のゴールはチームとして成果だなと思います。
Q 次節、ホーム開幕戦に向けて
山梨で待っているファンに対して、来週もゴール決めれるよう頑張ります!応援よろしくお願いします!
高山紗希
Q)試合を振り返って
開幕戦ということもあり、チーム全体として緊張で固くなってしまうというのは予想していました。その中でも自分はあまり緊張しないタイプなので、自分が周りの緊張をほぐせるような力強いプレーができればいいなと思って意識して試合に入りました。球際でしっかり激しく闘うというところであったり、自分の良さを出すこともできて、結果的に試合に勝つこともできたのでよかったです。
Q 開幕に向けて準備してきたこと
それぞれの選手の個性を活かせるようなトレーニングは積んできていたので、そのトレーニングの成果を出すことができてよかったと思います。開幕までうまくいかないときもありましたけど、チームのなかでコミュニケーションをとって改善することができていましたし、ポジティブな声かけがチームの中でも多くあったので、雰囲気もよく開幕を迎えられたと思います。
個人としてもチーム在籍期間は最長なのですが、“挑戦する”ということは常に意識しているのと、もちろんキャプテン、副キャプテンもいるけれども、チーム全体の状況をみながら自分が引っ張っていく意識で取り組んでいました。
Q 次節、ホーム開幕戦に向けて
多くのお客さんに来てもらえると思うので、皆さんの前で勝利を掴みたいです。自分たちが一生懸命に闘うことが、応援してくださる方々への一番の恩返しだとおもうので、結果にこだわりながらも一生懸命、試合で闘いたいと思います。