【2023プレナスなでしこリーグ2部 第10節~試合結果~】VS ノルディーア北海道戦
≪2023プレナスなでしこリーグ2部第10節~結果~≫
(45分ハーフ)
FCふじざくら山梨 1-0 ノルディーア北海道
-前半 0-0
-後半 1-0
(得点)
85分 鈴木和遥
≪スターティングメンバー≫
GK 出口春奈
DF 濱名花子 加村ななみ 高山紗希 中村友香
MF 菅百花 脇田紗弥 田中里穂 金井奈苗 小鍛治旭
FW 鈴木和遥
(途中出場)
HT OUT11中村友香 → IN16辻野友実子
HT OUT14脇田紗弥 → IN7井原美波
【今節の振り返り~マッチレポート】
前半戦最後となる第9節ディアヴォロッソ広島との一戦を0-0で引き分け、リーグ戦を7位で折り返したFCふじざくら山梨。
後半戦初戦はホーム開幕戦で戦ったノルディーア北海道との一戦。
6月とは思えない肌寒い天候の中、北海道入りした選手・スタッフ。
北海道が地元となる脇田、加村はスターティングメンバーとして、ピッチに立ちます。
前節同様、序盤から主導権を握るのはFCふじざくら山梨。
この試合で初の左サイドハーフでスタメンとなった小鍛冶が右サイドの攻撃ではペナルティエリア内に侵入し、また、左サイドでは鈴木とのパス交換で左サイドからチャンスを作るなど、攻撃の起点となり、攻め込みます。
前半10分頃には、右サイドを脇田が抜け出しクロスを上げると、中に入った小鍛冶が合わせてシュートを放つもオフサイドの判定に。
その5分後にも、菅・濵名・脇田と右サイドで連動性が生まれ、右サイドを抜け出した濵名へ脇田がワンタッチでパスを出すと、濵名はアーリークロスを選択。左サイドから中に入ってきた小鍛冶がフリーでボールを受け、シュートを放つも、シュートはわずかにゴールバーの上を通過し、先制点とはならずも、試合序盤から相手に脅威を与えます。
前半終了間際には、ペナルティエリア前でボールを持った田中から、ペナルティエリア左にポジションを取った脇田へパスが通り、脇田が右足を振りぬきゴールネットを揺らすも笛がなり、オフサイドの判定に。そのまま前半が終了となり、0-0でハーフタイムを迎えます。
ハーフタイムに入り、渡辺海監督からは手を叩きながら「サイドの攻撃を増やし、モビリティを前から出していこう!前線がもっと動いて連動性を出すこと。そのために引かずに、シュートまで必ずもっていくことを意識したプレーをしよう!全員で戦いにいくよ!」とチームにゲキを入れて選手をピッチに送り出します。
後半から、辻野と今シーズン初出場となる井原がピッチに入り、左サイドハーフの小鍛冶が左サイドバックにポジションを下げ、辻野が左サイドハーフに入ります。
後半キックオフ直後から、海監督が伝えた「モビリティーを出す」シーンが増えます。
脇田のポジションに入った井原が積極的にボールを受け、金井、田中の中盤にボールを当て、またボールをもらい、両サイドの菅、辻野へボールを供給するなど、チーム全体を動かし始めます。
65分頃には、井原がディフェンスラインまで下がり、右サイドにボールをはたくと、濵名が右サイドからクロスを上げ、ペナルティエリア内の混戦から最後は金井がシュートを放つもキーパーにキャッチされます。
80分頃には、中央でボールを持った金井から、右サイドの裏へ抜け出した菅へパスが通り、ディフェンダーを背負いながら、菅が右足を振りぬくも相手キーパーのスーパーセーブでゴールとはならずも、ゴールまであと一歩の攻撃を見せます。
終始攻め続けたふじざくらのゴールネットがついに揺れます。
85分にフリーキックから、小鍛冶がゴール前に蹴りだしたボールは混戦となり、最後は鈴木がペナルティエリア内で左足を豪快に振りぬくと、相手キーパーが反応できず、ボールはゴールに突き刺さり、先制点を獲得します。
その後も、87分にペナルティエリアでパスを受けた辻野が相手を背負いながらも右足で強烈なシュートを放つもキーパー正面でキャッチされるなど、攻撃の手を緩めずもう1点を奪いにいきます。
アディショナルタイムには先制点の起点となった小鍛冶が蹴りだしたコーナーキックのボールに、加村が反応するも僅かに合わず、悔しい表情を見せ、最後まで戦う姿勢を魅せます。
その後、試合終了のホイッスルがなり、1-0でノルディーア北海道に勝利することができました。
5月7日(日)以来、約1か月ぶりの勝利に安堵しつつも、笑顔を浮かべる選手も多かったです。
本日も多くの方が北海道まで足を運んでくださいました。現地から、そしてSNSを通してのご声援本当にありがとうございました。
次節はホームに戻ってきてのJFAアカデミー福島戦になります。
開幕戦となったJFAアカデミー福島とは1-3で敗れており、雪辱を果たしたいところです。
リーグ中断まで、ホームゲームは残り2試合となりました。
前節は600名を超える方に会場まで足を運んで頂きましたが、次節も多くの皆さんに足を運んで頂き、熱い応援を背にして戦いたいです。
引き続きご声援のほどよろしくお願いいたします。
以下、渡辺海監督、井原美波、鈴木和遥のコメントになります。
渡辺海監督
Q)試合を振り返って
『本日もたくさんのご声援ありがとうございました。今節は自分達がどんな試合をしたいかということを練習の中で再提示し、挑みました。「ボールを動かすこと」「人がそこに向かって動くこと」この2つの攻撃のイメージを改めてトレーニングで落とし込んできました。絶対に負けられない相手であったので、最後まで執念深く戦うことやそれに向け90分間自分たちを信じるという強い気持ちを持って戦い続けるということを選手たちに要求し、ピッチに送り出しました。結果的に理想の形でのゴールをお見せすることはできませんでしたが、執念を見せるプレーや取り組んできたことの内容がしっかりでた試合だったと思います。試合の内容に関しましては、自分達のやりたい「ボールを動かすプレー」をディフェンスラインが相手のプレスを感じながらも自陣エリアで怖がらずにやってくれ、ゴールに結びつきそうなシーンを作ってくれました。攻撃を司る上でも、最終ラインが耐えてくれたおかげかなと思います。守備の部分では「相手に主導権を与えない」ことをテーマに取り組んでいたため、前線からプレスをかけながら高い位置でボールを回収し、自分達で主導権を握ることを守備から表現することができました。勝ち点3を取るためにやってきたことの全てをしっかりと出せたゲームだったと思います。』
Q)来週の試合に向けて
『次節対戦するJFAアカデミー福島には、前節の試合で感じたことに対してしっかりと準備をして挑み、前に進むための糧となるようなゲームにしたいと思っています。また、「相手にコンプレックスを持たせるような圧力をどれだけかけれていたか」ということが大事だと思っているので、それを前回の試合でできたという自信を振返りとして選手たちには持っていてもらいたいです。さらに次回はそれを上回るような活力を攻撃守備ともに相手にかけ、一切引くことなく自分達のサッカーを示し続けることに覚悟を持って挑みたいです。』
井原美波
Q)今日の試合を振り返って
『まずめちゃめちゃサッカーが、試合が楽しかったです!そして、なかなか遠かった勝ち点3を取ることができてよかったです。今節から試合に出れる可能性があるとわたし自身思っていたので、試合のリズムを変えることを考えて試合に入りました。今日の試合も相手ゴール前まで行く回数は多かったですが、なかなか決めきれず自分達で苦しい試合にしてしまったと思います。ただ、その中で「いいよ、いいよ。」だけじゃなく、「決め切るところ!」だったりと、要求の声や鼓舞する声がピッチ内で出てたので、最後まで点をとって勝つことに全員がこだわって試合をすることができたと思います。』
Q)次の試合に向けて
『(怪我から復帰し)やっと試合に絡めるところまできたので、プレーの精度を上げてよりたくさんプレーしている姿を見てもらえるよう、また、待ってくれていたサポーターにプレーで魅せれるよう次節に向けて準備していきます。』
Q)サポーターの皆様に一言
『いつもたくさんの応援ありがとうございます!まだまだこれからです。やるべきことは変わらない。どれだけ闘えるか、どれだけ楽しみるか、どれだけ楽しませれるか、だと思います。熱く冷静に、勝ちに貪欲に、闘います!次節もよろしくお願いします。』
鈴木和遥
Q)今日の試合を振り返って
『引き分けの試合が続いてる中で、それでも応援してくれる方々にまずは強い姿勢、諦めない気持ちをプレーで体現しようと試合に入りました。前半は相手の背後や空いたスペースでボールを受けて、ゴール前を固める相手を引き出すプレーを意識しました。その中で、何度も決定機がありながらも得点を奪うことができませんでした。後半から出場したゆみこ(辻野)が外から試合を観ていて、「ゴール前でパスの選択しかなくシュートを打ててないからシュートを打っていこう」と話してくれました。相手の守備の強度が高くなり、思い通りにプレーをさせてもらえない中でシュートの意識を強く持てたのは良かったと思います。ゴールシーンは、自分のプレーエリア内にボールが来たら絶対シュートを打つ!!と決めていたので、自分の近くにボールがこぼれた瞬間を見逃さず、押し込んだ結果がゴールに繋がりました。』
Q)次の試合に向けて
『次節は前期に1-3で敗戦した相手ですが、強い気持ちを持って臨みたいと思います。ここ数試合ディフェンスの選手たちが本当に良い守備をしてくれているので、前線の私たちがしっかり点を取ります!!』
Q)サポーターの皆様に一言
『本日もたくさんの応援ありがとうございました!!主導権を握っている中、なかなかシュートが決まらず焦れてしまったり、苦しい時間がありましたが、熱い声援のおかげで最後まで走りきることができました!!SNSを通して応援して頂いた皆さんの応援パワーも北海道まで届きました!ありがとうございます!!次節も勝利目指して頑張りますので、引き続き応援よろしくお願いします!!』