【わたし日誌】2023年シーズンを振り返るVol.10 ~辻野友実子#16~

FCふじざくら山梨の5シーズン目である2023年シーズンを選手自らが振返り、言葉に起こして届ける「わたし日誌」。
文章:辻野友実子(本人)より

〇今年もっとも印象的だったこと

アウェイで行われたFCつくばレディース戦です。
この日は嬉しいことだらけでした。皇后杯の関東予選1回戦で負けて、リーグ戦も6月4日のノルディーア戦から勝てていませんでした。第2の故郷であるつくばでの試合で、筑波大学時代に教えていた少年サッカーの子どもたちが応援に来てくれていたのもあり、この試合は何としてでも勝ちたいし、何としてでも活躍したかったのを覚えています。結果は1-0で勝ち。菅選手のゴールをアシストできて、嬉しすぎて自分が決めたかのようにベンチに喜びに行って(たぶんゴールを決めた菅選手より私の方が喜んでた笑)、後から思い返して少し恥ずかしかったです。でも、それくらい嬉しくて、応援してくださるサポーターの皆さんやアカデミーの子たちと喜びを分かち合えたのが、印象に残っています。
もう1つ嬉しいことがあって、帰りのバスで応援に来てくれていた大学時代の教え子のママから「コーチの影響を受けてサッカーを続けています」と連絡をもらいました。サッカーを続けてくれていることが何より嬉しかったし、このように想ってもらえて、サッカー選手としてこの上ない幸せを感じました。

〇この1年間で選手として、そして人間として成長したこと

パフォーマンスを上げるための努力ができたことだと思います。
もともと怪我が少ない方ではありますが、なんやかんや毎年どこか痛めながら試合をしていました。ですが、今年はそういった痛みも少なかったと思います。当たり前のことだろって思われると思いますが、練習後のクールダウンをちゃんとするようになりました。アップも今まで以上に入念にやるようになりました。それを1年間継続して行えたのも成長なのかなと思います。
人間的に成長できたことは物事を客観的に見れたことです。
それを活かすことはできなかったのですが、自分の理解度が上がったと思うし、何が足りてないとか思考することも増えました。2024シーズンはその思考したことを行動に移して、チームをより良くしたいです。

〇私にとって「応援のチカラ」とは

何かの言葉に例えるのは難しいのですが、いつも皆さんの応援にパワーをもらっています。本当にありがとうございます。試合できつい時に次の一歩が出せるのはサポーターの皆さんの応援のおかげです。私はホームでの試合がすごく好きで、ゴールが決まった時、良いプレーをした時の歓声や拍手、惜しかった時のあぁって声とか、私たちのプレーに一喜一憂して、一緒に戦ってくれる雰囲気が好きです。そんな中で試合ができて本当に幸せです。
もっともっと強くなって、2024シーズンは応援してくださる皆さんにもっと喜んでもらえるシーズンにしたいです!

〇FCふじざくら山梨は私にとってどんな存在

「機会」を与えてくれるクラブです。今年もいろんなことに挑戦させてもらう機会をたくさんもらいました。作ってみたいで作らせてもらったマッチデープログラムも今年で4年目になり、事務所のコピー機ではなく、良い紙に印刷されたマッチデープログラムが完成した時はすごく嬉しかったし、自分で言うのもなんですが初めて作った時とは比べ物にならないくらいかっこよくなりました。
グッズのデザインをさせてもらうことも増え、デザインしたフラッグを入場の時に振ってくれているのを見ると感慨深かったです。地域の子供たちと交流したいという希望からやらせてもらっている鳴沢村のサッカー教室も、参加してくれる子がどんどん増え、ホーム戦やイベントにも来てくれる子もいたり、応援してくれる人が増えたと思います。
今年は人に出会う機会や学ぶ機会もいただきました。
パートナー企業様に訪問したり、紹介してもらったセミナーに参加したり、動画編集の講座を受講したりと、忙しすぎて大変な時もありましたが、できることの幅が増えました。
いろんなことに挑戦させてくれるクラブに本当に感謝しています。いただいた機会をモノにできるかは全部自分次第だと思います。2024シーズンもいろんなことに積極的に挑戦して、このクラブに恩返しがしたいです。