【選手日誌】2019年シーズンを振り返るわたし日誌 ~石川くらら #13~

FCふじざくらの記念すべき1シーズン目である2019年シーズンを選手自らの言葉で振り返り、言葉に起こしてもらいました。
文章:石川くらら(本人)より

FCふじざくらに入団した理由

私はスポーツ推薦で大学に進学し、今頃は大学3年目を送っていました。
どこかでずっと高校サッカーで燃え尽きた感じがあり、大学サッカーに憧れが持てずにいました。色々な事が重なり、ここまでしてやる必要あるのか、と中途半端な気持ちを持ったまま自分自身にもサッカーにも向き合う事が出来ず、何年も続けていたサッカーに終わりをつけました。
私は当時、キャプテン翼スタジアムでバイトをしていましたが、ここで過ごして居なかったら間違えなくサッカーとは無縁の関係になっていました。
様々な方々と出会い刺激を貰い、サッカーが無くなってもサッカーにずっと触れていられる環境があって、サッカーから離れきれない自分にとっては救いであり、サッカーは楽しいんだ、って改めて思うと同時に、またやりたいと欲が自分の中に芽生えました。
大学の勉強も難度が上がり、1番倍率が高い学部にスポーツ推薦で難なく入れた私はなんの興味もこだわりもなく、次第に身が入らなくなりました。高い奨学金を借りて、この自由な時間を買っている、私にとって良い時間ではない、今しかできないことを、好きなことを好きなだけやるべき、という気持ちが大きくなり大学を辞めて環境を変え、0からチャレンジすると思い切った行動に出ました。
そんな中で出会ったのがFCふじざくらです。

1年経った今感じること

冒頭で話した通り、私は大学を辞め、シーズン途中加入としてFCふじざくらに入団しました。
もったいない、学歴に傷がつく、親不孝など他者からの意見は間違って無いと思います。
ですが、私はそれ以上にとても充実して濃い時間を過ごす事ができていて”この決断は正解だった”と自分自身でも強く思います。
サッカー人生において、菅野さんは1番苦しくて、辛い事が多いけど、ここまでサッカーと自分と向き合い、今日よりも明日、少しでも昨日の自分を超えれるように必死です。サッカーに心からまた本気になれる事が嬉しいです。
振り返ると1年半という大学生活も全て良い経験でした。
色々ありましたが、今そう思えるくらいこの1年間で自分自身いい方向に変わる事が出来ました。

この1年でもっとも成長したこと

私は大きく自立する事が出来たと感じてます。
社会を経験して、社会人としての自覚や責任を持つようになりました。
また、チームの活動を通して、多くの事を経験をさせて頂いたり、色々なキャリアを持ったチームメイトやスタッフと関わる事で自分の考え方が価値観が豊かになりました。
家事全般、生活の家計管理など生活する上で必要なスキルも身につき、こうしたところからも成長を感じます。

自分にとってプレイングワーカーとは

私はまだ若く社会経験も少ないです。
だからこそ今が大事だと思っています。
日々を過ごしていく中で、今後のセカンドキャリアや興味のある仕事を見つけ出す事。
色々な方々と出会い、様々な仕事をして沢山の事を学び経験を積み、自分の幅、基盤を作る事が自身の存在価値に繋がると思っています。
また他の人にはない”選手”である事が私たちの強みでもあり、私たちの活動や活躍を通して社会に貢献する事が出来る。
「社会人×アスリート」として強みを結びつけ、最大限に活す事が今も、これから先も目指すべきモデルだと思っています。

2019年シーズンで最も印象深いこと

チャレンジリーグの入れ替え戦のAWAY戦です。私は途中出場しました。
ななさんからのパス、キーパーとの1vs1。その瞬間、私は決めきることが出来ませんでした。
チャレンジリーグへの昇格はならなかったけど、もし決めれていれば少しでも歴史や未来は変わっていたんだろうと思います。
でも、決めれなくて良かったのかもしれません。FCふじざくらに入団して、大きな舞台で自分でも試されたプレーでした。
まだまだ力不足でした。サッカー人生で忘れられないプレー、忘れちゃいけない一瞬になりました。1点の重みを痛感しました。
その1点を取る為にあのプレーは私の頑張る糧となっています。

私にとってサッカーとは

サッカーを初めて16年経ちますが、サッカーなしでは私の人生は語れない程、サッカーから沢山の事を教えてもらいました。
出会いから学ぶ事だったり、経験を通して、自分と向き合うことで成長させてくれました。
未だに自分を高めてくれるものであってサッカーは私にとって欠かせないです。