【2023プレナスなでしこリーグ2部 第1節~試合結果~】VS JFAアカデミー福島

いつもFCふじざくら山梨へご声援頂きまして誠にありがとうございます。
4月2日に行われた2023プレナスなでしこリーグ2部第1節のJFAアカデミー福島の試合結果をお伝えいたします。

≪2023プレナスなでしこリーグ2部 第1節~結果~≫

(45分ハーフ)
FCふじざくら山梨 1-3 JFAアカデミー福島
-前半 0-1
-後半 1-2
(得点)
辻野友実子

≪スターティングメンバー≫
GK 出口春奈
DF 小鍜治旭 高山紗希 加村ななみ 中村友香
MF 菅百花 金井奈苗 田中里穂 鈴木和遥 辻野友実子
FW 永木真理子

(途中出場)
64分 OUT9 金井奈苗  → IN14 脇田紗弥
67分 OUT15 永木真理子  → IN19 広沢実佳子
76分 OUT4 小鍜治旭  → IN21 田尻沙妃

【今節の振り返り~マッチレポート】

いよいよ始まった2023年シーズン。
山梨県で初のなでしこリーグクラブとして戦うFCふじざくら山梨。
2023年4月2日はFCふじざくら山梨が初めてなでしこリーグに出場したメモリアルな日となり、クラブの歴史に刻まれました。

さて、今節の相手は昨シーズンなでしこリーグ2部2位のJFAアカデミー福島。
世代別の日本代表に選ばれる選手がおり、今後の日本の女子サッカー界を担っていく未来ある若い選手たちとの一戦になりました。

試合開始前、スタンドにはアウェイにも関わず多くのサポーターが足を運んでくださいました。
なでしこ初陣を多くのサポーターと共に戦います。

本日のスターティングメンバーには、新入団選手が4人ラインナップに並びました。

立ち上がりはJFAアカデミー福島がボールを回しながら、FCふじざくら山梨陣内で攻撃を組み立てます。
自陣ペナルティエリア近くまでボールを運ばれますが、しっかり相手にディフェンスにつき、危ないシーンは作らせません。ディフェンスラインも公式戦初のコンビとなる高山、加村がボランチの田中と声を掛け合い、対応します。

しかし、前半17分に試合が動きます。
相手にコーナーキックを与えると、相手選手の蹴ったボールがファーに流れたところをヘディングで合わせられ先制点を奪われます。

その後も相手の勢いは続き、ゴール前で1対1のピンチを迎えてしまうも、GKの出口春奈がスーパーセーブを見せ、追加点を奪われません。

FCふじざくら山梨のファーストシュートは前半22分、右サイドでボールを持った小鍛冶、菅と右サイドを崩し突破すると、最後は小鍛冶からアーリークロスを供給。
ファーの辻野が身体を後ろに預けながら頭で合わせるもキーパー正面でキャッチされます。

このシュートを皮切りに、堅さが徐々にほぐれきたFCふじざくら山梨の選手たちは、相手自陣に進入しゴールマウスを狙います。
前半33分頃には、右サイドに抜けた鈴木が田中からのパスを受け、そのままドリブルで抜け出しシュートを放つも、相手キーパーが弾きます。

コーナーキックなどでチャンスを奪うも、1点は奪えず、前半はこのまま終了でハーフタイムになります。

渡辺海監督から「前半アグレッシブにプレーできているけどまだまだできるから、ここを乗り越えていこう!最後まで全員でゴールに向かう姿勢を忘れずに戦おう!」と声をかけます。

後半もメンバー変更なく、スタートします。

後半立ち上がり10分間は相手がふじざくら自陣でボールを動かし、連動した動きから崩され、シュートを放たれるシーンが目立ちます。
しかし、ボランチの田中里穂、ディフェンダーの高山、加村を中心に、最後に足を伸ばす粘り強い守備をみせ、決定機を作らせません。

再三、ディフェンスラインとGKの出口が相手の攻撃を防いでいましたが、後半22分に自陣左サイドを突破され、ペナルティエリア左から放たれたシュートはゴールに入ってしまい、2点目を奪われます。

1点を取りたいふじざくらは、メンバーを入れ替え、前線からのプレスで積極的にボールを奪いに行きます。

脇田、広沢、田尻の後半途中出場メンバーが躍動し、ゴール前でのシーンが増えはじめると、後半40分待望の1点が生まれます。
田尻がアーリー気味のクロスを上げると、中央にいた脇田がトラップでおさめ、左サイドの辻野へ。
パスを受けた辻野がボールを持ち出し、左足でシュートを放ち、ボールはサイドネットに入り、記念すべきクラブ初のなでしこリーグのゴールを記録しました。

勢いに乗りたいFCふじざくら山梨でしたが、その後、1点を奪われ、リードを拡げられてしまいます。

残り時間でチャンスを作りたかったFCふじざくら山梨ですが、追加点を奪えず、記念すべきなでしこリーグ初戦は1-3で敗戦となりました。

挨拶のために観客席の前に立った選手たちを、多くのサポーターさんが拍手で迎えます。キャプテンの田中より、「今まで目指してきた舞台でサッカーを出来たのは楽しめたのですが、結果は出ていない。やるべきことは変わらないので、来週のホーム開幕戦では、しっかり山梨で、なでしこ初勝利を目指したいので、来週も応援宜しくお願いします」と伝えると、さらに拍手に包まれました。

来週はなでしこリーグ山梨初開催試合。皆様、来週もご声援宜しくお願いいたします。

以下、渡辺海監督、田中里穂、辻野友実子のコメントになります。

渡辺海監督

Q)今日の試合を振り返って
今日の試合を振り返ってみて、やはり甘くないと痛感しました。今日戦ったJFAアカデミー福島はこれからの日本の女子サッカー界を背負っていくチームです。私は試合前、「自分達が彼女たち以上にサッカー界を返るという意識を持ってほしい」という言葉をかけて試合に送り出しました。試合では、自分達が用意してきたものが通用してきた部分もあれば、そうでない部分もあったため、まだまだ上の世界だと感じました。通用した点としては、攻撃の部分で自分達がゴールを目指す姿勢であったり、そこに向けての方法論については質高くやっていくことができましたが、そのシーンをなかなか多く作り出すことができなかったことは課題です。前半うまくいかない部分がありましたが、その中で後半から特徴を持った選手を投入することにより自分達が研究していた部分をさらに質高く表現することができました。得点については、まさしく自分達が用意してきたシーンでした。その部分に関しては選手に誇りを持ってほしいと思います。

Q)サポーターの皆さんへ向けて
このチームは設立当初から本当に沢山の方々に愛されてきたチームだと思います。コロナが落ち着いてきた中で、応援してくれるサポーターの皆さんの顔を見れたことが本当に幸せなことでした。今日、結果で示すことはできませんでしたが、来週のホーム開幕戦含め、今シーズン沢山のサポーターの皆さんに笑顔を届けられるよう努力していきたいです。

Q)来週のホーム開幕戦に向けて
来週いよいよホーム開幕戦を迎えますが、1試合1試合特別なものになってきます。感動を作れるようなサッカーをどの試合でも作っていきたいと思います。来週も熱い戦いになると思いますので、引き続き応援のほどよろしくお願いします。

田中里穂

Q)今日の試合を振り返って
自分達の良さとしてアグレッシブに戦うという部分は最後までやりきれたと思います。しかし、前半のうまくいかない時間帯にそれを出せなかったことはとても悔しいです。後半に入るとき、キャプテンとして「ここにいる全員で勝ちに行こう」というポジティブな声をみんなにかけました。自分達らしいサッカーを表現するにあたり、通用した部分として、攻撃面では連動していくサッカーを表現することができました。守備面では、前線からハイプレスで相手のミスを誘うことができました。また対戦相手に対しては、やはりなでしこリーグで戦ってきたチームということもあり、個々の能力が非常に高いと感じました。相手によってプレースタイルは変わっていくものであるため、常に対応できるようにしていきたいです。ずっと目指してきたなでしこリーグの舞台は、正直、今日を迎えるまで実感がありませんでしたが、ピッチに立ったことや多くのサポーターの皆さんを目の前にした時に改めて再確認することができました。

Q)サポーターの皆さんへ向けて
久しぶりに試合を行ったのですが、やはり応援してくださる皆さんに結果で恩返ししていきたいと思いました。なでしこリーグでプレーするという夢は達成しましたが、結果は出せていません。アウェーでしたが、本当に沢山のサポーターの方にご来場いただき、そのご声援が私たちの力になりましたし、結果を出したいです。

Q)来週のホーム開幕戦に向けて
来週はいよいよ山梨県で初めてなでしこリーグが開催されます。今1番目指すべき場所として、「山梨県で初勝利」を皆さんに届けられるよう準備していきたいです。

辻野友実子

Q)今日の試合を振り返って
初のなでしこリーグというピッチを楽しむことができました。しかし、勝ちたかった気持ちと悔しかった気持ちが両方ある状態です。ずっと憧れていたなでしこリーグという舞台であったため、このピッチに立つ前はとてもドキドキ・ワクワクしていました。試合では押し込まれる時間帯が多々ありましたが、相手の攻撃をどう防ぐかチームで話し合って後半は修正することができましたが、それを前半からピッチの中でできればもっとよかったと思います。攻撃の持っていき方として相手のウィークポイントをつく戦い方を全員が共通認識を持って取り組むことができました。また、得点シーンを振り返ると、常にゴール前に走るという意識はしており、わっきー(脇田 紗弥)の良いタメがディフェンスを引きつけてくれたことでフリーで気持ちよく思いっきり打ち抜くことができました。ゴールを決めた瞬間「私がなでしこリーグ初ゴールだあ!!!」と思い、素直に嬉しかったです。

Q)サポーターの皆さんへ向けて
今日、沢山の方が応援してくださっていたことに本当に感動しました。皆さんと一緒に勝利を喜びたいと思ったので、来週は絶対に勝ってなでしこリーグ初勝利をお届けしたいと思います!

Q)来週のホーム開幕戦に向けて
来週はいよいろホーム開幕戦です。来週はなんとしてでも絶対に勝ちたいので、また自分がゴールを奪いにいきたいです。
また、「1122(いいふじ)プロジェクト」として来場者数1122名を目標にしています。皆さんの来場をお待ちしております。来週も私たちと一緒に戦いましょう。引き続き応援よろしくお願いします。