【わたし日誌】2022年シーズンを振り返るVol.1 ~辻野友実子#16~
FCふじざくら山梨の4シーズン目である2022年シーズンを選手自らがシーズンを振返り、言葉に起こして届ける「わたし日誌」。
文章:辻野友実子(本人)より
〇2022年シーズンで最も印象的だったこと
なでしこリーグ入替戦予選大会を勝ち抜けたことです。正直、なでしこリーグに昇格したことよりも、予選大会を勝ち抜けたことの方が印象に残っています。
2021シーズンに予選大会の予選リーグ敗退という悔しい想いをして、自分の中で、「予選大会を勝ち抜かないと、苦しかったこの気持ちを乗り越えることはできない」と決めて、サッカーを続けてきました。
振り返ると、2021シーズンの経験が活きた大会だったなと本当に感じます。チーム全体として結果を出すという強い気持ちはあったけど、それにとらわれてガチガチになったり、焦ることはなく、やるべきことをやろうという気持ちがチーム全体としてありました。第1節、第2節に勝っても、第3節で勝つまで気を抜かずに戦えました。2021シーズンで感じた悔しさだったり、後悔だったり、いろんな感情を昇華してぶつけることができました。これは、私だけではなく、スタッフ含め、チーム全体ができていたと思っています。
2021シーズンの悔しい思いがあったから、あの経験があったから、その経験を活かして、私たちは勝ち抜けたし、乗り越えられました。勝ち抜けたことはすごく自信につながったし、サッカーを続けて本当に良かったと思いました。
〇この1年で成長できたこと
メンタルだと思います。2022シーズンは今までと違って、ベンチスタートや途中交代を多く経験しました。すごく悔しかったし、不貞腐れるときも多々ありました。
シーズンの途中、メンタルトレーニングで辻先生から宿題があり、金井選手、田中選手、脇田選手と「フローでいるために何を意識するのか、意識した結果どうだったのか」を毎日LINEで報告し合いました。(フローとは…揺らがず、とらわれず、自分の力が1番出せる心の状態)
その成果が1番出たのが、なでしこリーグ入替戦第3節の岡山湯郷Belle戦でした。今までは、ベンチスタートとわかった時点で、不貞腐れていましたが、あの日は「絶対結果を出す」という強い気持ちを持て、良いメンタルで臨めました。
その日のLINEを振り返ってみると、
『フローでいよう、フローで頑張ろうと積み重ねてきたことが、今日の試合前の「絶対に結果を出す」という気持ちに現れたと思いました。今週1週間一生懸命やってきたから、ベンチスタートも受け入れることができました。今週フローでプレーできていたことが今日の自信につながりました。』
と書いてありました。フローでサッカーをできたことが、自信が持てたり、自分の持ち味が出せることに繋がって、得点や勝利という結果に表れたのは嬉しかったです。
本当に3人には感謝しています。3人とだから頑張れたし、3人にいっぱい助けてもらって、自分も他の人のためにできることを頑張りたいと思うようになりました。
私は自分が良ければいいという考えをしがちですが、この宿題を通して少しでも他の人のために頑張りたいという気持ちを持てたのも成長なのかなって思います。
成長できたといっても、まだまだなので、2023シーズンはもっとフローでいれるように頑張ります!
〇私にとってFCふじざくら山梨とは
成長の手助けをしてくれるクラブです。
毎年書いていますが、今年もいろんなことに挑戦させてもらいました。今年はふじざくらマガジンを作ってみたり、マッチデープログラムをパワーアップさせてみたり、鳴沢村との包括連携事業であるサッカー教室を担当させてもらったりと、たくさんの経験をしました。ふじざくらマガジンを作るにあたって、自分自身が積極的にオフザピッチの活動に参加するようになって改めて感じましたが、FCふじざくら山梨は本当にたくさんの経験をさせてくれるクラブだなとしみじみ感じました。書くこと多くて、ふじざくらマガジン作るのが大変でした(笑)。
このクラブに恩返しできるように、もっと自分の価値を高め、発信していけるように頑張ります。
〇サッカーを続ける理由
今シーズン、私がサッカーを続ける理由は「サッカーが楽しかったから。そして、もっと上手くなりたいと思ったから」です。2022シーズンはいろんな気持ちを経験したけど、1年を総じて振り返ってみると、楽しかったという感情が1番最初に出てきました。もちろん、悔しさもたくさん感じたので、もっともっと上手くなりたいと思いました。
そして、2022シーズンもたくさんの方に応援していただき、なでしこリーグに昇格を手にすることができました。心強かったし、しんどい時頑張らなきゃって思えたのは、応援してくださる皆様のおかげです。本当にありがとうございます。こんなこと言うのは恥ずかしいですが、見に来てくれた方が、「楽しかった」と感じてくれたり、「明日から頑張ろう」と思えるような、そういうプレーを体現できる選手になれるように頑張ります!
2023シーズンもよろしくお願いします。