【わたし日誌】2021年シーズンを振り返るVol.8 ~戎谷亜美#15~
FCふじざくら山梨の3シーズン目である2021年シーズンを選手自らが振返り、言葉に起こして届ける「わたし日誌」。
文章:戎谷亜美(本人)より
この一年間で自分自身が成長したこと
私はこの1年を通して、責任持って行動できるようになったなと思います。
大きな要因は、地域サッカー教室のリーダーをさせていただいたことです。リーダーをするとなった時は、もともとコミュニケーション能力や、マネジメント能力に苦手意識があったので、「そんな自分がリーダーなんて、素質なさすぎるし絶対無理だ」と思っていました。
ただ、責任ある仕事を担うことで人として成長できるのではと思い、チャレンジしてみましたが、今思えば、リーダーになった当初は、本当に自分のことで精一杯で(今もまあまあ精一杯ですが、、、)、他人のことなんて考える余裕は全くありませんでした。リーダーとして失格だったし、メンバーに申し訳なかったなと強く反省しています。
しかしチームの成長を考えたときに、リーダーである自分が自分のことだけ考えていても、もちろんチームの成長はないし、そもそもチームとして成立していないのではと、感じるようになりました。それはサッカーにおいても同じで、チームスポーツであるサッカーで、1人でも自分のことだけ考えて行動する選手がいればチームとして成長していけないし、チームとして成立しないのではないかと思います。今までの自分を振り返ると、恥ずかしながらチームのことより自分のことに必死だったなと。この気づきがあったからこそ様々な場面で周りに目を向けられるようになったし、改めて、FCふじざくら山梨の選手として、地域サッカー教室のリーダーとして、より自覚と責任を持って行動できるようになったなと思います。もちろんまだまだ未熟ではありますが、これからも自分自身の成長のためにも様々なことにチャレンジしていきたいなと思います。
2021年シーズンで最も印象的だったことは
2021シーズン最後の公式戦の、関東2部入れ替え戦です。チーム全員が心からサッカーを楽しんでおり、最高の笑顔でシーズンを締めくくれたことがとても印象的でした。チームとして勝利をつかみ、関東2部リーグ昇格が決まったことはもちろん、2期生として入団した5人(松原ゆき・鈴木和遥・南條里緒・辻野友実子・戎谷亜美)が揃った最初で最後の公式戦で、全員でピッチに立てたことが何より嬉しかったです。
これからも良きライバルとして、仲間として、切磋琢磨しながら頑張っていきたいと思います。
あなたにとってFCふじざくら山梨はどんなクラブ?
「サッカーだけではなく、人としても成長する場を与えてくれるクラブ」だと思います。
オン・ザ・ピッチにおいて成長させてくれるのはもちろん、オフ・ザ・ピッチでも、興味があること、好きなこと、得意なことに取り組ませてくれたり、その機会を与えてくれたりします。先ほど述べた2021シーズンの成長も、サッカーだけしてては気づけませんでした。サッカー教室というオフザピッチでの活動があったからこそ、成長することができたと思っています。
このクラブは好きを形にしてくれて、さらに成長のためのヒントを与えてくれます。
このクラブだからこそできるオフザピッチでの取り組みを大切にし、これからも成長することに貪欲に様々な活動に積極的に取り組んでいきたいと思います。
私がサッカーを続ける理由
私がサッカーを続ける理由は大きく二つあります。
一つは、心からサッカーが大好きだからです。
今までのサッカー人生、苦しいこと、辛いこと数えきれないほどたくさんありました。サッカーなんてしてなければこんな思いしなくていいのに、こんなことで悩まなくていいのに、と何度も思い、その度に辞めたいと思ってきました。でも、そんな苦しさや辛さ以上にサッカーで得られる喜びや感動は大きく、様々な経験を通して私を成長させてくれました。サッカーがなければそんな感情を味わうこともないし、成長の場もなかったなと思います。
もう一つは、応援してくれる方がいるからです。
職場の方々、パートナー企業の方々、サポーターの方々、地域の方々など、本当に多くの方々から、「頑張ってね。応援してるよ。」と声を掛けていただく機会が増え、応援して下さる方々に恩返ししたいと、このチームに来てより強く感じるようになりました。もちろん、どんなときも必ず背中を押してくれる私の一番のサポーターである家族にも、最高の報告ができるようにこれからも走り続けていきたいと思います。