【わたし日誌】2020年シーズンを振り返る ~引田ちひろ#4~

FCふじざくらの2シーズン目である2020年シーズンを選手自らが考え、言葉に起こして届ける「わたし日誌」。
文章:引田ちひろ(本人)より

私にとってプレイングワーカーとは

FCふじざくらのチームコンセプトである“プレイングワーカー”
プレイヤーでありながらワーカーでもあるということ。ただ単に考えると選手と仕事の両立とも捉えがちではありますが、根本にはもう少し深い意味があると思っています。昨年のわたし日誌にも記しましたが、私は、『サッカーと仕事に境界線をつけず、自己の価値を高めながら“主体的に”行動できる人』だと考えます。これを実行することによって、結果的に選手と仕事の両立ができているということにつながると思います。
このチームに所属して2年目を終えますが、自分自身まだまだ“プレイングワーカー”として成長段階でもあるし、これから入ってくる後輩たちにも自分が身に付けてきたスキルを伝えていけるようにしていきたいと思います。

1年が経って感じる自分自身の成長

今シーズン1年は、とてもイレギュラーの年でした。コロナ・入籍・妊娠と初めてのことだらけで落ち着かない1年でもありました。コロナウィルス感染拡大は誰もがここまで広くそして長く続くとは思っていなかったと思います。世の中大きな影響を受け、生活様式も大きく変化があったのではないでしょうか。私自身はこの期間で、色々と考える時間が持ててそれが直接成長に繋がったかというとわからないですが、良い機会だったと思います。イレギュラーだったからこそ生まれた企画や地域の人とのつながりがありました。サッカー以外を通して、いかにチームを知ってもらうか、またチームを好きになってもらうかということを重点に今シーズンは行動してきました。また、秋以降は自分自身選手として試合に出ることができなかったので、どうやってチームをサポートしていくかというところに注視していました。そこで、いつもと違う角度から物事が見え、考え行動することができたのが自分自身の成長だと感じています。あとは、妊娠したことにより、母親になるという自覚と大変さを痛感しております。これからの新しいスタートを楽しみにこれからも私らしくいたいと思います。

私が感じるこの1年でのチームの変化や成長

私はシーズンの半分は練習も試合も出ることができませんでしたが、今シーズンのスタート時に比べるとリーグ戦最後にはみんなプレーヤーとして大きく成長したと外から見ていて感じます。リーグ戦最後の3戦については、正直、自分も一緒に試合出たかったと感じました。それくらい外から見ていて惹きつけられるゲームだったと感じます。最初は、新入団選手とのコンビネーションがなかなか上手くいかず、お互いの長所を消し合っている感じもありましたが、リーグ後半にはみんなが調和し、“FCふじざくららしさ”が出てくる試合内容になってきたと感じました。試合やっていて楽しいだろうなぁと。これからがもっと楽しみだなと。みんなまだまだたくさんの可能性を秘めているので、もっともっと成長していけると信じています。

 

2020年シーズンでもっとも印象に残っていること

今シーズン公式戦は皇后杯予選しか試合に出れていないので、私の中では皇后杯予選の山梨学院大学戦が強く印象に残っています。昨シーズンと同じく農村グラウンドでよく晴れた日に対戦。また、新しいフォーメーションでの挑戦。学院戦に向けて色々と新しい試みをTRにも取り入れて練習を重ねてきました。結果は1-2で敗戦。正直、自分自身相手のペースに飲み込まれてしまい、全然思ったようにプレーが出来ず、すごくもどかしく感じた試合でした。大事な試合でメンタルもFLOWの状態になかなか持っていけず、自分の力不足を痛感した試合でした。試合に出れなかった選手が試合後に悔し涙を流していて、自分自身すごく責任を感じました。試合に出ている選手はもちろん出ていない選手の分もパフォーマンスしていかなければならないのにそれが出来ていなかった。今シーズン一番反省した試合です。試合に勝てていても、きっと自分は満足していなかったと思います。数少ない公式戦でもあるし、リーグ昇格の為にも一戦一戦確実に勝利していかなければならないという状況も理解していたけれど、体現ができなかった。けれど、この経験があったからこそ、選手として少しまた成長できたと思います。これから順調に行けば、出産や子育てがあり、今よりも大変になるのはわかっています。それでも選手としてまだ頑張りたいという気持ちがあるので、今シーズンでのこの経験を忘れず、復帰した時には良いパフォーマンスを出せるようにしていきたいです!!

私にとってサッカーとは

サッカーは私の人生の一部です。人生の楽しみであり、感動であり、苦しみであり、出会いであり…全てが私を成長させてくれるものです。今はサッカーができず、怪我でもこんなに長期で離脱したことがないので、心身ともにうずうずしてなりません(笑)
サッカーを通してたくさんの人との出会いがあり、つながりを持て、私の人生を豊かにしてくれています。スポーツは世界共通言語とも言うように、まさに、海外留学している時も、言語でうまくコミュニケーションを取れなくてもサッカーを通じて友達が増えました。
また無事出産を終えることが出来たら、復帰に向けて子育てに奮闘しながら頑張りたいと思います!