【関東女子サッカーリーグ2部第5節~試合結果~】VS 山梨学院大学

いつもFCふじざくら山梨へご声援頂きまして誠にありがとうございます。

5月21日に行われたFCふじざくら山梨第5節の山梨学院大学戦の試合結果をお伝えします。

≪関東女子サッカーリーグ2部第5節~結果~≫
FCふじざくら山梨 2-0 山梨学院大学
‐前半 2-0
‐後半 0-0
来場者数 162人

■得点者
3分 鈴木和遥
43分 清水千陽

≪スターティングメンバー≫
GK 出口春奈
DF 濵名花子 松岡沙由理 高山紗希 戎谷亜美
MF 井原美波 金井奈苗 辻野友実子
FW 工藤麻未 清水千陽 鈴木和遥

(途中出場)
後半20分 OUT7 工藤麻未 → IN14 脇田紗弥
後半33分 OUT9 金井奈苗 → IN2 松原ゆき
後半40分 OUT10 清水千陽 → IN19 広沢実佳子/OUT6 濵名花子 → IN11 中村友香

【今節の振返り~マッチレポート~】
山梨ダービーとなったこの一戦。

本日はダイバーシティイベントとして、ご来場の方に協力を頂き、ふじざくらステッカーに色を塗って頂きました。
試合前には、本イベントが大事にする「WAGAMAMA(自分らしさ)」を選手を代表して、工藤と井原よりお話しさせて頂き、
またキックオフ前にはダイバーシティパートナーのRebolt下山田氏、内山氏からこのイベントの意義やご自身が大事にしてる考えをお話頂きました。
皆さん、ご協力ありがとうございました。

本日の試合ですが、前節で4点を決めた清水がスタメンに戻り、4-3-3のセンターフォワードとして出場し、同じく前節で怪我から復帰した濵名がスタメンを飾り、右サイドバックで出場しました。

開始早々に試合が動きます。

右サイドで工藤がボールを持つと、右サイドをオーバーラップして抜けてきた濵名にパスを出すと、ボールを受け取った濵名がクロスを入れます。
相手にあたりこぼれたところを鈴木が決めて、幸先早々に先制点を奪います。

その後、試合は攻守に激しさを増します。
前半20分過ぎには、山梨学院大学の左サイドよりクロスを供給され、ゴール前の混戦から相手選手がシュートを放つもゴールポストに当たるなど、ひやひやするシーンも出てきます。
今日の試合では、右サイドの工藤、濵名がドリブルやワンツーでの突破で幾度となく相手ペナルティエリアに進入し、チャンスを作り出します。
右サイドの突破から、先制点を決めた鈴木が決定機を迎えるもゴールは相手キーパーに弾かれ、追加点とはなりませんが、追加点の可能性を感じます。

すると、前半終了間際に待望の追加点が生まれます。
中盤でパスを繋ぎ、右サイドの工藤が濵名とパスでリズムを作ると、工藤から清水へクロスが入ります。
清水は相手を交わし、最後はキーパーの動きを見て、冷静にゴール左隅に流し込み、追加点となります。

前半はそのまま終了となり、後半を迎えます。

後半は一転、相手主導でゲームが動きます。
自陣内でゲームが進む展開となり、守備の時間が多くなります。

今日の試合では、センターバックの松岡・高山がスピードと高さのある相手に対して、しっかりとアプローチをかけ、自由に仕事をさせません。
また、スピードのある両サイドに対しても、右サイドの濵名、左サイドの戎谷が対応をし、相手のチャンスの芽を摘む働きを見せてくれます。


それでもチカラのある山梨学院大学は、個のチカラで突破を図り、ゴール前にボールを供給するも、ゴールキーパー出口のタイミング良い飛び出しや声がけでゴールを守り、決定的なシーンを作らせません。

チャンスが少ないFCふじざくら山梨でしたが、後半途中より出場した脇田が個人技で見せます。
守備的な展開が増える中で、相手からボールを奪い、脇田が右サイドで1VS1を仕掛け、相手ディフェンダーを振り切り右足でシュートを放つも、相手キーパーのナイスセーブで得点とはならず。
その後も、脇田・清水とでチャンスを作るも、ゴールネットは揺らせません。

後半30分になり、DFの松原が金井に代わり出場すると、ディフェンスラインに安定感が増し、センターバックの松原・高山と連携を図りながら、相手が中央で仕掛けてくるところを自由にさせず。雨というコンディションの中でしたが、集中力も途切れず、このまま試合終了となりました。

開幕戦より5連勝を飾り、また、5試合連続の無失点、クリーンシートで終えることが出来ました。

本日も先月のホーム戦同様、冷たい雨が降りしきる中での試合となってしまいました
そんな状況にも関わらず、多くのサポーターの方がお越しになり、本当にありがとうございました。

以下、田口ヘッドコーチ、工藤麻未、井原美波のインタビューとなります。


▼田口ヘッドコーチ


-Q)試合を振り返って
「前半は守備的な試合でシンプルなサッカーを心掛け、うちが得意な後半に仕掛けていく想定をしていたので、良い形で試合を進めることが出来ました。狙っていたスペースを活用してサイドから攻撃を奪えたのはチームとしての狙いの1つだったので、みんなが意識していたところだし、良かったと思います。危ないシーンもありましたが、守備陣が集中して守り切り、クリーンシートで試合を終えることができたのはチームとしての成長を感じます。まだまだチカラを持っている相手になるので、うちもしっかり成長して、次も良い試合ができればと思います。」

▼工藤麻未


-Q)試合を振り返って
試合前、田口監督から相手の戦い方をしっかり観て判断していこうと話があり、前からくるなら裏が空くし、引いてくるならバイタルやファジーが空いてくるというのを全員で意識して試合に入った。相手が想定通り前から来てる中で、#10清水がいつも以上の頑張りで前でボールを収めてくれていた。そこからいい展開が出来ることが多く、そしていい時間帯に得点が出来たことが良かった。
今日のノルマであった「無失点」、目標であった「勝ち切る」というところ、2つとも勝ち獲ることができたのは、チームとして良かったところ。そして、今日も無失点で終われたことは、またひとつ成長に繋がったのかなと思う。個人的にはスピードという武器を、「速い選手」だけで終わらせず、もっと相手に怖さを与えられる選手になるために、縦への仕掛けでチャレンジしていきたい。

-Q)次節に向けて
これまでの5試合、チームとしていい雰囲気でやってこれてるので、クリーンシートで勝つということを目標に、いい準備をしていきたい。
今年初めてやる相手だが、相手に囚われず、試合中にピッチに立つ自分たちでより良い判断をしていければと思う。

▼井原美波


-Q)試合を振り返って
前半は自分たちの動きに対して相手に迷いがあったから優位に進めることができた。後半は相手がパワーを持ってきたのと、個々のチカラへの対応が難しくなりました。
後手に回ってしまい、自分たちの流れを作ることが出来なかったのですが、それでも無失点で終えることができたのは、守備の意識がチームとして高かったからだと思います。そういう最後の意識が勝利につながったんだと思います。
-Q)次節に向けて
今回の試合のように個が強い相手に対して、チームとしてどのように勝つことができるのかをチームで考える必要があると感じました。狙いどころを決めて、共通理解を持って戦えるようにしたいと思います。今日の試合でも良かった点は多いので、それをチームで続けていきたいと思います。