新年のご挨拶

新年明けましておめでとうございます。
2023年はFCふじざくら山梨にご声援を賜り、誠にありがとうございました。
(年賀状のデザインは背番号16番の辻野友実子デザインになります)

「なでしこリーグ元年」を掲げて戦った2023年シーズン。
「なでしこリーグ元年」、そして「ふじざくら2.0」を表現するためにふさわしいクリエイティブを創りました。

私たちがなでしこリーグに参入することで、「なでしこリーグがおもしろくなる」「女子サッカーが盛り上がる」存在でならないといけない、という自覚と責任を持ち挑んだシーズン。

菅・須田・田尻・清村・永木・小鍛冶・徳田・加村のクラブ史上過去最多8名の選手がクラブの5期生としてFCふじざくら山梨に入団してくれました。2022年の秋にこのクラブへの入団を検討してくれたこの選手たちは、チームがなでしこリーグに昇格するか、もしくは関東リーグかという状況だったにも関わらず、このチームを選んでくれたこと、なでしこリーグ元年を戦ってくれたことに感謝を申し上げます。

そして、田口監督代行から、3年間クラブのGKコーチとしてチームを支えてくれた渡辺海が監督に就任。田口はコーチに戻り、海監督を支え、新しいGKコーチには、選手としての経験が豊富な小金丸が就任してくれました。トレーナーには、クラブ3年目となる小川と、新しくアシスタントトレーナーとして佐藤も加わり、新しい役職として、競技活動全体を管理する「フィールドマネージャー」というポジションには新卒の篠田、そして、アカデミーの監督には新たに坂田が加わり、なでしこリーグで最も若い現場チームの新体制でスタートしました。

2023年シーズン、渡辺海監督と考えたクラブのフィロソフィーがあります。
これはシーズンを通して選手からも発信された言葉になりますが、「感動が駆け抜けるフットボール」というクラブが目指したサッカーです。
この言葉の本質は、プレースタイルではなく、FCふじざくら山梨の選手たちがピッチで一生懸命プレーした結果として、皆さんに届けられるモノ、そして、選手が感じれられるモノになります。
一生懸命ボールを追う姿勢、最後のホイッスルが鳴るまであきらめない姿勢、あと一歩足を出そうとする姿勢、ピッチで目をつぶり天を仰ぐ悔しい表情、試合終了と同時に倒れ込む様子、ボール際でバチバチと戦う様子、ゴールを決めてみんなで喜ぶ様子、これらピッチ表現できる一挙手一投足が、スタジアム全体に感動に変わり、駆け抜けるんだと思います。

これはこのクラブが皆さんに届けたいフットボールの在り方、価値であり、この感動が届くことで、さらに多くの人を魅了できることを信じてます。

2023年シーズンはこの「感動が駆け抜けるフットボール」を届けられた瞬間がありました。
2024年シーズンも、ピッチで表現するフットボールを通して、その先にある「感動が駆け抜ける」をお届けできるよう、今年も戦って参ります。



そして、このクラブが大事とするオフザピッチにおいても、昨シーズンも選手一人一人が、アスリートとしての価値向上のために、地域や企業の皆さんのご協力の元、様々な取組みが生まれました。
毎年も記しておりますが、サッカークラブとして何ができるのか、私たちは何を届けられるのか、地域の課題と向き合いどう解決できるのか、与えてもらうのではなく、まずは「与えまくること」。応援してくださいではなく、応援してもらえる行動をとっているのか?それをクラブから選手に投げかけ、自分たちからGIVE、GIVE、GIVEするアクションをしてくれたと思っております。
主体性のある選手を中心に、街に出て、地域の皆さんとの交流がより深まってきたことが、2023年シーズンの平均来場者数622名に繋がったと思います。
これからも、サッカークラブとしての社会的活動意義と責任を、選手、スタッフで共有し、女子サッカー界で「日本で一番地域に貢献し、地域に愛されるクラブ」を目指し、ふじざくららしく「オン・ザ・ピッチ」「オフ・ザ・ピッチ」両面における活動を皆さんにお届けし、選手をもっと好きになってもらい、昨年以上に応援したくてしょうがないクラブを目指します。

2024年も支援してくださる皆様方が嬉しくなるよう、クラブを応援したくなるよう、選手とスタッフが一丸となり、多くのかけがえのない価値を提供して参りたいと思います。

最後になります。

2024年シーズンはなでしこリーグ2年目となります。

2024年シーズンをより豊かにするために、たくさんのことを考えすぎて頭が爆発しそうなぐらい、アイディアに溢れています。
「ふじざくらがまた変わったことやってきた」そう想われる異端児であり続け、常識に捉われず、破壊と創造によって、女子サッカー界に異彩を放ち続けたいと思います。

全てにおいて、パワーアップを目指し、2023年よりも圧倒的に楽しくなる2024年シーズンを皆さんにお届けできればと思います。

皆様方の変わらぬ温かいご声援を本年も宜しくお願い申し上げます。
また、たくさんの思い出をスタジアムで、今年も共に創りましょう。
最高の形式を、新しい景色を、共に。

FCふじざくら山梨を応援してくださる皆さまにとって、素晴らしい年となります事を祈念いたしまして、新年の挨拶とさせていただきます。

2024年1月1日
FCふじざくら山梨
GM 五十嵐雅彦