【2024プレナスなでしこリーグ2部 第14節~試合結果~】VS JFAアカデミー福島戦

 
 
いつもFCふじざくら山梨へご声援頂きまして誠にありがとうございます。
6月8日に行われた2024プレナスなでしこリーグ2部第14節JFAアカデミー福島戦の試合結果をお伝えいたします。
 
≪2024プレナスなでしこリーグ2部第14節~結果~≫
(45分ハーフ)
FCふじざくら山梨 0-1 JFAアカデミー福島
-前半 0-1
-後半 0-0
 
≪スターティングメンバー≫
GK 出口春奈
DF 濵名花子 松岡沙由里 源関清花 小鍛冶旭
MF 井原美波 三田幸望 中村友香 辻野友実子
FW 山本菜桜美 鈴木和遥
 
(途中出場)
HT OUT 13 鈴木和遥 → IN 14 脇田紗弥
64分 OUT 7 井原美波 → IN 10 菅百花
78分 OUT 29 三田幸望 → IN 27 加藤愛
85分 OUT 11 中村友香 → IN 25 田中里穂
 

【今節の振り返り~マッチレポート】

前節ではサッカーの街、韮崎市で勝利を飾り、勝ち点で2位のJFAアカデミー福島と並んだFCふじざくら山梨

後半ロスタイムに勝ち越し弾を挙げ、勢いがある中で、今節では2位との直接対決。
 
前節と同じスターティングメンバーが並びました。
最初のチャンスはふじざくらに訪れます。
前半2分、左サイドでボールを持った辻野が縦に仕掛けて相手を振り切ると、そのまま左足でクロスをあげ、ゴール前の鈴木が頭で合わせるもキーパーが好反応により弾かれます。
 
徐々に相手がボールを回す展開になり、じわじわと自陣へ侵入されます。
しかし、前半13分に、松岡が中盤でボールを奪い、カウンターで持ち出したところを倒され、相手自陣内でファールを獲得します。フリーキックのチャンスに小鍛冶が柔らかいボールをペナルティエリア内に供給します。
山本が競る中、先に相手キーパーがパンチングし、ボールは右サイドに流れ、それを濵名が即座に回収し、クロスを上げ鈴木が頭で合わせるも相手ディフェンダーにがクリアされます。そのボールを小鍛冶が回収し、中盤でパスを繋ぎ、最後は三田がミドルレンジからシュートを放つもゴール脇にそれますが、1つのチャンスから粘り強いプレーでゴールを目指します。
 
ふじざくらが攻勢を強める中、前半18分に先制点を奪われてしまいます。
センターサークル辺りで混戦の中で相手にボールを奪われると、自陣左サイドをドリブルで突破され、ペナルティエリア正面の選手へグラウンダーのクロスが出されます。相手選手がペナルティエリア正面で、ダイレクトでシュートを放たれるとゴール左隅に決められてしまいます。
追いかける展開となったふじざくですが、得点後は相手の攻撃をしのぐ時間が続きます。
しかし前半30分に三田と鈴木のワンツーから、ペナルティエリアに侵入すると、三田がボールを持ち出し左足で放ったシュートはゴールバーを直撃。
さらにアディショナルタイムには、相手自陣で得たフリーキックのチャンスに、競ったこぼれ球を源関が回収し、左サイドの辻野にパスを出し、辻野がスピードあるクロスを供給するも、中にわずか合わず、前半がこのまま終了を迎え、1点リードで折り返します。
ハーフタイムに入ると渡辺海監督から「前半の守備はセカンドが全部後手になってるから勇気を持って連動して動こう。相手のファーストプレス早いから、認知と準備はもちろん、スピードやテンポを上げて自分たちのリズムを作りにいこう。自分たちがここにいる意味を後半でしっかり示すぞ!点取って、勝つぞ!」と鼓舞し、選手を送り出します。
ハーフタイムに鈴木に代わり、脇田が後半頭から投入されます。
立ち上がりからふじざくらが攻勢を仕掛けます。
55分には前線からの素早いプレスから相手自陣でボールを回収し、小鍛冶が左サイドを駆け抜け、クロスを供給します。
脇田がキーパーと接触しながら頭でゴールを狙うもファールの判定になりますが、闘志を全面に出したプレーでチームを盛上げます。
65分には右サイドの濵名からペナルティエリアに走り込んだ辻野へ。辻野が胸トラップのおさめから、後ろへチョンとパスを出すと、ペナ外の山本が左足でダイレクトのシュートを放ちます。
アーチの軌道を描いたシュートは僅かにゴールバーの上を通過し、ゴールとはなりません。
後半は気迫のこもったプレーをみせ、相手自陣でボールを動かし、サイドで仕掛け、ゴール前でシュートを放つシーンはありながらも、枠内を捉えることができません。
怒涛の攻撃を仕掛けるも、最後までゴールをこじあけることはできず、試合終了のホイッスルがなり、試合は0-1で敗れました。
本日もアウェイ福島まで100名近い方が足を運んでくれました。
どの会場でもホームのような環境を作ってくださるサポーターの皆さまには感謝の気持ちでいっぱいです。
単独2位を目の前で迎えたい、そのために現地で応援したいという想いからこのような多くの皆さんが足を運んでくださったと思います。
その想いに応えられなかったことは非常に悔しいところはありますが、また次節以降で勝利を積み重ね、応援頂く皆さんの期待に応えていきたいと思います。
次節は約1か月ぶりの北麓での試合。
前期で敗れたOSAレイアとの一戦になりますので、熱い応援をお願い申し上げます。
以下、渡辺海監督、脇田紗弥、加藤愛のコメントになります。

渡辺海監督

Q)今日の試合を振返って

「前期を含めて、自分たちが自力で2位になるチャンスというのを落としてきてしまった中で、ようやく直接対決で自分たちの順位を、自分たちの実力で変えていけるのは機会を得れたのは光栄なことだし、勝つことで特別な意味が出てくる試合でした。前後半を含めて、相手がボールを保持することを想定して1週間準備をしてました。守備で中央のスペースを使わせないことを意識させて望みましたが、相手がオープンにボールを進めていく中で、そのボール保持者に対して、プレッシャーがかからないというのが前半は多くなってしまいました。逆に中央のスペースを1つ1つ連動して守備ができたときには自分たちがカウンターを生むことはできていた。本来目指していた形を含めて、カウンターからの攻撃が後半にかけて作れたのは非常に良かったですね。後半は追いつくために攻撃のアクセントを変えていきたい、ボールの主導権を握りたかった中で、自分たちが保持することを恐れずに、ゴール方向にパスを選択できるシーンが増えました。そういった良い形ができたのは良かったと思います。」
Q)次節に向けて
「自分たちが2位になれるチャンスがもう1度来るために、全員で万全な準備を保つこと、そして、1つ1つの試合を勝ちきることはこれまでと変わらないです。直接対決に負けたことは悔しいですが、自分たちが昇格チャンスを諦める理由にはなりません。もう1度、勝ち点3を積み重ねること、上位にいるチームに変化が起きても良いように、虎視眈々と狙うこと。やることは変わらず、勝利を目指して来週も取組みたいと思います。」
脇田紗弥
Q)今日の試合を振返って
「今節は直接対決で、勝てば昇格圏内に入れるという中、全員が絶対勝利するという気持ちを持って試合に挑みました。前半の立ち上がりは相手に押し込まれるシーンが多かったため、自分が出るとなったときは、攻撃に厚みをかけ、得点を奪うという気持ちでピッチに入りました。個人的にはフォワードとして得点できなかったことや、シュートを打ちきれなかったことが反省点として残るため、悔しい試合となりました。」
Q)久しぶりに東北地方でプレーをしてみて
「現地入りした際、普段の環境とは違って、少し肌寒さを感じました。また、宮城ナンバーやいわきナンバーを見た時は「東北に戻ってきたんだな」という気持ちになり、より一層試合に向けて力がみなぎりました。」
Q)次節に向けて
「前回負けてしまった相手ではありますが、次節はホームで試合ができるので、ご来場いただいたサポーターの皆さんに勝利をお届けしたいです。上位との順位を縮め、1部昇格という目標に向けて、また1週間全員で準備していきたいです。」
加藤愛

Q)今日の試合を振返って
「最初はベンチから試合を見ていた中で、失点は想定内でした。そこからの立て直し方や奪い方がよければ得点につながるチャンスだと思っていたので、試合に出たら前から守備をはめてチャンスを作っていこうと思っていました。また、今節は2位浮上がかかった直接対決ではありましたが、気負いしすぎず、自分のプレーに集中してプレーすることができていました。」
Q)監督からどんな指示があったのか
「大きく2つあり、全体的に中盤で相手と1対1になる局面が多いため、そこでどれだけ勝てるかということ、また、中盤で時間を作ったとき、持ち味である縦パスからの攻撃を多く作ってほしいという指示を受け、試合に挑みました。自分の持ち味を出せたシーンもあったが、もう少しポジショニングを高くしておけば、セカンドを拾ってゴールまで押し切れる場面があったため課題が残る部分もありました。」
Q)次節に向けて
「試合序盤でちゅんさん(中村友香)にアクシデントがあり、中盤の選手が交代するかもしれないという場面で、誰が出ても戦えるようにしていくことが重要であると実感しました。個々の質を上げつつ、チーム全体で底上げしていける1週間にしていきたいです。また、今回出た自分の課題とも向き合い、修正していけるよう準備していきます。」