【わたし日誌】2021年シーズンを振り返るVol.5 ~松原ゆき#2~
FCふじざくら山梨の3シーズン目である2021年シーズンを選手自らが振返り、言葉に起こして届ける「わたし日誌」。
文章:松原ゆき(本人)より
この1年間で自分自身が成長したことは
私がこの1年で成長したことは、チームのために積極的に行動できるようになったことです。
2020シーズンも同じ怪我で苦しんでいた私は、確かにチームのことを率先してやっていたとは思いますが、振り返れば、どこかで「なぜ、自分ばかりビデオ撮らないといけないの?」「自分もリハビリあるのになんで?」など不満を感じながらやっていることもあったと思います。
また、「プレーしてない自分なんかに言われても、、、」と感じるだろうなと思い、なかなかコミュニケーションも取れず、チームの力になれず、苦痛に感じることもありました。しかし、昨シーズンは、『自分の置かれた立場でチームのためにできることをする』と決めてやってきました。ビデオを撮る際もチームを客観的に観て、外からだからこそ見えることを伝えるなど、自ら積極的にコミュニケーションをとれるようになりました。2年連続で同じ怪我をしたからこそ、1年目と同じ面持ちでは絶対に後悔すると思っていたので、リハビリという立場をマイナスにとらえず積極的に行動したことで、よりサッカーと向き合うことができましたし、自分の意見も親身に聞いてくれる選手ばかりで、自信にも繋がりました。
積極的に行動する姿勢は、自分自身の学び、成長ためにも大切なことだと身をもって感じたので、今後さらに、積極的に様々なことに取り組んでいきたいと思います。
2021シーズンで最も印象的だったこと
1月22日に行われた関東リーグ2部入れ替え戦のピッチに立てたことです。
FCふじざくら山梨に入団して約2年間怪我に悩み、なかなかピッチに立つことができなかった私にとって、この試合はサッカー人生で忘れることのない日となりました。
後半の飲水タイムで急に呼ばれて、ドタバタとユニフォームを着て慌てて準備をしてピッチへ。おかげで良くも悪くも何の緊張もなくプレーすることができました。
ピッチに入るとみんなが「お帰り」と言ってくれた時は涙が出そうでした。本当にたくさんの方の支えがありこのピッチに戻ることができたので、プレー中ふとした時に笑みがこぼれていました。また、長い長いリハビリをずっとサポートして下さった小川さん(トレーナー)との思い出が蘇ったりもしました。(笑)
たくさんわがままを言い、迷惑もかけまくりました。そんな私を見捨てず、復帰させてくれてありがとうございます。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
そして、その試合は、2021シーズンのメンバーで戦える最後の試合だったこともありみんなとピッチに立てたことが何よりも嬉しかったです。
あなたにとってFCふじざくら山梨はどんなクラブ
私にとってFCふじざくら山梨は、ピッチ内外で様々な成長を促してもらえる「人としても選手としても成長できるクラブ」だと思います。
理由は、スタッフだけでなく、職場の方々、サポーターの方々、地域の方々、FCふじざくら山梨に関わってくださる皆様のご支援、ご協力があるからこそ多くの活動ができていると感じています。その活動を通して様々なことに挑戦することができ成長させていただけていると思うからです。
わたしがサッカーを続ける理由
私がサッカーを続ける理由はひとつです。それはサッカーが大好きだからです。
当たり前だと思う方もいるかもしれません。でも、好きでなかったらここまで続けられなかったと思います。
私は、これまでも怪我をたくさんしてきたほうだし、周りからすれば「どうしてそこまでしてするの?」って思われていたかもしれません。
しかしサッカーを辞めるという思考にはならなかったです。それはどんなに苦しくても、心が折れそうになっても支えてくれる素敵な仲間、最高のスタッフ、ご支援下さる企業の皆様、ご理解ある職場の方々、応援して下さる方々、どんな時も後押ししてくれる家族、友人がいます。
昨年の私日誌にも書いたのですが、サッカーをしているからこその出会いであり、私が頑張りたいと思える力になっているからです。今シーズンこそ必ずピッチに立ってたくさんの人にプレーしている姿を観てもらいたいです。そして大好きなサッカーを少しでも長く続けていきたいです。