【皇后杯JFA第44回全日本女子サッカー選手権大会2回戦~試合結果~】VS ニッパツ横浜FCシーガルズ

いつもFCふじざくら山梨へご声援頂きまして誠にありがとうございます。

12月3日に行われた皇后杯JFA第44回全日本女子サッカー選手権大会2回戦のニッパツ横浜FCシーガルズの試合結果をお伝えいたします。

≪皇后杯JFA第44回全日本女子サッカー選手権大会2回戦~結果~≫
(45分ハーフ)
FCふじざくら山梨 0‐3 ニッパツ横浜FCシーガルズ
-前半 0-2
-後半 0-1

≪スターティングメンバー≫
GK 出口春奈
DF 濱名花子 松岡沙由理 松原ゆき
MF 井原美波 金井奈苗 田中里穂 中村友香
FW 鈴木和遥 清水千陽 辻野友実子
(途中出場)
38分 OUT9 金井奈苗  → IN14 脇田紗弥
58分 OUT11 中村友香  → IN15 戎谷亜美
58分 OUT10 清水千陽  → IN19 広沢実佳子
77分 OUT16 辻野友実子  → IN5 高山紗希

【今節の振り返り~マッチレポート】

先週の試合で、山梨県勢初の皇后杯本選で1勝を挙げたFCふじざくら山梨。

本節の相手も、前回同様なでしこリーグ1部に所属するニッパツ横浜FCシーガルズになります。
昨年までFCふじざくら山梨に在籍した南條理緒が移籍したチームであり、対戦を楽しみにしておりましたが、怪我の影響でベンチ入りなりませんでした。
また、出口春奈も長く在籍したクラブであり、選手たちにとっても、非常に楽しみな一戦となりました。

この試合は前回の試合からフォーメーションを変更し、3-4-3のフォーメーションを採用し、前線には鈴木・清水・辻野という今シーズン初めての組み合わせとなるメンバーで挑みました。

序盤はふじざくらが押しこみ、ファーストシュートは地元仙台に凱旋した鈴木和遥が、清水からのパスをペナルティエリア内で受け、ドリブルで運びながら左足でシュートを放ちますが、惜しくもキーパーがキャッチします。

その後は相手に押し込まれる展開が続きます。
地力に勝る相手の両サイド選手のスピードある仕掛けから、クロスを上げられるも、ディフェンス陣が弾き、決定的なシーンは作らせません。
前半16分には、自陣右サイドを突破され、ペナルティエリア左から相手がシュートを放つも、GKの出口がはじき、こぼれ球を相手が先に反応し、さらにシュートを打たれるも、ナイスセーブでチームを助けます。

しかし、相手の攻撃に耐えていましたが、前半の21分に均衡を破られます。
自陣の左サイドを縦にボールを運ばると、クロスをあげられます。弧を描いたように上がったボールは、相手フォワード選手が合わせ、先制点を奪われてしまいます。

その10分後にも、中盤でボールを奪われると、相手がカウンターで自陣左サイドを駆け上がると、逆サイドへ展開。
中村が必死に追うも、相手選手がドリブルで切れ込み、ゴール左隅に決められ、追加点を奪われてしまいます。

2点を追う状況になったFCふじざくら山梨は、中盤の金井に代えて、前線の脇田を投入し、前線を厚めにすることで点を取りにいきます。

しかし、前半はスコアが動かず、ハーフタイムに入ります。

後半に入ると、ビルドアップで繋いでくる相手に対し、前線からのプレスでボールを奪いにいきます。
相手自陣でボールを奪う機会も増え、そこからすぐ攻撃に切り替え、チャンスを狙います。

前線からのプレスで運動量が落ちてきたタイミングで、広沢と戎谷を投入します。

しかし、その2分後、自陣右サイドを突破されると、マイナス気味にパスを受けた相手選手にゴールを決められ、3点目を許してしまいます。

まずは1点返したいふじざくらは、前からプレスをかけて、相手自陣でボールを奪いに行きます。
すると、ゴール前でチャンスのシーンが増え始めます。

後半21分には、ゴール前混戦から、広沢がシュートを放つも、ボールはキーパー正面でキャッチされてしまいます。
後半30分には、濵名が右サイドを縦に運び、クロスをあげると、井原がキーパーと相手ディフェンダーの間から、身体を投げ出しながら頭で合わせゴールネットを揺らすも、オフサイドの判定に。
後半に入り、再三チャンスを作るも、1点が遠い展開になります。

最後までボールに食らいつき、ピッチを本気で駆け抜けるも、ゴールは遠く、0-3で試合終了の笛がなりました。

この結果、皇后杯本選は2回戦敗退という結果で、2022年シーズンの戦いは幕を閉じました。

今シーズンは、目標としていた皇后杯本選1回戦突破を達成することができ、そして、公式戦でなでしこリーグ1部チームを撃破することができました。
ひとえに、いつも応援頂いてる皆さんのおかげです。本日も遠方にも関わらず多くの方が応援に来てくださいました。本当にありがとうございます。

7月から始まった皇后杯山梨大会から、9月の皇后杯関東大会、そして11月からの皇后杯本選と約5か月の大会も終了となりました。

以下、田口ヘッドコーチ、脇田紗弥、出口春奈、田中里穂からのコメントになります。

田口ヘッドコーチ

Q)今日の試合を振り返って

「今日のプランとしては、前半は1点でもOKで、後半からハイプレスで畳みかけようと選手に伝えました。ハイプレスはリスクを伴うので、前半は、まず守備で我慢して我慢して、相手が点を取れないとじれたときに差したかったというイメージを持っていました。ただ、相手の攻撃の強度も高く、耐えられなかった部分もあり、結果的に3点は取られてしまいましたが、それでも攻撃では自分たちらしい攻めができましたし、後半は押し込めれた時間もあったので、自信になったことは間違いありません。ただ、決めるときに決めないといけない、というのは高いレベルになるとより求められるところなので、そこは良い勉強になりましたし、こういう相手に対して、経験できたことは間違いなく来年に繋がっていくと思います。この試合も含め、選手たちは本当に良くやってくれました。この場に連れてきてくれたこと、そしてクラブとして新しい歴史を作ってくれた選手たちには、感謝したいです。そして、サポーターの皆さんにも、この1年背中を押してもらいました。いつも温かいご声援、本当にありがとうございました。」

脇田紗弥


Q)思い出の仙台で戦っての感想
「大学4年間を過ごしてきた宮城で試合することができて、すごく嬉しかったです。後輩や友達も見にきてくれてたのでより一層、熱が入りました。2点奪われた中での出場でしたが、自分のやるべきことを出しきろうと決めて、試合に入りました。試合には負けてしまいましたが、できたことできなかったことがはっきりしたし、強い相手に対して積極的にチャレンジできたことは良い経験になりました。もっと強くなってまた来年、同じ舞台に帰ってきたいです!」

Q)1年間応援してくれたサポーターへメッセージ
「1年間、温かい応援ありがとうございました。遠いところでも駆けつけてくれたり、SNSを通してメッセージを送ってくれたりと、とても励みになりました。苦しい時や心が折れてた時、サポーターの皆さんの存在があったからこそ、応援してくれている人たちのためにもっと頑張らなきゃ!と自分を奮い立たせることができました。来年からは目標としていたなでしこリーグに参入しますが、ここからが勝負なので、皆さんに勝利をお届けできるように精一杯頑張ります。改めて、1年間本当にありがとうございました!」

出口春奈


Q)古巣との対戦を振り返って
「自分の原点であるシーガルズと公式戦で戦えたことは、非常に感慨深い体験、経験になりました。当時一緒にいた仲間と同じピッチに立てたこと、お互いの成長を感じなが戦えたことは本当に嬉しかったですが、まだまだやらなければいけないことが沢山あることも気づかせてくれたそんな試合でした。」
Q)1年間応援してくれたサポーターへメッセージ
「遠い会場でも現地に足を運んでくれたり、Twitter等のSNSでたくさんの方に応援していただいていることを感じることができた1年でした!みなさんの応援がパワーになり、今年目標に掲げていたことを全て達成できました!本当にありがとうございました!来シーズンはカテゴリーも上がり、より厳しい試合が多くなると思います。でも、応援してくれる皆さまがいるから頑張れます!引き続き応援よろしくお願いします!」

田中里穂

Q)1年間応援してくれたサポーターへメッセージ
「パートナー企業様をはじめ、サポーターの皆さま、会社の皆さま、地域の皆さまには1年間たくさんのご支援、ご声援をいただき本当にありがとうございました。今日の敗戦で今シーズンが終了しましたが、皆さまがいたからこそ私たちは最後までピッチに立つことができ、今シーズンの目標であったなでしこリーグ昇格、皇后杯本戦初戦突破、関東リーグ2部優勝を達成することができました。ホーム戦もアウェー戦も多くの方々が足を運んでくださり、太鼓や手拍子、拍手をしてくださり、どんな時も私たちの背中を押してくれました。昨シーズンはコロナ禍で無観客試合が多かったので、応援の力はすごいと今シーズン改めて感じました。また、私たちは本当に多くの方々に応援していただいていることを実感することができました。改めて、1年間たくさんの応援ありがとうございました!最後になりますが、FCふじざくら山梨に関わる全ての方々と共に今シーズンを戦い抜くことができて誇りに思います。より愛されるチームを目指して、これからもFCふじざくら山梨らしく頑張りますので、引き続きご支援、ご声援をよろしくお願いします。」