新年のご挨拶
新年明けましておめでとうございます。
2022年はFCふじざくら山梨にご声援を賜り、誠にありがとうございました。
昨年を振り返ると、「新しいクラブの歴史」が生まれた激動の1年、忘れることができない1年となりました。
2022年シーズンは出口・濱名・中村・脇田・大宮というタイプもキャラクターも、出身地も異なる5人がクラブの4期生として、FCふじざくら山梨に入団してくれました。まずはこのチームを選んでくれた5人の選手に感謝を申し上げます。そして、スタッフ陣も、シーズン早々に監督交代があり、田口ヘッドコーチが監督代行となり、海GKコーチ、小川トレーナーという若いパワーの新体制でスタートしました。
2022年シーズンは3つの目標を掲げました。
1.なでしこリーグ2部昇格
2.皇后杯本戦山梨県勢初勝利
3.関東女子サッカーリーグ2部優勝
過去2大会、なでしこリーグに昇格できずに悔し涙を流してきた選手たち。
「今年こそは」と強い想いを持って臨んだ2022年シーズン。
結果として、なでしこリーグ昇格はもちろん、掲げた目標を全て達成できたことは、選手・スタッフ一同、非常に感慨深い1年となりました。何より、シーズン通して少ない人数の中、控え選手が最大4人という状況でも、強い気持ちを持ってシーズン終了まで戦い抜いた選手たちを本当に誇りに思います。
そして、我々の想いに共感してくださったサポーターの皆さん、パートナー企業の皆さん、地元の皆さん、富士観光開発の社員の皆さん、たくさんの子どもたちと、皆さんの想いがあったからこそ、この3つの目標達成ができ、山梨県初のなでしこクラブの誕生が達成となりました。改めて、心より、心より感謝を申し上げます。
FCふじざくら山梨を応援頂く皆さんと、一つとなり勝利を勝ち獲れた試合があります。もちろん、どの試合でも皆さんのご支援が支えになっているのですが、その中でも一つお話させてください。
『2022年11月6日(日)なでしこリーグ入替戦の第1節』
ディオッサ出雲FC戦の終了間際の広沢実佳子が頭で押し込んだ先制ゴール。
その瞬間、皆さんが総立ちとなり、会場が歓声とガッツポーズで溢れたあの瞬間は、このクラブを立ち上げて、一番ともいえる「最高の瞬間」でしたし、あの1点は皆さんの想いが押し込んだゴール、そして勝利だったと思います。
サッカーは「No border」。
あの瞬間、FCふじざくら山梨は、まさしく一体となっていました。そこには年齢も、性別も、職種も、学歴も、障害も関係ありません。このクラブが目指す「コミニティ・シンボルになる」という一端が垣間見えた瞬間であり、最高の瞬間を皆さんと分かち合えたのではないでしょうか。
…
そして、このクラブが大事とするオフザピッチにおいても、昨シーズンは選手一人一人が、アスリートとしての価値向上のために、地域や企業の皆さんのご協力の元、様々な取組みが生まれました。
昨年も記しましたが、サッカークラブとして何ができるのか、私たちは何を届けられるのか、地域の課題と向き合いどう解決できるのか、与えてもらうのではなく、まずは「与えまくること」。応援してもらって当たり前ではなく、応援してもらうために、選手として、クラブとして何ができるのか。その1つが、まずは自分たちからGIVE、GIVE、GIVEすることで、ようやく応援というTakeを頂けるものだと思ってます。それを選手たちも理解して、街に出て、地域の皆さんとの交流がより深まっていったと感じてます。
サッカークラブとしての社会的活動意義と責任を、選手たちも年々、培っていってると感じております。
本年も、ふじざくららしく「オン・ザ・ピッチ」「オフ・ザ・ピッチ」両面における活動を皆さんにお届けし、選手をもっと好きになってもらい、昨年以上に応援したくてしょうがないクラブを目指します。
2023年も支援してくださる皆様方が嬉しくなるよう、クラブを応援したくなるよう、選手とスタッフが一丸となり、多くのかけがえのない価値を提供して参りたいと思います。
…
最後になります。
なでしこリーグ昇格を果たし、今年は「ふじざくら2.0」に突入しようと思います。すべてにおいてアップデートを行います。
「ふじざくら2.0」ではこれまでの既存概念を壊し、新しい取組みをなでしこリーグのクラブとして、お見せする予定です。
「ふじざくらがまた変わったことやってきた」そう想われる異端児であり続け、常識に捉われず、破壊と創造によって、女子サッカー界をより良くなることのために、チャレンジします。
全てにおいて、パワーアップを目指し、そして、わくわくする新しい世界を皆さんにお届けできればと思います。
皆様方の変わらぬ温かいご声援を本年も宜しくお願い申し上げます。
また、たくさんの思い出を、富士北麓公園陸上競技場で、今年も共に創りましょう。
最高の形式を、新しい景色を、共に。
FCふじざくら山梨を応援してくださる皆さまにとって、素晴らしい年となります事を祈念いたしまして、新年の挨拶とさせていただきます。
2023年1月1日
FCふじざくら山梨
GM 五十嵐雅彦