【2023プレナスなでしこリーグ2部 第7節~試合結果~】VS ヴィアマテラス宮崎戦

いつもFCふじざくら山梨へご声援頂きまして誠にありがとうございます。
5月14日に行われた2023プレナスなでしこリーグ2部第7節のヴィアマテラス宮崎戦の試合結果をお伝えいたします。

≪2023プレナスなでしこリーグ2部第7節~結果~≫
(45分ハーフ)
FCふじざくら山梨 0-1 ヴィアマテラス宮崎
-前半 0-1
-後半 0-0

≪スターティングメンバー≫
GK 出口春奈
DF 濱名花子 加村ななみ 高山紗希 中村友香
MF 菅百花 脇田紗弥 田中里穂 金井奈苗 辻野友実子
FW 鈴木和遥

(途中出場)
HT OUT9 金井奈苗 →  IN4小鍛治旭
HT  OUT16 辻野友実子 → IN15永木真理子
80分 OUT14 脇田紗弥 → IN19 広沢実佳子

【今節の振り返り~マッチレポート】

先週の試合で、なでしこリーグ初連勝を飾ったFCふじざくら山梨。
古豪湯郷BELLE戦では4得点とチーム最多得点を記録し、勢いを持つ中で、迎えた一戦。
対戦相手は、昨シーズン、共になでしこリーグ2部昇格を決めたヴィアマテラス宮崎。11月のなでしこリーグ入替戦第2節では、0-2と敗戦した相手です。

今シーズンはなでしこリーグ2部首位を走り、特筆すべき点は何といっても攻撃力。
これまで全6試合で4勝2敗、得点数は25点と1試合平均4点以上を取る攻撃力が強みのチームです。

お互いに負けられない試合は、前半序盤、ホームのヴィアマテラス宮崎が攻め込む展開になります。
自陣の両サイドバックの裏のスペースに相手守備陣からボールを供給されますが加村・高山のディフェンス陣が落ち着いて対応し、濵名・中村の両サイドバックはフィジカルコンタクトでも激しく戦い、気迫のこもったディフェンスで相手に攻撃のチャンスを作らせません。

序盤より相手チーム前線からのプレスを受けるも、前線に蹴りださずに、落ち着いてビルドアップで攻撃の形を創るふじざくら。スリッピーなピッチに足を滑らせながらも、相手自陣にボールを運びます。前半10分頃には、右サイドの濵名から菅にボールを預けるとワンタッチで脇田へ。脇田が右サイドで相手2人をかわし、ペナルティエリアへの侵入を目指すも相手守備陣の堅い守りによってクリアされるなど、相手自陣でボールを回すも中々チャンスが作れない展開が続きます。

再三、相手の攻撃を跳ね返してきた守備陣でしたが、前半31分に、相手選手からのルーズボールがゴールキーパーの出口と濵名の間に通り、濵名が相手選手と競り合いながらクリアしたボールが相手にあたり、そのままゴールに入ってしまう形で先制を許してしまいます。反撃したいふじざくらでしたが、競り合いやルーズボールからのセカンドボールを奪えず、相手がボールを持つ時間が増え、シュートシーンがないまま、ハーフタイムを迎えます。

ハーフタイムでは渡辺海監督より「相手に隙を与えてるから、隙を作らせないこと。ゲームの中でお互い修正し、声を掛け合って戦おう。前に出ていくしかないから、自分たちで波を作っていくよ!」と選手たちを鼓舞し後半へ向かいます。

後半は、金井、辻野に代えて、永木と小鍛冶を入れ、センターフォワードとして出場した鈴木を左サイドバックに、左サイドバックの中村を中盤にコンバートする布陣で後半を迎えます。


海監督からの指示を受けた選手たちは積極的に守備でボールを奪いにいきます。左サイドに入った小鍛冶がスペースにボールを要求し、ボールを受けるとスピードに乗ったドリブルからクロスを供給するも、中で待つ永木、脇田には合わず相手にディフェンス陣に弾かれてしまいます。勢いは続き、後半10分には菅との連携で抜け出した濵名が右サイドを駆け上がりクロスを上げると、ファーに走り込んだ小鍛冶が頭で折り返すも、中の脇田とは合わずシュートまでいけませんが、良い攻撃の形が見えてきます。

しかし、経験・自力で勝る相手が徐々に攻撃の時間を増やし、幾度となくふじざくらゴールに襲い掛かります。後半も相手がボールを保持する時間が多い中、中盤・ディフェンスラインが声を掛け合い、クロスやセカンドボールを丁寧に対応し、相手に決定的なシーンを作らせません。85分にはコーナーキックのこぼれ球をゴール前で相手に押し込まれますが、加村が身体を張って防ぎ追加点を与えません。

守備で粘るふじざくらに、終了間際の後半アディショナルタイムにチャンスが訪れます。相手自陣にドリブルで侵入した濵名が倒されるとフリーキックを獲得。小鍛冶が蹴ったボールはゴール前で菅が競り、セカンドボールの奪い合いも、相手が先に触りクリアし、試合終了のホイッスルが鳴りました。


なでしこリーグ2部首位ヴィアマテラス宮崎との試合は、0-1で敗戦となりました。昨年秋に0-2で敗れてから、約半年。
1点は奪われましたが、粘り強く戦い、個々の選手の強さ・経験はありましたが、チームとしての差は少し埋まったような試合でした。

次節もアウェイ岡山での試合となります。しっかり勝って勝ち点を持ち帰りたいと思います。
以下、渡辺海監督、鈴木和遥、加村ななみに試合を振り返ってもらいました。

渡辺海監督


Q)試合を振り返って
「本日も多くのご声援ありがとうございました。このチームになって2試合目のアウェイでの試合ということで、気象条件や移動など、アウェイに乗り込む難しさを体感しながら選手は試合に入ったと思います。この環境に順応して行きながらも勝つことはもちろん、感動を届けることを1番に戦うというところを意識しようと伝え、選手を送り出しました。今日の試合は、首位相手に自分たちのサッカーをすることを意識しました。攻撃では、相手の攻撃に合わせて守備的になることなく、前線にアグレッシブに行くという姿勢を見せ、守備は高い位置から相手の攻撃を牽制していきながら攻撃のチャンスを伺いにいくという狙いがありました。それに対して、選手たちの理解やピッチの中で戦う姿については、非常に良いものを見ることができました。」
Q)来週の試合に向けて
「まだまだチーム全員が勝利のためのアクションを起こせていない点に物足りなさを感じているため、練習から勝利のために、惜しまずやっていくことを全体に求めていきたいと思います。1週間でもう一度マインドをセットアップして次節の相手に対しても自分達のサッカーをして、ふじざくららしいサッカーを体現したいと思います。」

鈴木 和遥


Q)試合を振り返って
「昨年の入替戦では敗戦し悔しい思いをしたので、その思いを結果で晴らすことと、首位相手に自分たちが受け身にならずどれだけ自分たちのサッカーをやり続けられるかを意識して試合に入りました。しかし相手がボールを保持する時間が長く、なかなかチャンスを作り出すことができなかったです。
結果として0-1で惜しい敗戦とはなりましたが、内容的にはチームのシュート数が0本でした。どれだけ守備陣が身体を張って守っても、攻撃に繋げることができなかったり、ゴールまでいく事ができずフォワードでプレーをしていて不甲斐ないと感じました。また一つ一つのプレーについて、首位をキープするチームと今の自分たちに差を感じました。チームとしては相手のキーマンに複数人でアタックしてボールを奪い、攻撃に展開することができたり、個で剥がしてボールを運んだりすることはできていたので、継続していきたいです。」

Q)次節に向けて
「今回の試合でアウェイでの戦いの難しさを感じました。次節もアウェイでの試合になりますが、しっかり準備をして遠方でも応援に駆けつけてくれるファン・サポーター、SNSを通して応援してくれる方々に勝利を届けたいです!!」

加村 ななみ


Q)試合を振り返って
「今節の相手は、分析の段階で攻撃力も個人のレベルもすごく高いという情報があり、守備の時間が長くなるかなと予測していたため、絶対負けないぞと強い気持ちで試合に入りました。落ち着いて相手の動きを見ながらボールを動かすことは首位相手でも通用するなと思いましたが、自分たちの時間をもっと長くできるようにしなければいけないなと感じました。攻撃面では後半はボールも人も動きながら攻めることができていましたが、やはり最後の質を高めていかないと勝ち点を掴むことはできないなと改めて感じた試合でした。」

Q)次節に向けて
「初めて2週連続アウェイのハードなスケジュールですが、山梨でしっかり準備する時間はあるので今日の課題を修正できるようにトレーニングしたいと思います。なでしこリーグでこのチームで勝つことが本当に嬉しいし、サポーターの方々が喜んでくれる姿を見ることはとっても好きなので、次もアウェイですが全員で絶対に勝ちます!!」