【監督日誌】2019年シーズンを振り返るわたし日誌~菅野将晃監督~

FCふじざくらの記念すべき1シーズン目である2019年シーズンを菅野監督に振返って頂き、言葉に起こしてもらいました。

文章:菅野将晃監督(本人)より

私がFCふじざくらに入団した理由

先ずは前任のノジマステラ神奈川相模原を退団するというタイミングであったことは、とてもこのクラブとの縁を感じました。
そして、強く惹かれたのは金子GM(富士観光開発株式会社取締役)と若いスタッフたちの創造力と情熱に強く心が動かされました。
このようなクラブが出来ることは日本女子サッカー界と選手にとって最も大きな財産になると確信しました。
私自身2度目になるゼロからのチームをなでしこリーグ1部(トップリーグ)に上げるという挑戦は胸躍る想いです。
もうひとつ、富士山と富士すばるランド(富士観光開発施設)のある環境も魅力的でした。

クラブのコンセプトである「プレイングワーカー」について

私が想う「プレイングワーカー」とは”プレイヤーズファースト”を具現化したものと捉えています。
一人の人間がアスリートとして、社会人としてのデュアルキャリアを形成していこうとしています。
仕事をするだけではなく、様々な気づきや学びの場を提供して社会人としてのスキルアップを高めている。
今後、女子のプロ化によりこのクラブの取り組みが注目されるべきと考えます。

 

1年が経った今感じること

とにかく選手たちが「プレイングワーカー」として成長していることを感じる。
その中で最も成長しているのは、工藤麻未(背番号7)ではないかと思う。社会人としては様々な企画を立案して実行する。外への発信力も高まっている。単に与えられた仕事をしていた今までとは大違いです。
選手としても新たな役割(キャプテン・ポジション変更)をしっかりとやりつつ、成長している。
年齢を重ねても成長することを実証している。(スマン!!!)
ふじざくらの選手たちは伸びしろ満載で、非常に楽しみ。

2019年シーズンで最も印象深いこと

入替戦予選大会4連戦を14人で闘い抜いてくれたこと。その結果、3日目のヴィクサーレ沖縄戦で入替戦出場が決まった。
入替戦出場を目指し、勝利に向けて本当に良く戦ってくれたが、「目指すサッカーの内容」ではやってきたことの半分も出せてないと感じた。
3日目の夜のミーティングではそのことを全員と確認しました。
最終日、福岡Jアンクラスには負けてしまいましたが、FCふじざくらが目指すサッカーが少しは出せたと思います。
選手たちが「勝利」と「目指すサッカーのあるべき姿」を共有できた試合でした。
それにしても過酷な4連戦を戦い切れたのは普段の走りの賜物だと確信しました・・・

私にとってサッカーとは

今までサッカーを愛し、サッカーに愛されてきたと思います。
そのサッカーを同じく愛してくれている仲間たちと高みを目指しながら努力していくことが、私にとって至福の人生です。

“真があれば揺るがない”

FCふじざくら監督 菅野 将晃