【わたし日誌】2020年シーズンを振り返る ~鈴木和遥#19~
FCふじざくらの2シーズン目である2020年シーズンを選手自らが考え、言葉に起こして届ける「わたし日誌」。
文章:鈴木和遥(本人)より
私がFCふじざくらに入団した理由
私は大学卒業後、資格を活かした職業に就こうと考えていました。サッカーを続けたいという気持ちもあったのですが、なでしこ等のチームに所属した場合、サッカーがメインなので引退後のセカンドキャリアに不安を抱いていました。ある日、SNSで”FCふじざくら”というチーム名とコンセプトを目にして興味を持ちました。
そんな時に大学のOBである田口さんがチームの説明会を開いてくれました。説明からセカンドキャリアの話、またサッカーではどこを目指しているのかなどの詳しい説明を受け、もっと興味が湧き、行きたい!と思い、練習参加をしました。当時は怪我明けだったのでランニングメニューだけの参加でしたが、へとへとになりました。
みんなもの凄く走れて凄いなぁと感じました。この環境でサッカーを続けたら間違いなく強くなれる、成長できると思い入団を決意しました。
また、中学時代に「パス禁止サッカー」というドリブルでしかけるスタイルのチームに所属していたこともあり、ドリブルしかしてこなかったのですが、パスサッカーをしてみたいというと気持ちもあり、菅野さんの元でサッカーをしたいと思い入団しました。
私にとってプレイングワーカーとは
「アスリート×社会人」のブランドを活かし、様々なアクションを起こせる人だと思います。
しかし、私はまだまだ未熟なところがあります。それは何かアクションを起こす時、「誰かに何か思われたらどうしよう、失敗したらどうしよう」という不安な気持ちに負け、アクションを起こすことをやめてしまう事が多々ありました。それではこのチームに入団した意味がないし、何の成長にも繋がりません。
自分の成長のため、存在価値をいかしたアクションを起こしていきたいと思います。
またサッカーと仕事を行う上で常に真摯に取り組み、それを体現することもプレイングワーカーには求められる姿勢だと思います。サッカーと仕事どちらにも注力すると困難や挫折が多く簡単には成せません。しかし、私たちはそんな厳しい道を目指し歩いています。今はまだ小さな一歩で、目標までの道のりは長いですが、一流を目指す過程でたくさんの事を経験し少しずつ成長することができていると思います。
1年が経って感じる自分自身の成長
入団当初、私は考えることも、考えを伝えることにも苦手意識をもっていました。このチームでは考えることやアウトプットする力を養うために様々な場を与えてくれます。そのおかげか以前に比べ思考力やアウトプット能力を身につけられたと思います(少しだけ)。
FCふじざくらには様々なプロジェクトチームがあり、私は「FCふじざくらで遊ぼう」プロジェクトに参加しています。
「FCふじざくらで遊ぼう」プロジェクトメンバーとして活動することで、地域のこどもたちがお家で楽しみながら遊ぶにはどうしたらいいのか、FCふじざくらをもっと色んな人に知ってもらうためにはどんな工夫をしたらいいのかなどを考え、実行する力もついたと思います。
私が感じるこの1年でのチームの変化や成長
シーズン途中、私はメントレ班の一員になりました。メントレ班は辻先生のメントレを通して学んだ事をサッカーに落とし込む役割を担っています。
そのためメントレ班は、フローな状態でサッカーすることや目標・目的を意識するために様々なアクションを起こしました。その行動が正しかったのか間違っていたのかはわかりませんが、少なからずチームは良い方向に進んだと思っています。 この1年で私をはじめ、チーム全員がメントレを通してサッカーに本気で向き合えたと思います。
2020年シーズンでもっとも印象に残ってること
11月15日に行われた山梨県女子サッカー1部リーグの山梨学院大学戦です。夏に行われた皇后杯予選で敗れてしまい、とても悔しい思いをしました。
なので、県リーグでは絶対勝ってあの悔しさを晴らしたいと思い、トレーニングに励んでいました。県リーグ山梨学院戦の2週間前、コンディションがよく、心も身体も良い状態でしたが、練習で怪我をしてしまいました。怪我をした時はあまりショックはなく、今のチームの雰囲気なら自ずと勝利は掴めると思い、サポートへ周りました。
しかし、試合が近づくにつれて少しずつ少しずつ悔しさが出てきました。試合当日、たくさんのサポーターの方々が応援に来てくれてとても最高な雰囲気でした。
その応援の中、ピッチで戦うみんなはとてもかっこよかったです。私もこんな最高の雰囲気で早くサッカーをしたい!!と思いリハビリを頑張る糧となり、2020年シーズンでもっとも印象に残りました。
私にとってサッカーとは
自分らしくいられる場で、人との繋がりを持てるツールです。
私は中学、高校、大学と進学する度にサッカーを辞めたいと思っていました。母がサッカーに厳しく、試合の度に怒られこんなに怒られるならやりたくないと思っていました。大学に入学するとレベルの高い選手ばかりで、トレーニングについていくのに必死でメンバー争いも激しかったです。その中で成長を感じることができ、試合でも結果を出せるようになりました。この頃からサッカーが楽しくて楽しくてしょうがなくトレーニングの時間が待ち遠しいと思うくらいサッカーが好きになっていました。
寝ても覚めてもサッカーのことばかり考えていて、サッカーを辞めたいと思っていた過去の自分はもういませんでした。サッカーをやっている時が1番自分らしさを出せて、色々な感情を表現できます。
また、サッカーを通して様々な人に出会い、沢山の刺激や学びも得る事もできました。こうして富士観光開発株式会社で仕事ができる事も、FCふじざくらの一員としてサッカーができる事も人との繋がりがあったからです。