【2024プレナスなでしこリーグ2部 第2節~試合結果~】VS 福岡J・アンクラス戦

いつもFCふじざくら山梨へご声援頂きまして誠にありがとうございます。
3月24日に行われた2024プレナスなでしこリーグ2部第2節福岡J・アンクラスの試合結果をお伝えいたします。

≪2024プレナスなでしこリーグ2部第2節~結果~≫
(45分ハーフ)
FCふじざくら山梨 2-1 福岡J・アンクラス
-前半 2-0
-後半 0-1
(得点)
27分 山本菜桜美
29分 鈴木和遥

≪スターティングメンバー≫
GK 出口春奈
DF 濵名花子 松岡沙由里 源関清花 小鍛冶旭
MF 井原美波 三田幸望 加藤愛 辻野友実子
FW 山本菜桜美 鈴木和遥

(途中出場)
HT OUT16 辻野友実子 → IN10 菅百花
60分 OUT13 鈴木和遥 → IN14 脇田紗弥
70分 OUT29 三田幸望 → IN25 田中里穂
90分+1分 OUT9 山本菜桜美 → IN21 内田朱夏

【今節の振り返り~マッチレポート】

開幕戦を0‐1で落とし、今シーズン初のアウェイゲーム。
前回から内田・田中・中村に変わり、濵名・小鍛冶・加藤がスタメンに名を連ねました。新入団の加藤は初のスターティングメンバーになります。
雨の影響を受け、スリッピーなピッチの中で始まった試合は、序盤ふじざくらがボールを保持する展開になります。
ファーストシュートは松岡からのロングボールを受けた鈴木が右サイドをかけあがり、そのままシュート。シュートは外れるも、今シーズンチーム初ゴールに向けて積極的な姿勢を見せます。

前半10分以降は、逆に相手がボールを持ち、攻め込まれる時間が増えます。
自陣でボールを奪うも、前線の選手にボールが繋げず、セカンドボールをロスしてしまい、守備に集中する厳しい時間が続きます。
それでも松岡・源関を中心としたセンターバックが相手のクロスに対して、はじき返し、危険なシーンは作らせません。

我慢の時間が続いたふじざくらですが、少しずつ攻撃のリズムを作ると、前半20分頃には鈴木がドリブルで抜け出します。この試合では鈴木がタイミングよく仕掛け、ドリブルで沸かせるシーンも。
しかし、ゴール前で井原へのパスを出すもタイミングが合わず、相手ペナルティエリア内に攻め込むシーンは作るも、フィニッシュまでいけない展開が続きます。

この展開で、先制点を奪ったのはFCふじざくら山梨。
左サイドで辻野からのスローインを受け取った小鍛冶が左サイドから右足でクロスを上げます。ペナルティエリア内で山本がキーパーを背に対峙する中で、ボールをヘディングでそらし、先制点を奪います。山本は移籍後、待望の初ゴールとなります。

ふじざくらの攻撃は続きます。
今シーズン初スタメンを飾った濵名が井原とのパス交換で右サイドを突破します。
低くて速いクロスをペナルティエリアに入れると、鈴木が右足で合わせて追加点を奪います。

前半は2点リードという最高の形で折り返します。

ハーフタイムでは渡辺海監督より「2点を取って折り返してくれたのは素晴らしい。球際のところで相手よりも意識して主導権を取っていこう。相手が追いつけないスコアまで持って行くことを忘れずに戦おう!」とチームを鼓舞し、後半に入ります。

後半もファーストシュートはふじざくら。コーナーキックのこぼれ球を鈴木が左足を振り抜くも、ゴールバーの上を通過します。

前半は相手の前線選手のプレッシャーを受けるシーンもありましたが、後半に入ると相手をはがしながらボールを前進できるシーンが増え、ディフェンスラインの裏を狙ったパスが通り、相手のペナルティエリアに侵入し、チャンスになるシーンが多くなります。

すると後半10分には、右サイドでボールを持った菅が、逆サイドを駆け上がってきた小鍛冶へラストパス。
小鍛冶がフリーでボールを放つも、ゴール僅かに横にそれるなど、後半もアグレッシブなプレーを魅せます。

しかし後半中盤以降で、相手も前線に人とボールを供給していく展開の中で、81分にスローインからボールを持った相手がクロスを上げると、ペナルティエリアで混戦の中から、クロスのボールがこぼれたところを蹴り込まれ、1点を返されます。

残り10分。
相手も追いつくべく、前からボールを奪いに来ます。守備に回る時間が増える中でも、後半から投入の田中、今シーズン初スタメンの加藤がボランチの位置から相手をはじき返し、チャンスを作らせません。この試合、加藤は攻守において持ち味を発揮したプレーを魅せ、身体を張り続けます。

残り5分は空中戦や相手のボールを弾く時間になりましたが、粘り強い守備で守り切り、今シーズン初勝利となりました。
フォワードの鈴木、山本が揃って点を決め、サイドバックで今シーズン初出場の濵名、小鍛冶がアシストを決めるという非常に良い内容での勝利でした。

3月31日(日)のホーム戦は、13:00から富士山の銘水スタジアムで行われます。
この勢いを継続して連勝を飾れるよう来週も準備してまいりますので、ぜひ会場でご声援のほどよろしくお願いいたします。

以下、渡辺海監督、山本菜桜美、鈴木和遥のコメントになります。

渡辺海監督


Q)試合を振返って
「勝ち点3をとること、勝利することを一番として望んでたので、非常に満足いく結果となりました。ただ、チームのクオリティではまだまだ追求する部分があるので、こういったコンディションの中で、相手が攻撃的に来たときに主導権を握り返せるか、一度失ったリズムを取り戻せるかという勝利を目指す中で必要な要素も確認できました。これは次につなげていくうえで、非常にプラスです。」

Q)前節よりスタートの選手を3名変えたが、どんな狙いがあったのか
「チーム内で競争があり、毎週の試合に望んでいるため、その中で、日常の質が高い選手を使おうと思いました。今はチームとして、その居場所が安心ではないということ、試合に出ることは当たり前ではないという状況なので、トレーニングや普段の様子含め、質の高い準備をしている選手を起用した形になりますし、これからもそれはチームに求め続けていきたいと思います。」

Q)次節に向けての意気込み
「連勝をしている大和シルフィードさんなので、自分たちが首位に食らいついていくこと姿として見せていきたいし、何より結果で見せたいと思います。次の試合はホームでの試合になりますので、まずはホーム初勝利を目指して、来週も良い準備を進めていきたいと思います。」

山本菜桜美


Qファーストゴールのシーンを振り返って
「フォワードとして決めることができてよかったです。今日のゲームはクロスからボールが入ってくることが多かった。なので今回、あさひから良いボールが入ってきたのですが信じて入り込んで、相手の前で触ることで得点を取ることができました。練習の時からみんなに頭に合わせてほしいという要求をしていたのでそれが試合で出せてよかったです。」
Q雨の中の試合だったが試合を振り返って
「バウンドが変わってミスもあったが、それを逆手にとり、裏のスペースを活かしたプレーをのん(鈴木和遥)とコミュニケーションを取りながら攻略することができました。」
Q次節、古巣対決への意気込み
「前節は勝ち点を取ることができなかったので、次節はたくさんのサポーターさんの前で全員で勝って試合を終えたいです。また古巣対決となるので、絶対負けたくない気持ちが強いです。相手は今シーズン、2勝しているので手強い相手になると思いますが、そこに勝つことで上位に食い込めると思うので、勝ちにこだわってまた1週間準備していきたいです。」

鈴木和遥


Q今シーズン初勝利、初ゴールを振り返って
「率直に嬉しいです。あのシーンは、右サイドのかこ(濵名花子)がクロスを上げる位置にいたので信じてニアに詰め、良いボールがきたので流し込むだけでした。」

Q山本菜桜美との2トップで意識していること
「前節から一緒に組んでいて、強みであるなおさん(山本菜桜美)のヘディングと私の裏への抜け出しというところの連携を意識しています。今日もそのシーンを何度か出せたので良かったです。」

Q次節に向けて
「相手は今シーズン2連勝している勢いのあるチームだと思いますが、私たちも今日の勝利で勢いが出てくるチームだと思うので、その勢いを跳ね返す気持ちでホーム初勝利を掴み取りたいと思います。」