【選手日誌】2019年シーズンを振り返るわたし日誌 ~桑田美代子 #3~

FCふじざくらの記念すべき1シーズン目である2019年シーズンを選手自らの言葉で振り返り、言葉に起こしてもらいました。
文章:桑田美代子(本人)より

私がFCふじざくら入団した理由

私の知り合いが、FCふじざくらの発足ニュースを教えてくれたことが、きっかけでした。
教育者を目指していたのですが、サッカー選手になりたいという夢を誰にも言わず、何度も、勝手に諦めてきた自分は、子どもたちに何を教えたいのだろうかと悩んでいました。
そこで、”まだ間に合う、サッカーに挑戦したい!”と決め、登りたい山(チーム)を探していた私にとって、すごくいいタイミングで創られたクラブで、チームコンセプトにも、とても共感し、FCふじざくらに入団させていただきました。

クラブコンセプトであるプレイングワーカーについて

競技でも一流、社会でも一流を目指す、プレイングワーカーという言葉は、妙に私の心に刺さりました。
私にとってプレイングワーカーとは、”全体人間”です。
サッカーも仕事も手を抜かず両立し、社会に貢献しゆく一流の人材を目指すもの。
それは、普段の生活にも影響されると思っていて、自立した能動的な自分自身があって初めて、プレイングワーカーに近づけるかなと思っています。
両立ならず、三立四立、、、かも(笑)
大変だけれど、だからこそ、価値がある。
私の中ではそれがプレイングワーカーの人間像です。
厳しいコンセプトだな〜と心のどこかで思っていました。妙に心に刺さったのは、私が、厳しい場所に身を置きたいと思っていたからだと思います。(笑)

1年経った今、感じること

FCふじざくらを選ばせてもらえたこと、また選んでいただいたことに、感謝が尽きない、と感じます。
この1年間生きていく中で、サッカーにしろ、仕事にしろ、人間関係にしろ、間違った選択をしなかったわけではないです。後悔もあります。
昨シーズンの大目標である、”チャレンジリーグ入替戦を勝ち獲ること”も結果は負けでした。
けれども、FCふじざくらというチームを選んだ自分だけは、絶対間違いではないと確信をもっていえます。
FCふじざくらを選んでよかった!
だからこそ、必ず「勝利」で恩返ししたいです。

この一年でもっとも私が成長したこと

「自分と他人の感情に気づき、向き合う」ということに関して、幾ばくか成長したなあと感じています。
まだまだまだ、ですが。
メンタルトレーナーである、辻秀一先生の影響は大きいです。
チームにおいても、職場においても、苦手な人や自分と合わない人、または仲良いが故に言いづらいことや、誤解してしまうこと、というのは、どこにも存在しますが、そういう人、状況こそ、自分を成長させてくれます。
向き合うことは、勇気がいりますが、”FLOW DO IT!”(自然体でするべきことを質高く!)を実践する者として、またこの1年も、逃げずに挑戦、成長し続ける決意です。

2019年シーズンで最も印象深いこと

いくつかありますが、原点となる試合を1つ選びました。
2019.9.15 対大和シルフィードさんとのTRM。
スターティングメンバーから外された試合でした。
新しいメンバーも増えて、状況は理解していた。うかうかしていたつもりもなかった。だからこそ、ただただ悔しかったです。ベンチでずーっと考えていましたが、ふと、自分は、途中から出る選手として、”選ばれた”んだと思いました。
私には私にしかできない役割が必ずあり、それに気づくことができる私だからこその立場だと。
だからといって、スタメンをあきらめたというわけではありません。正直今だって、焦りも不安も、悔しい気持ちもあります。
でも私は、どんな状況でも、自分が今いる場所で、チームの一員として、戦うことができる。そう思えました。
入れ替え戦の前でしたし、全員の気持ちが強いチームが勝つと、心を決めるきっかけをもらえた日であり、何より、菅野監督からの慈愛を感じた日でした。

私にとってサッカーとは

「私は、サッカーに恋をした」
尊敬する元イタリア代表ロベルト・バッジョ選手の言葉です。
この言葉を聞いた時から、私にとってもサッカーは恋人です。
私の理解力不足で、喧嘩ばかりですが(笑)、これからもサッカーを愛し、サッカーから学び、サッカーと共に成長していきます。
もう一つ、バッジョ選手の言葉を紹介し、わたし日誌とします。
「サッカーとは『情熱』なり!」
最後になりましたが、このように、自分がFCふじざくら一期生としての歴史と誇りを、心に刻む機会を作る企画を考えてくださったスタッフに、心から感謝致します。
ありがとうございました。