【わたし日誌】2020年シーズンを振り返る ~辻野友実子#16~
FCふじざくらの2シーズン目である2020年シーズンを選手自らが考え、言葉に起こして届ける「わたし日誌」。
文章:辻野友実子(本人)より
私がFCふじざくらに入団した理由
私がFCふじざくらを知ったのは3年生の12月頃でした。サッカーを続けたいという気持ちと就職して親を安心させたいという気持ちがあり、サッカーを続けるならここだったら納得してもらえそうだな~と思った記憶があります。最初は就活もしていましたが、大学の監督の下でプレーするサッカーが楽しくて、サッカーを続けたい、もっといろんなサッカーを知りたいという気持ちがどんどん大きくなりました。
FCふじざくらへの入団を決意した大きな決め手はやっぱり「プレイングワーカー」でした。将来、小学生のサッカーのコーチをしたい、子どもたちにサッカーだけでなく、仕事のことや社会のことなどいろいろなことを教えてあげたいと考えている自分にとってFCふじざくらはとても魅力的だったし、ぴったりのチームでした。もちろんサッカーでも上を目指したいと思っていたので、サッカーも仕事も本気で一流を目指せる、FCふじざくらを選びました。
私にとってプレイングワーカーとは
「ビジョンを持っている」、「自らアクションできる」だと思うようになりました。
正直このチームじゃなくてもプレイングワーカーはいると思うし、できると思っています。
ただサッカーをして、与えられた仕事をするだけでは得られるものは少ない。「サッカー選手としてどうなりたいか、サッカーを辞めた後どうなりたいか、社会人としてどうなりたいか」が明確な人はその分チャンスが多く回ってくるし、そのチャンスを活かそうとする。
ビジョンがない人は回ってきたチャンスをチャンスと捉えられず逃してしまう。また、ビジョンがあっても行動を起こせない人は進歩がないと思うし、ビジョンに向かって自分からアクションできる人は成長できるスピードが早い。
競技でも一流、社会でも一流になれるよう、2021年も努力します。
1年が経って感じる自分自身の成長
試合に向けてマインドをコントロールできるようになったことです(試合に臨む時の、意識するところを変えたっていうのが正しいかも)。そう感じたのは県リーグの山梨学院大学戦でした。今年二度目の対戦で、前回の対戦の時は結果を出さないとって囚われて、緊張しているのに緊張してないと自分に言い聞かせて、結局上手くいかず、自分の持っている力を全く出せませんでした。
本当に悔しくて、辻先生(メンタルアドバイザー&スポーツコンセプター)が相談に乗ってくださって、自分に矢印を向けることができ、自分の気持ちとしっかり向き合うようになりました。攻撃の選手である以上得点にはこだわっていますが、「得点を取る」ではなくて、得点を取る「ために」というマインドでやるべきこと(例えば長い距離でもチャンスの時にはゴール前にランニングするとか)を整理できるようになりました(それでもたまに頭の中「得点」ってなる時はあるんですけどね笑)。県リーグ優勝はできなかったし、結局、2020年シーズンの目標であったチーム内得点王も南條里緒(#20)に取られてしまいましたが、皇后杯で全く点を取らなかった私が、県リーグで得点を多く取れたことはかなり自信になりました。
私が感じるこの1年でのチームの変化や成長
今年は新型コロナウイルスの影響もあり、サッカーをできない期間もありました。そんな中で、ふじざくらファームや、選手主体となったプロジェクトを始められたのは大きな変化だったのではないかと思います。自分たちの活動が地域の人に還元できるのはすごく嬉しかったです。
幸い、地域サッカー教室チームのリーダーを任せていただきました。保育所の子どもたちや先生に求められていることを考えたり、地域サッカー教室チームのメンバーにどうやったら主体的に参加してもらえるか考えたりと、かなり頭を使いました。サッカー教室で行うメニューも、「テーマを決め」、「指導案作って、指導して」、「渡辺海コーチ(GKコーチ)にフィードバックをもらって」、「反省点を活かして次回のテーマを決める」といったPDCAサイクルを回して作成していたので、自分たちでいうのもなんですが、俗にいう周回サッカー教室の中ではかなりレベルの高いことをしていたのではないかと思います。笑(サッカーのコーチをしている人と比べたら足元にも及びませんが)。
おそらくサッカー教室のメンバーも「思考」していたと思います。そうやって思考の習慣があることはありがたかったです。結構大変だったし、投げ出したいと思ったこともありますが、確実に自分の成長につながっていると感じたし、2021年も頑張りたいと思います。
P.S. 2020年シーズンサッカー教室をさせていただいた保育所のみなさまへ
2020年シーズンは、新型コロナウイルスの影響で多くのサッカー教室が中止となりましたが、そのような中でもサッカー教室をさせていただき、本当にありがとうございました。
私たちも質の高いサッカー教室を提供できるように努力します。
2020年シーズンでもっとも印象に残ってること
2020シーズンで一番印象に残っている試合は11月15日の山梨県リーグ第4節の山梨学院大学戦です。多くの方が試合に応援に来てくださり、スタジアムグルメやスタジアムDJ、ゴリラっぱんだなど、多くのイベントがあり、いつもと違う特別な試合でした。いつもなら緊張してしまう大事な一戦でしたが、練習通りのプレーができ、メンタル面でも成長できたと感じた試合でした。
なによりもこの試合で一番うれしかったのは不動産部の方々が応援に来てくれたことです。9月末に異動となり、1ヶ月と少ししか経っていませんでしたが、応援に来てくださって、松原ゆき(#17不動産部)と大喜びしました。次回試合を見に来てくださったときは、ゆきと「2人とも試合に出て不動産部の皆さんとで写真撮ろうね」と約束しています。個人としても不動産部の皆さんの見ている前で点を取ることが目標です。
私にとってサッカーとは
すごく難しい問いです(笑)。
単語で「私にとってサッカーとは○○だ」とは言えないんですが、自分のためにしていることだなと思うことは多々あります。自分が成長するためだし、いろんなことを学ぶためだし、上手くなりたいし。別にサッカーじゃなくても成長できるし、学べることもたくさんあるけど、やっぱりサッカーが好きだからサッカーを通していろんなものを見たり、感じたり、学びたいんだと思います。もちろん自分のためにやるのも大事だと思うし、自分のためだけにやっていたサッカーですが、「社会人チームとして、たくさんの方々の支えがあるからサッカーができる。」そのことに感謝しなければいけないし、自分のため「だけ」じゃなく、支えてくださる方々のためにもやらなくてはいけない。
その責任を持って、2021年もっともっと成長します。