【わたし日誌】2021年シーズンを振り返るVol.3 ~松岡沙由理#3~
FCふじざくら山梨の3シーズン目である2021年シーズンを選手自らが振返り、言葉に起こして届ける「わたし日誌」。
文章:松岡沙由理(本人)より
この1年間で自分自身が成長したことは
元々、人の前に立って意見を言ったり、引っ張ったりするタイプではありませんでした。
正直今でも苦手です。ですが、加入して間もない自分をチームはキャプテンという役割を与えてくれました。キャプテン4人体制のうちの1人。
以前の自分であれば、他の3人がやってくれるだろうと思うことがあっても、誰かが言ってくれるだろうと他人任せにしていたと思います。
自分がどうやってこのチームに貢献できるのか、有難いことに自分のサッカー人生の中で素晴らしい選手・指導者とたくさん関わることが出来ました。
たくさんのキャプテン像がありますが、「自分らしさを出せるよう」にコミュニケーションを特に大事にして、これまでの経験を活かし、トレーニングや試合、サッカー以外での面においても、自分から行動できるようになったことは、この1年で成長した面だと思います。
2021年シーズンでもっとも印象的だったことは
なでしこリーグ2部参入戦入替戦予選の敗退です。
厳しい書類審査があっての大会への出場。少ないスタッフが身を削りながらもこのチャンスを、ステージを整えてくれました。
結果は敗戦。
正直、このチームであれば必ず勝ち進める自信がありました。ただ、分析された中で、それをピッチに立つ自分たちが上回ることが出来なかった。肝心なところで勝ちきれなかった。敗戦後もなかなか立ち直るのに時間がかかった選手もかなり多かったです。
本当に悔しい思いをしました。ただこの悔しさを無駄にしないこと、この悔しさを知っている選手・スタッフと新加入の新しい戦力をプラスに、今年こそなでしこリーグ2部参入を勝ち取ります。
あなたにとってFCふじざくら山梨はどんなクラブ
サッカーをしながらもネクストキャリアに向けて準備できるチームだと思います。
実際に自分自身、サッカーを辞めた後のキャリアに不安を抱えた事があります。自分の身の回りでもサッカーを続けたい気持ちはあるが、将来に不安を抱えて辞める人も多くみてきました。
ですが、このチームでは様々な活動をスタッフ含めて行っています。選手主体で動いている活動もあれば、スタッフと一緒に自分たちの試合をどのように盛り上げていくかを企画したりと、様々な活動を自分たち主導で活動しています。
なかなか他のチームではやっていないサッカー外の面で、人として、社会人として成長させてくれる機会を与えてくれます。
まだまだ女子サッカー会ではこの不安を抱える選手が多いと思いますが、好きなサッカーをしながらも、次のキャリアのために準備できるチームということをもっと認知してもらえるように発信し続けたいと思います。
私がサッカーを続ける理由
言葉にするのは難しいです。ですが、上記の内容のように将来に不安があり、サッカーを続けるか辞めるかたくさん悩んでいるタイミングで大怪我をしました。
それをきっかけに、1度サッカーから離れてみようと決断しました。ですが、離れても自然とサッカーの映像を見ていたり、ボールに触れたい、またサッカーをしたいという気持ちが日に日に増すばかりで、復帰するために必死にリハビリをしました。
自分の中ではサッカーをしている日常が「無くてはならないもの」になっています。生活の一部だと思っています。
そして1度サッカーから離れた自分をこのチームは快く受け入れてくれた。自分がこのチームに何を残すことが出来るかは分かりませんが、チームの為に全力で戦うことが恩返しだと思っています。