【わたし日誌】2021年シーズンを振り返るVol.1 ~辻野友実子#16~

FCふじざくら山梨の3シーズン目である2021年シーズンを選手自らが振返り、言葉に起こして届ける「わたし日誌」。
文章:辻野友実子(本人)より

この1年間で自分自身が成長したことは

結果を出せたこと、結果を出すための努力ができたことです。
2021年シーズンの初め、2020年シーズン達成できなかった「チーム内得点王」という目標を立てました。結果、公式戦21試合中31ゴールを決め、チーム内得点王になることができました。もちろん、このゴールの大半はクロスから合わせてのゴールだったので、味方が取らせてくれた得点が多くありますが、ゴール前へ走る意識やGKとの駆け引き、ゴールの位置など、自主練で感覚を磨けたからこそ、この結果にも繋がったとも思います。2022年シーズンも得点王になれるよう継続して努力したいと思います。

2021年シーズンでもっとも印象的だったことは

なでしこリーグ2部入替戦予選大会で勝ち抜けなかったことです。
皇后杯本選1回戦の静岡SSUアスレジーナ戦は自分のサッカー人生の中で一番楽しかった試合で、どっちを選ぶかかなり迷ったのですが、2021年シーズン感じた悔しさを忘れないためにこちらを選びたいと思います。
決して油断していたわけではなく、いつも通りの力を発揮できればいけるだろうと思っていました。でも、その気持ちが甘かったのだと思います。なでしこリーグは県リーグや地域リーグとは違い、昇格できれば注目度も上がるし、クラブや選手の人生が大きく変わる。対戦相手も必死に死に物狂いで戦ってくる。私たちは実力と準備が足りていなかったと痛感しました。予選の2チームと戦った時、「こちらの分析をしっかりされているな」といった印象を受けました。私たちはそこまで準備できていなかったと思います。そして、自分は相手の分析を上回るような実力が出せなかったです。決定的なシーンを作り出せなかったし、失点したシーン、全員が集中できていたかと言われると自分含めてそうでないと思うし、自分たちの弱さが出たと思います。
でも、この経験をしたこと、本当に悔しかったという気持ちを持てたことは、2022年シーズンのなでしこリーグ入替戦に繋がっていると思います。この試合以降、2022年シーズンのなでしこリーグ入替戦を見据えるようになりました。

あなたにとってFCふじざくら山梨とはどんなクラブ

「あたたかいクラブ」です。
なでしこリーグ入替戦予選大会で負けた時、サポーターの方々の「これからも応援します」という言葉にどれだけ救われたかわかりません。コロナ禍にもかかわらず、今シーズンも多くのパートナー企業様のご支援してくださりました。応援してくださるサポーターの方々、パートナー企業の方々を含め「あたたかいクラブ」だと思います。
そして、2021年シーズンもクラブにはいろいろな挑戦・経験をさせていただきました。色彩検定を取ってみたり、公式LINEを開設してみたり、ホームタウンパートナーをしてみたりと、FCふじざくら山梨は自分のしたいことに寛容で応援してくれるクラブです。様々なことに挑戦させてくれる居心地の良いクラブに少しでも恩返しできるよう、サッカー以外でも努力したいです。

私がサッカーを続ける理由

正直2021年シーズン、サッカーを辞めようと思ったことが何回もありました。なでしこリーグ2部入替戦予選大会で負けてから、自分の才能のなさに絶望したり、何のためにサッカーをしているのかわからなくなりました。「今日でサッカーはやめる。今日の練習を頑張れば楽になれる」と毎日自分に言い聞かせて練習に通い、泣きそうになるのを必死にこらえながらサッカーをしていました。それでも辞めることができなかったのは、応援してくれる人がたくさんいたからです。今シーズンもコロナ禍で試合が多く開催されましたが、仕事の合間を縫って、不動産部の方々がたくさん応援に駆けつけてくださったり、大事な試合の前はゲン担ぎといって、お菓子をくださったりと、職場の方には今シーズン本当に応援していただきました。
2021年シーズンは2020年シーズン以上に、職場の方以外にも、パートナー企業の方々、サポーターの方々、家族など、本当に多くの方々から応援されているという実感がありました。だからこそ結果で応えたかったし、結果で応えなければならないと思いました。
2022年シーズン、FCふじざくら山梨はなでしこ2部参入を果たします。