【わたし日誌】2021年シーズンを振り返るVol.12 ~工藤麻未#7~
FCふじざくら山梨の3シーズン目である2021年シーズンを選手自らが振返り、言葉に起こして届ける「わたし日誌」。
文章:工藤麻未(本人)より
この1年間で自分自身が成長したことは
私がこの1年間で成長したこと。それは「トレーニングにおいて全力を出し続けること」です。
言ってしまえば「そんなこと当たり前だろ!」と思われるかもしれませんが、それってなかなか難しい。
今日の身体のコンディションや気分が優れないなどが理由で頑張れない時も以前はありました。
ですが、私たちのメンタルアドバイザーである辻秀一先生に、「今の全力を出すことに意識しろ」と言われてから、そのことを強く意識するようになりました。
特に、走りやサーキットなどの自分の頑張り次第でしんどくなるようなところで、“今の自分の全力”を出し続けることはとても苦しいし辛い。
ですが、ここを出し続けられるようになってくると、全力を出していない自分が気持ち悪くなってくるようになりました。
これはとても大きな変化です。
今頑張れない自分が、大事な試合や場面で頑張れるはずもない。
大事な試合で後悔をしないために、毎日のトレーニングで弱い自分に勝てるように。
今シーズンは去年以上に「今に全力」を出し続けられる自分を追求していきます。
2021年シーズンでもっとも印象的だったことは
印象的だったことはいくつかあります。
一つは、シーズン最大の目標であった、なでしこリーグ2部入替戦予選大会で敗退してしまったこと。
これは言わずもがな、ですね。笑
悔しくて、信じられなくて。サポーターやパートナー企業の方々のたくさんの応援に応えられなかったことが何よりも申し訳なくて。
そんな中で、サポーターの方々のあたたかい言葉で溢れたTwitterのタイムラインには、本当に心が救われたし、またここから、応援してくださる皆さんと一緒に頑張ろうと奮い立たせられました。本当に応援してくださる皆さんには感謝してもしきれません。
もう一つは、初出場である皇后杯本戦の静岡SSUアスレジーナ戦。
この試合は自分達が求めてきたサッカーを最大限で表現することが出来たし、今までやってきたことに改めて自信を持つことが出来る試合でした。
結果的には負けてしまいましたが、個人的に忘れられない試合です。
これらの中でも私にとって今年最も印象的だったのは、2021年シーズン最後の試合である関東入替戦の、1FC川越水上公園メニーナ戦です。
シーズン最後の試合かつ、来季の関東リーグ昇格がかかった試合での、引退を決めたりっくんが決めたゴールに全員が大喜びで駆け寄る光景は、忘れられません。
選手みんなの愛が溢れた瞬間で、今までのふじざくらの試合の中で一番幸せな気持ちになりました。改めて、このチームみんなが愛おしいと思いましたし、この試合で私たちはもっとチームとして強くなれると確信しました。
あなたにとってFCふじざくら山梨はどんなクラブ
本当に、日々新しい気づきを与えてくれます。
選手として過ごしているだけでは触れることが出来ないような様々な世界に触れることが出来ました。
例えば、私の場合であれば、パートナー企業である山梨さえきセルバ様とのコラボ弁当を季節ごとに作らせていただいていますが、自分で企画を考え、企画書を作り、担当の方に自分でアポを取って1人で打ち合わせに行きます。
選手でありながら、社会人として一人立ち出来るような環境を与えてくれるのも、このクラブのすごいところだと感じます。
今このように書いていて、だいぶ社会人としても成長出来ているんだな〜と感じました。笑
私がサッカーを続ける理由
シンプルに、サッカーをしている自分に価値があると感じているからです。
「サッカー選手である私」という肩書きは本当に強い。
今だからこそ、私の行動に価値がある。だから、私はサッカーを続けていますし、新しいことにもチャレンジをし続けています。
サッカーを手段として考えているのは、ずるいかもしれませんが、こんな風に考えるようになったのも、ここFCふじざくら山梨に来てからです。
もちろんサッカー選手としても、もっと上のカテゴリーで闘いたい。だからこそ日々のトレーニングも大事にするし、手を抜かない。
それ以外の部分でも自分に出来ることを増やし、武器を磨く事がネクストキャリアにも繋がってくると思っています。
どちらも追求する事ができる環境が、ここにはあります。
だから私は、ここでサッカーを続けています。