【皇后杯関東予選 2回戦~試合結果~】VS日体大SMG横浜サテライト

いつもFCふじざくら山梨へご声援頂きまして誠にありがとうございます。
9月3日に行われた皇后杯関東予選2回戦の日体大SMG横浜サテライトとの試合結果をお伝えいたします。

≪皇后杯関東予選 2回戦~結果~≫
(40分ハーフ)
FCふじざくら山梨 0-2 日体大SMG横浜サテライト
-前半 0-1
‐後半 0-1

≪スターティングメンバー≫
GK 清村珠幸
DF 濱名花子 松岡沙由理 高山紗希 小鍛治旭
MF 菅百花 金井奈苗 井原美波 中村友香 辻野友実子
FW 鈴木和遥

(途中出場)
HT OUT9 金井奈苗 → IN25 田中里穂
HT OUT16 辻野友実子 → IN14 脇田紗弥
66分 OUT11 中村友香 → IN19 広沢実佳子

【今節の振り返り~マッチレポート】

(撮影 by 北原 基行)
昨年に引き続き3回目の出場となる皇后杯関東予選。
今年はなでしこリーグ2部として出場枠を得ましたが、これまでは山梨県予選を戦い、勝ち抜いての出場でした。
そういったチームの歴史を感じながら、毎年一歩ずつ成長を感じるFCふじざくら山梨というクラブですが、この関東予選は強敵も多く、勝ち上がるのが非常に厳しい大会と言われております。

7、8月は強化月間として、多くの練習試合を重ね、この皇后杯関東大会、そして、後半のリーグ戦に向けて、個々のスキルアップ、チームとしての戦術・戦略の落とし込みを徹底的に行いました。
本日の相手は昨シーズン、関東女子サッカーリーグ2部で対戦してきた日体大SMG横浜サテライトさんです。
布陣は、この夏戦ってきた4‐3‐3を採用し、トップには鈴木が入りました。

前半は風がアゲインストで自陣にボールが戻される苦しい状況の中、相手が蹴りだしたロングボールが自陣ゴール前まで流れるなど、開始早々チャンスを作られるなど厳しい状況を作られます。
しかし、その中で今シーズン初出場となる松岡、高山のディフェンスラインが相手を弾き飛ばし、徐々にマイボールにしながらチャンスを伺います。

すると、前半10分には、右サイドの菅からのパスに抜け出した鈴木が右サイドから駆け上がりシュートを放ちます。
また、その3分後には同じく右サイドからのクロスのこぼれ球に反応した金井がシュートを放つも、キーパー正面と攻撃のリズムを作っていきます。

シンプルにパスを繋いで、背後のスペースにボールを供給する相手の攻撃を受け、自陣ペナルティエリアに侵入を許しますが、松岡が身体をはって凌ぎ、コーナーキックのピンチもキーパーの清村が良い出足を見せて、ボールをキャッチし、相手のフィジカルに負けないプレーを見せます。

しかし、クーリングブレイク後、自陣で相手のスローインから攻撃がスタートすると、自陣右サイドから簡単にボールを中まで運ばれ、ゴール前にパスが送られると、相手が流し込み、先制点を許してしまいます。

1点ビハインドの中で追いつきたいFCふじざくら山梨は、前半終了間際に、辻野のパスを受けた鈴木が抜け出し、キーパーと1VS1
のシーンを迎えるも、シュートはキーパーの正面で弾かれ、同点とはならず、そのまま前半終了となります。

ハーフタイムに入り、渡辺海監督からは、「フィニッシュまでの質、形はいいから後半も続けることで追いつける。相手は勢いがあるから、相手の裏へ入ってくる動きに対して、中盤でしっかり対応していく。チーム同士で雰囲気を作って、追いつこう!後半は最初からギア入れていこう!」と伝えます。

後半に入り、辻野、金井に代え、田中と脇田を投入し、攻撃の活性化、そして同点を目指します。

後半は、鈴木、脇田の仙台大学コンビにボールが集まり、個の突破力で相手ペナルティエリア内に侵入し、チャンスを作り始めます。

しかし、前掛かりに攻撃を仕掛ける中で、後半6分ぐらいに中盤でボールを奪われると、カウンター気味に自陣右サイドを切り返され、中にパスが繋がると、小鍛冶が戻り対応をするも、相手選手がスライディングしながらのシュートを決め、リードが拡がってしまいます。

後がないFCふじざくら山梨は、井原がバー直撃のシュートを放ったり、脇田が得意のドリブルから切り替えしてシュートを放ったりと、相手自陣に攻め込みシュートを放つ展開はありながらも、相手の身体を張ったディフェンスに前に、ゴールまであと一歩届きません。

広沢を投入し、前線に鈴木・脇田・広沢・井原・菅と攻撃の厚みを作るも、ボールの蹴りあい、弾き合いの中で、相手の強いフィジカルに跳ね返されてしまい、その状況を打破することができず、0-2で敗戦となってしまいました。
この結果、皇后杯関東大会は2回戦敗退となり、3大会連続の本選出場とはなりませんでした。

本日も多くのサポーターの皆様が千葉まで足を運んでくださり、試合前には一緒にクラブの横断幕も掲げてくださいました。本当にいつもありがとうございました。

残すはリーグ戦4試合となりましたが、全ての試合をサポーターの皆さんと喜べるように残りのシーズンを戦っていきます。

以下、渡辺海監督、今シーズン怪我により初出場の松岡沙由理、田中里穂に試合について振り返ってもらいました。

渡辺海監督

Q)本日の試合を振り返って
「今回の戦い方を含め、私達がこれまで準備してきたことは間違っていないと思っています。この中断期間、攻撃の形づくりは日々やってきました。結果に結びつかないことがゲームの局面局面で続くと、チームに流れを作れない状況になってしまいます。今回の試合は、「自分達の在り方」ということよりも、「結果を求める戦い」のために準備してきました。この負けを必ず生かし、リーグ戦残り4試合、どれだけ全力を注げるかが重要になってくると思っています。」

Q)リーグ戦に向けて
「リーグ戦は、チームが勝つためにやってきたことを継続して行きますし、この中断期間でも得たものは多いです。自分達のプランがやれない時間帯は、どうやって戦うかを考え、割り切ったゲーム展開が必要です。」

Q)サポーターの皆様へ
「本日も最後までご声援をいただきありがとうございました。サポーターの皆様に勝利を届けることを一番に考えています。結果で示したいです。リーグ戦はしっかり勝利で追われるよう、限られた時間で準備して行きます。」

松岡沙由理

Q.今シーズン初出場であったが、どんな思いでピッチに入ったか
「公式戦は初出場ということで、個人的にはシーズン前との違いを見せつけたかったです。自分の持ち味をしっかり出すことを目的にピッチに入りました。この悔しさをいかに全員でどう向き合えるかが大事だと思っています。」

Q.サポーターの皆様に向けて
「現地に足を運んでくださったサポーたーの皆様には、申し訳ない気持ちでいっぱいです。自分としてもチームとしても悔しい思いです。良い意味で次の公式戦まで時間ができ、いまのままではだめだと全員が再確認できたため、良い準備をしていきます。」

田中里穂

Q.皇后杯に向けてどんな思いで挑んだか
「3年連続本戦出場目指してチームとして戦ってきました。その中で今年は、なでしこ2部という肩書きがついてくる中、勝ち切らなければならないという責任はチームとしてありました。今回の負けは非常に重い結果であると受け止めています。私は負けている状態での交代であったため、攻撃のリズムを自分で作れるよう、流れを変える意識でピッチに入りましたが、良い結果に結びつけることができず、悔しいです。」

Q.リーグ再開に向けて
「残る4試合に向けて、勝利に向けて全員が一つになるチャンスでもあるため、チーム全員でやり続けることを変えず、自分が引っ張っていく行動を続けて行きたい。本日もたくさんの応援ありがとうございました。結果に結びつかず、とても悔しい気持ちと不甲斐なさを感じていますが、前に進んでいかなければならないと思っています。サポーターの皆さんにはこれからも共に一緒に戦ってほしいと思います。」