【皇后杯山梨大会決勝~試合結果~】VS 山梨学院大学戦
いつもFCふじざくら山梨へご声援頂きまして誠にありがとうございます。
7月31日に行われた皇后杯山梨大会決勝の山梨学院大学戦の試合結果をお伝えします。
≪皇后杯山梨大会決勝~結果~≫
FCふじざくら山梨 3-1 山梨学院大学
‐前半 1-0
‐後半 2-1
(得点)
6分 鈴木和遥
50分 鈴木和遥
73分 鈴木和遥
≪スターティングメンバー≫
GK 出口春奈
DF 濵名花子 松岡沙由理 高山紗希
MF 井原美波 田中里穂 金井奈苗 辻野友実子
FW 戎谷亜美 清水千陽 鈴木和遥
(途中出場)
41分 OUT10 清水千陽 → IN14 脇田紗弥
67分 OUT5 高山紗希 → IN2 松原ゆき
77分 OUT15 戎谷亜美 → IN19 広沢実佳子
80分 OUT9 金井奈苗 → IN11 中村友香
【今節の振返り~マッチレポート】
1週間延期となった皇后杯山梨大会の決勝戦。
2大会連続で決勝戦の相手は山梨学院大学となりました。昨年は2-0で勝利しましたが、今年の山梨学院大学は関東女子サッカー大学リーグを1位と結果を出しており、非常に難しい戦いが予想されます。
本日も準決勝同様に、3-4-3の布陣で望みました。
序盤から相手にボールを動かされ、中々自分たちのリズムを作ることができません。しかし、守備的な布陣でオーガナイズをして、守備から攻撃のリズムを作りたいところ。相手にボールを回されながらも、球際で強くプレーし、ボールを奪い、攻撃を組み立てます。
ただ、相手のプレッシャーも強いため、ボールをロストしてしまい、中々、いつも通りのビルドアップが組み立てられません。
しかし、守備への意識が、前半早々試合を動かします。
相手が相手自陣でボールを動かしてく中で、井原が圧力をかけ、ボールを奪いに行くと、清水、戎谷も連動して相手に圧力を強めたところで、鈴木が相手からボールを奪取に成功します。
鈴木はそのままドリブルで前進し、ペナルティエリア外から豪快に左足を振りぬくと、ゴールに突き刺さり、先制点を獲得します。
その後も、スペースを使って攻撃を仕掛け、清水が右サイドのスペースを抜けて、クロスを上げると鈴木がヘディングシュートもゴールバーの上に流れたりと、守備的な試合の中でも、しっかりチャンスを作れる展開が続きます。
それでも自力のある山梨学院大学がサイドやスペースを使って攻撃を仕掛けるシーンが目立ち始め、守備の時間が多くなります。
そういた状況でも、キーパー・ディフェンスラインが守備をオーガナイズして、前線の選手を動かしながら相手を自由にしない守備で得点を与えず。
1-0でハーフタイムを迎えます。
ハーフタイムに入り田口ヘッドコーチからは、「攻撃は相手のスペースに対してうまく使えてるので引き続きスペース狙っていこう。守備は思っている形で守れてるから自信を持っていこう。後半、相手はもっと来るから、チャレンジ&カバーの「カバー」を意識して守ろう」と伝え、後半に望みます。
後半は、スプリントとドリブルに定評のある脇田が投入されます。
後半に入り、前線からプレスをかける相手を前に、守備に回る時間が増え、自陣で耐える時間が続きます。しかし、その守備から貴重な2点目が生まれます。
守備で相手からボールを奪うと、中央にいた脇田にパスが通り、中央に仕掛け、ドリブルで相手を交わし、最後は鈴木へラストパス。相手にボールが当たり軌道が変わったところをしっかりキープし、最後はキーパーを交わして2点目を流し込みます。
2点リードとなり、更に圧力をかける山梨学院大学。自陣でボールを回されるもペナルティエリア内では決定的な仕事をさせず、ゴールを守ります。しかし、残り10分をきったところで、相手のコーナーキックから、1点を奪われ、得点差は1点となります。
更に前がかりでボールを奪いに来る相手に対して、途中出場の松原が倒されフリーキックを自陣で取ります。前線に大きく蹴りだしたボールが相手守備とキーパーの間に落ち、相手守備が交錯するところを詰めていた鈴木がボールを奪い、3点目を流し込みます。鈴木はハットトリックを達成します。
3‐1となり、再びリードは2点となります。残り5分となり、広沢、中村が投入され、勝利を目指します。最後の最後まで集中して声をかけ、守り切ったFCふじざくら山梨がそのまま逃げ切り、2大会連続の優勝を飾ることができました。
無観客試合の中、SNSを多くの方が見てくださいました。本当にパワーを頂きましたし、応援ありがとうございました。
以下、田口ヘッドコーチ、鈴木和遥、脇田紗弥に試合について振り返ってもらいました。
田口ヘッドコーチ
Q)試合を振り返って
「この結果は非常に嬉しいです。苦しい試合だったのですが、選手が耐えてくれてたし、県内最大のライバルに勝てたのは心から嬉しいです。相手が前からのプレスが強いので、相手の背後を取る攻撃の形やカウンターを狙っていたので、それが得点につながったのは良かったです。
プランとしては、前半は0-0で、後半勝負だったのですが、あの早い時間で先制点を取れたのは大きかったですね。この試合に向けて、選手・スタッフ・トレーナーが絶対勝つという想いを持って準備出来たのがこの結果に繋がったと思います。何より、今日はこれだけハードワークをしてくれた選手に感謝です。」
Q)関東大会に向けて意気込み
「関東大会では、良い成績を残すことが、我々が目指す「はなでしこリーグ参入」に繋がってくると思います。山梨県代表として、地域で応援してくれる皆さんやパートナー企業の皆さんに恥ずかしくない結果を出して、そして、なでしこリーグ参入につなげたいと思います。」
鈴木和遥
Q)試合を振り返って
「まずは山梨学院大学という大学でもトップレベルのチームに勝てたことは非常に嬉しいです。試合を通してチャンスは少ないと思っていたので、最初のプレーは思いっきり行こうと思っていた。その結果がゴールに繋がったし、ゴールの瞬間は嬉しかったです。今日の試合では守備陣が前にボールを配給してくれたので、それに合わせて動くというのが出来たと思うし、2点目、3点目は周りの選手が作ってくれたチャンスだったので、この結果は周りのおかげでした。」
Q)関東大会に向けて意気込み
「関東大会では1戦1戦しっかり勝って、本大会を目指したいと思います。そのためにはチームとしてレベルアップを図り、大会に望みたいし、そして、その先にあるなでしこリーグ昇格をチームで目指したいと思ってます。」
脇田紗弥
Q)試合を振り返って
「後半から行くと分かっていたので、自分が使われる理由や目的を考えて、裏への抜け出しや相手が付かれてるときに積極的に仕掛けることを意識して試合に入りました。実際は押し込まれることが多かったですが、得意の裏への抜け出しやドリブルで仕掛けることでチャンスを作れたことは良かったですね。チームが勝ってて嬉しいですが、次は自分が得点をして勝ちたいと思います。」
Q)関東大会に向けて意気込み
「関東大会も厳しい戦いになると思いますが、自分ができることをして勝利に貢献したいですね。自分の持ち味は積極的に仕掛けることなので、それでゴールやアシストをどん欲に求めたいです。」