【わたし日誌】2020年シーズンを振り返る ~菅野監督~

チーム立上げから監督に就任し、2年目を終えた菅野監督は何を感じたのか。
菅野監督がこの1年間で感じたことを言葉にしました。
文章:菅野将晃(本人)より

2020年はとても難しいシーズンでしたが、パートナー企業の皆様やサポーターの皆様、地域の皆様のご支援やご協力をいただき、乗り越えることが出来ました。この場をお借りして感謝申し上げます。また、このような状況でサッカーが出来ることに改めて感謝の気持ちを感じた年でした。

2020シーズン振り返り

“スタンダードを上げよう”をスローガンに1月15日から練習を開始、山梨県リーグ1部優勝・関東リーグ2部昇格と皇后杯県優勝・全国大会出場をシーズンの目標としました。
順調に練習・練習試合を重ねてきたものの、コロナ禍の影響による自粛があり、その後グループ別の自主練習の期間がありました。
5月21日より全体練習を再開して、その後7月には皇后杯山梨大会、9月から県リーグ1部を行いました。レギュレーションこそ変更されましたが、このような状況にも拘らず開催への尽力をしていただいた県サッカー協会・リーグ関係者の皆様に感謝いたします。
結果としては両大会とも山梨学院大学の後塵を拝することとなり、ご支援してくださるパートナー企業様、応援してくださるサポーターの皆様へは結果を出せなかったこと大変申し訳なく思っております。
県リーグにおいては首位の山梨学院大学とは勝ち点で並び得失点差-5で最終節を迎えました。
最終戦の帝京第三高校戦において、私は10点取らなければ優勝は出来ないだろう、と選手たちに伝えました。
このような指示をしたのは私の経験でも初めてのことです。試合は7-0の勝利を収めました。
試合後、私は清々しい気持ちになりました。なぜならば、選手たちがただ闇雲にゴールを目指すのではなく、相手を崩し、目指すサッカーを表現しながらゴールを奪いに行った事。さらに身体を張ってボールを奪い、身体を張ってゴールを奪った姿でした。
後は次の山梨学院大学対日本航空高校の結果を待つだけでした。
私たちふじざくらは日本航空高校を応援する立場でしたが、日本航空高校の闘志溢れる戦いが素晴らしくてとても感動を覚えました。サッカー・スポーツの持つ戦う姿勢と最後まで諦めない姿を見せてくれたからです。
残念ながら得失点1差での2位で終わり、県を代表するにはまだそれに相応しいチームではないことを2021シーズンへの課題として取り組むべきと感じたシーズンでした。

 

2021シーズンに向けて

”なでしこリーグ2部昇格“を最大の目標として、それにふさわしい選手・チームになるべく、”インテンシティ(強度・集中力)“をキーワードにシーズンをスタートしました。
女子サッカーもフィジカル向上によるインテンシティの高い試合が見受けられる。その中で攻撃では相手のパワーを発揮させない自分たちで意図的にボールを動かし続ける。守備では切り替えの早さと球際の強さを求めていきます。攻守に渡りインテンシティを高めていくのを課題として取り組みたい。普段の練習と山路スプリント兼フィジカルコーチ、メンタルアドバイザー・辻先生のトレーニングも重ね、課題に取り組み成長しなければ目標は達成できないと思います。
ふじざくらの総力を挙げて今シーズンを戦います。

彼の発明王トーマス・エジソンの格言で“天才とは1%の閃きと99%の努力である”があります。多くは努力の大切さを伝えることに引用されます。もちろん努力が大事なのは間違いありません。しかし“何に”努力するのでしょうか?私たちには閃きと言うより“気付き”だと思います。
練習や試合をただ重ねるのではなく、常に自分に矢印を当て、何を気付き、どのように努力するか、継続した努力を積み重ねることによって私たちは成長できるのだと思います。
昨シーズンの最後と今シーズンのスタートに際して私から選手たちに話したことです。
選手・チームの成長と団結と覚悟を持って今シーズンを戦いたいと思います。

新たに“FCふじざくら山梨”になり“ふさわしさを体現するチームへ”をスローガンに戦う選手たちへの熱いご声援をお願い致します。

FCふじざくら山梨 菅野 将晃