【山梨県女子サッカーリーグ1部第8節~結果~】VS 日本航空高校

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10月16日(土)に行われた山梨県女子サッカーリーグ1部第8節の結果をお知らせいたします。

≪山梨県女子サッカーリーグ1部第8節~結果~≫
(45分ハーフ)
FCふじざくら山梨 3-2 日本航空高校
-前半:1-0
-後半:2-2
来場者数 69人

■得点者
広沢実佳子
鈴木和遥
清水千陽

≪スターティングメンバー≫
GK mino
DF 田中里穂 松岡沙由理(Cap) 高山紗希 鈴木和遥
MF 工藤麻未金井奈苗 井原美波 辻野友実子
FW 広沢実佳子 清水千陽

▼マッチレポート(with 戎谷亜美 視点)

 試合前のMTGで菅野監督から、守備で相手に何もさせないくらいの試合をしよう。と指示があり、試合に入りました。

試合開始早々から前線の選手が激しくプレスをかけるも、連動しきれず後手を踏んでしまい、逆に相手にボールを持たせてしまう展開となり、前半3分には相手にゴール前まで運ばれ、ファーストシュートを打たれてしまいます。
しかしその後、前半11分の広沢のシュートを皮切りに、徐々に相手陣内にボールを運び込めるようになります。その後も、今日の試合では2トップのFWとして起用された広沢が積極的にゴールを狙っていくがなかなか枠を捉えられません。
飲水タイムで菅野監督より、「狭いところに入りすぎているから、周りがもっと声をかけて簡単に展開していこう。」と指示が入り、フォーメーションを3−4−3に変更。
フォーメーション変更後は、サイドのスペースをよりうまく使えるようになり、相手を揺さぶりFCふじざくらがボールを持つ時間が増えるようになります。

そして試合が動いたのは前半26分。
コーナーキックのこぼれ球に反応した田中から、序盤から積極的にゴールを狙っていた広沢にくさびのボールが入り、広沢がうまく収めて反転しミサイルシュートがさく裂!ボールは左サイドネットに突き刺さり、待望の先制点を奪います。
その後は一進一退の攻防が続くも両チーム得点なく、広沢の3試合連続ゴールで、1−0で前半を折り返します。

ハーフタイムに菅野監督から「守備の部分では、ルーズボールをほとんど相手に拾われてしまっているから、球際をもっと強くいこう。キーパーにももっとプレスに行って、相手に余裕を持たせるな。攻撃の部分では、シンプルに当てて落としての展開を意識して、フリーならもっと積極的にターンして仕掛けていこう。1−0で勝てばいいんじゃないんだから。もっとシュートを打っていこう。」と選手たちに檄が飛びます。

後半はふじざくらのキックオフでスタートするも、開始早々中盤でボールを失ってしまい、得点を許してしまい、試合は振り出しに戻ります。
それでも選手たちはすぐさま切り替え、2点目を奪うために攻撃を仕掛け、3分後には左サイドでCKを獲得。井原のCKに広沢がファーサイドで合わせるも、わずかに右に外れてしまいますが、得点の可能性が感じるシーンでした。

その後、相手チームのカウンターで何度かゴール前まで運ばれるも、CBの松岡、高山を中心に体を張ったDFで簡単にゴールは割らせません。
そして迎えた後半16分。左サイドの鈴木が相手のボールをインターセプトで奪い、外に流れていた高山へ。高山からクロスが上がり、それを清水が胸で収めて落とし、勢いに乗って上がってきた鈴木がうまくボレーで合わせ、2−1で再びリードを奪います。


得点を決めチームは勢いづき、その後何度もゴール前まで運びシュートを放ちますが、立て続けにクロスバーに直撃するなど決定機を逃してしまい、追加点を奪えない展開となります。
後半の飲水タイムで、菅野監督から「相手が前から来ているからいい状態の時に、FWの千陽、実佳子、友実子を意識してみろ」と指示が入るも、飲水タイム後は相手がボールを保持する時間が続き、後半28分に流れの悪い中で失点を許してしまい、スコアは再び振り出しに戻ります。

しかし、その後は流れを取り戻し、試合終盤は怒涛の攻撃を見せ、後半終了間際の45分に、右サイドに流れた井原がCKを獲得。金井の左足で上げられたボールはニアにこぼれ、それを清水が気持ちで押しこみ再び追加点を奪います。
苦しい試合展開とはなったものの、試合終了となりました。
全勝優勝を目指す私たちにとっては貴重な勝ち点3となり、後期リーグ3連勝、前節からの連勝を8と伸ばしました。

本日の試合を、菅野監督、清水千陽、高山紗希に振返ってもらいました。

『菅野監督コメント』
‐Q)試合を振返って
「まず、暑い中、厳しい試合を勝ちきれたのは良かったですね。ただ、課題も多く、全ての局面において、なぜそこを狙ったのか、蹴ったのか、ボールを取りにいってしまったのか、そういう部分における自分のパフォーマンスを振返って欲しい試合になりました。一つ一つのプレーにおいて、選手一人一人がプレーを変えていくことによって、ポテンシャルを変えていくことに繋がる。それがチームの力になっていくと思いますので、そういった部分を乗り越えて、チーム力を高めていきたいと思います。」

『清水千陽コメント』
‐Q)試合を振返って
「100%の力を出さないと勝てない相手なので、まず、勝ち切れて良かったです。この県リーグは全勝で優勝したいので、ホッとしてます。
ただ、個人の課題がたくさん見つかった試合で、もっと走らなくてはいけない、そう感じた試合でした。」

‐Q)ゴールシーンを振返って
「得点シーンは、取れた時間も良かったです。ゴール前の混戦だったのですが、声掛けができていて、パワーが必要なところで決められた。審判の笛が鳴るまで、ゴールに向けてプレーできたことが、ゴールに繋がったと思います。」

‐Q)次節に向けて
「ボールの出しどころや1対1でのインテンシティ、強度を上げていきたい。今日は「守備で勝つ」というテーマがチームであったが、うまくいかない部分があったので、楽をせずに、1対1の局面で勝てるように、次の試合ではリーズボールもしっかりと取りに行くようにしたい。」

『高山紗希コメント』
‐Q)試合を振返って
「守備をテーマに臨んだ試合でしたが、守備で前から取りに行くとき、スライドやマークの受け渡しなど、当たり前に声掛けやイメージの共有が全員で出来ませんでした。11人が同じイメージを持って行かないとだめですし、もっと、相手が何もできなくなるような圧がなかった。やはり、うまくいかない、できなかった時の試合中の修正力、改善力が足りないと思いました。インテンシティが足りないから、局面で負ける、1対1で負けてしまっている。全く満足できない試合でしたので、一人一人が主体性をもってやらないといけない。」

‐Q)次節に向けて
「1対1の局面やイメージの共有、マークの受け渡し、声掛けなど課題が多く残った試合をしてしまったため、次節にむけて、練習での1対1を意識したところで、なぜそれをやるのかを考え、イメージの共有、共通理解を高めていきたいと思います。攻撃面では、広いスペースへの展開、2タッチ以内で空いているスペースへの展開などはできていたので、次節も続けていきたい。次は必ず無失点で抑えたいと思います。」