【2023プレナスなでしこリーグ2部 第12節~試合結果~】VS ヴィアティン三重レディース戦

いつもFCふじざくら山梨へご声援頂きまして誠にありがとうございます。
6月17日に行われた2023プレナスなでしこリーグ2部第12節のヴィアティン三重レディースの試合結果をお伝えいたします。

≪2023プレナスなでしこリーグ2部第12節~結果~≫
(45分ハーフ)
FCふじざくら山梨 1-2 ヴィアティン三重レディース
-前半 1-0
-後半 0-2
(得点)
6分 脇田紗弥

≪スターティングメンバー≫
GK 出口春奈
DF 濱名花子 加村ななみ 高山紗希 中村友香
MF 菅百花 脇田紗弥 田中里穂 井原美波 小鍛治旭
FW 鈴木和遥

(途中出場)
75分 OUT4 小鍛冶旭 → IN16 辻野友実子
75分  OUT13 鈴木和遥 → IN9 金井奈苗

【今節の振り返り~マッチレポート】

(Photo by 北原 基行)
前節ではホームにて0-5で敗れたFCふじざくら山梨。
今節はFCふじざくら山梨の1つ上の順位のヴィアティン三重レディースとのアウェイ三重での一戦。
4月のホームでは脇田がロングショートを決め、1-0で勝利した相手になります。

スターティングメンバーには、前節のJFAアカデミー福島戦で後半から出場し、躍動した小鍛冶、脇田が入りました。

前半立ち上がりは、相手ディフェンスラインから前線の選手にボールが入り、立て続けにシュートを打たれます。また、パスミスからゴールを狙われるなど、序盤は相手がボールを動かし、自陣で試合が動きます。
この状況を変えたのは、チーム最初のチャンスとなるプレーで魅せてくれたチーム得点王の脇田。
自陣中央でボールを受けた菅が脇田の走るコースを予想し、パスを流す。脇田が相手との競り合いに勝ち、キーパーとの1対1を冷静に見極め、右端にボールを流し込み、先制点を獲得します。脇田は第6節の岡山湯郷BELLE戦以来の6試合ぶりの得点を決め、今シーズンの6ゴール目となりました。

本日は暑さもあり、クーリングブレイクが採用され、前半22分に、一度両チームがロッカールームに下がります。クーリングブレイク後は、相手が主導権を握る展開となります。
30分以降は自陣で相手攻撃を受ける展開となり、幾度となくロングボールをペナルティエリアに送られるも、田中・加村・高山が相手と戦い、ボールを跳ね返します。40分過ぎには自陣左サイドを突破され、クロスを上げられるも、濵名がゴールキーパー前まで戻りヘディングでクリア。サイドを突破されても、サイドバックがしっかり絞り、ゴール前で決定的な場面を作らせません。このまま前半は相手の攻撃をしのぎ切り、終了となります。

ハーフタイムに入り、渡辺海監督から「奪ったボールをもっとサイドに展開して、攻撃の形を作り直していこう。キーパーへのプレッシングが増えてきているから、それを想定した準備の質をもっとあげていこう。ここからもう一度締め直して、全員でやるべきことやるよ!いこう!」と選手に伝え、ピッチに送り出します。

後半も前半同様のメンバーでピッチに戻るふじざくらイレブン。
うだる暑さの中でも、下を向かず戦う闘志を魅せるふじざくらは、後半スタートからテンポよくパスを回し、攻撃のリズムを作ります。2列目の井原が右サイドに流れ、菅・濵名・井原で連携し、右サイドを起点に攻撃の形から、再三コーナーキックのチャンスを作ります。


73分には井原が、75分には濵名が、共に右サイドから抜け出し、クロス気味のシュートを放つも、ゴールバー、そしてゴールポストに弾かれてしまいます。三重まで足を運んだサポーターからも「あーぁ、もう少し」という声と共に、拍手が届きます。

75分には辻野、金井が鈴木、小鍛冶に代わりピッチに入ります。
辻野は前線から相手のボールを奪いにいくスプリントを魅せ、2列目以降の選手も辻野に連動した動きを見せて、ミドルゾーンでボールを奪い、攻撃の時間を多く作ります。

残り10分をきった88分に、一瞬の隙から同点に追いつかれます。相手がミドルゾーンで、自陣左サイドから右サイドへボールを展開します。自陣右サイドで相手選手からロングフィードが前線のスペースに入り、そのパスに反応した相手フォワード選手が抜け出すと、ワンタッチでボールをコントロールし、そのままループシュートを放つとボールは円を描き、ゴールに吸い込まれます。

選手たちがもう1回行くぞと声を掛け合う中、その2分後には相手のカウンターの攻撃から、自陣ペナルティエリア前でフリーキックを与えてしまいます。相手フリーキックのボールはゴールバーに当たり、そのこぼれ球を混戦から相手選手が押しこみ、逆転を許してしまいます。

追いつきたいFCふじざくら山梨は、アタッキングゾーンにボールを運びゴールを狙いますが、試合終了のホイッスルが鳴り響き、試合は1-2で敗戦となりました。

2分間で同点・逆転と勝負がついてしまうという厳しい敗戦に肩を落とす選手たち。
しかし、サポーターの皆さんから「これからだぞ!下を向くな!」「大丈夫!次、次だよ!」という声に後押しされ、選手たちは何度も観客席へ手を振り、頭を下げました。本日も遠くからお越し頂き、本当にありがとうございます。
応援頂いてる皆様にはもうちょっとという歯がゆい結果となっておりますが、変わらず選手の背中を押し、鼓舞頂けると嬉しい限りです。

リーグ中断まで、残り2試合。
なでしこリーグ2部の全18試合のうち、12試合が終了しました。
なでしこリーグという素晴らしい舞台で戦っている以上、最後まで戦う姿勢を魅せて、臨みます。

次節もアウェイ岡山での戦いとなります。
引き続きご声援のほどよろしくお願いいたします。

以下、渡辺海監督、田中里穂、辻野友実子のコメントになります。

渡辺海監督

Q)試合を振り返って
「本日も多くのご声援、ありがとうございました。今節では、準備してきたものや、相手に合わせてやらなければならないことに対しての対処を選手たちがゲームの中で意識して取り組んでくれました。得点を取ることや0点に抑える時間を多く作れたことは、成果として現れた良いゲームだったと思います。ただ、失点して流れが変わってしまった時、チームとして修正できなかったことや、セットプレーでの失点を許してしまったことに対して非常に落ち度があったと感じています。」

Q)来週の試合に向けて
「自分たちの勝ち方やマインドを含め、『変化すること』を意識して望んでいましたが、結果に結びつけることができませんでした。そこの弱さがこの試合の結果だと思うので、次節に向けてその強度や時間を増やし、勝利を手繰り寄せたいと思います。」

田中里穂

Q)試合を振り返って
「これまでの結果は変えることができないので、この現状を受け止めて、もう一度自分たちが体現しなければいけないことを再確認して今日のゲームに臨みました。試合中は攻守においてお互いが要求し合って集中できていましたが、試合終盤に少しの隙を与えてしまい、勝負にこだわるという部分ではまだまだ足りないと痛感した試合でした。」

Q)次の試合に向けて
「ブレずにやり続けることはもちろんですが、それぞれが勝つために変えていかなければいけないことがあると思います。この現状から逃げずにしっかり向き合って、勝つための良い準備をしていきます。次節も厳しい闘いになると思いますが、皆さんに勝利の報告ができるよう、チーム一丸となり最後まで闘うので、引き続き応援よろしくお願いします。」

辻野友実子

Q)試合を振り返って
「私が交代した時は1-0でリードしてる展開でしたが、相手に攻められる時間も長かったので、点取ってチームを楽にさせたいと思って試合に入りました。今日は特にシュートを打つこと、背後の抜け出しやワンツーなど、上手く味方を使ってゴールに向かうことを意識しました。シュートを決めきることができず、結果、逆転負けして本当に悔しいですが、上手くいったこともあり、惜しいシーンもあったので、練習から結果に拘って、次の試合では絶対勝ちたいと思います。」

Q)次の試合に向けて
「前回の岡山湯郷Belle戦では、前半立て続けにゴールを決めることができ、相手としては想定外だったと思います。相手も警戒してくるし、集中して試合に臨んでくると思っています。それを越えられるプレーが出せないといけないと思うので、練習からゴールへの意識を上げること、自分の持ち味を発揮できるように、周りとも合わせていきたいです。前回の対戦では筑波時代の先輩とマッチアップして、まだまだだと痛感したので、絶対勝ちたいです!」