【2023プレナスなでしこリーグ2部 第4節~試合結果~】VS 福岡J・アンクラス

いつもFCふじざくら山梨へご声援頂きまして誠にありがとうございます。
4月23日に行われた2023プレナスなでしこリーグ2部第4節の福岡J・アンクラスの試合結果をお伝えいたします。

≪2023プレナスなでしこリーグ2部第4節~結果~≫
(45分ハーフ)
FCふじざくら山梨 1-1 福岡J・アンクラス
-前半 1-0
-後半 0-1
(得点)
90+1分 脇田紗弥

≪スターティングメンバー≫
GK 清村珠幸
DF 濱名花子 加村ななみ 高山紗希 中村友香
MF 菅百花 脇田紗弥 田中里穂 金井奈苗 辻野友実子
FW 広沢実佳子

(途中出場)
ハーフタイム OUT19 広沢実佳子 → IN13 鈴木和遥
71分 OUT25 田中里穂 → IN4 小鍛治旭

【今節の振り返り~マッチレポート】


ここまで3節、1分け2敗と初勝利が欲しいFCふじざくら山梨。

本日は2試合ぶりにアウェイとなる福岡の地へ。対戦相手はリーグ3位につける福岡J・アンクラス。2019年に行われたなでしこリーグ入替戦予選大会で対戦経験があり、その時は1-2で敗れました。

福岡J・アンクラスはその年、なでしこリーグ昇格を決めたため、約4年の年月を超えて、同じ舞台で戦うことになりました。リーグ戦初スタメンとなった広沢実佳子、清村珠幸の両選手。多少の緊張がありながらも、バックアップメンバーが声をかけ背中を押して、ピッチに送ります。

非常に風が強い中での試合となりましたが、FCふじざくら山梨がボールを動かす展開でスタート。相手がボールを持ってもプレッシャーをかけ、早い段階でボールを奪い返し、攻撃に繋げる良い流れでゲームの序盤は進みます。

しかし、前半6分にコーナーキックを与えると、セットプレーから早々に得点を与えてしまいます。

開始早々に得点を与えてしまったふじざくらですが、そこから引いてくる相手に対して、前掛かりに攻撃を仕掛けます。

右サイドの濵名、菅を起点に攻撃を組み立てると、右サイドの菅からサイドのスペースを抜け出した脇田がグラウンダーのクロスをあげ、中央にいた広沢がダイレクトでシュートを放つシーンを作るなど、ふじざくららしいスピード感とモビリティのある攻撃を見せます。
その後も右サイドから攻撃を組み立てたいふじざくらでしたが、相手選手のボールホルダーへのアプローチが早く、自由にボールを持たせず、ボールをロストするシーンが増えてきます。

決定的なシーンが作れないまま前半終了となると、ハーフタイムでは渡辺海監督より「1点を取られて厳しい状況になってしまったが、やることは変わらない。後半巻き返すためのチャレンジをしていこう!取り返すという熱量を持って、ピッチで表現していこう」と選手たちを鼓舞します。

後半は広沢実佳子に代わり、鈴木和遥がトップのポジションに入ります。

後半も主導権を握るのはふじざくら。
しかし、相手チームの身体を張り、特に中央での突破を許さない守備ででゴール前まで進入を許してくれません。
中央、サイドとピッチを広く作り、スペースを見つけていこうとする中で、後半20分には、右サイドの濵名と菅の連携から、菅がアーリークロスを中に供給すると、タイミングがずれうまく合わせることができなかったものの辻野がダイレクトで合わせ、良い形・リズムを作りだしていきます。

しかし、前掛かりとなる攻撃的な展開が続くと、相手が一瞬の隙でカウンターから自陣ペナルティエリアまで攻め込まれるシーンもありますが、加村・高山が粘り強い守備で、相手にチャンスを与えません。
後半残り5分となると、ふじざくらは前線にボールをどんどん供給します。右サイドの濵名、菅からゴール前にクロスを供給すると混戦シーンが増え、激しさも増してきます。
ゴールの匂いが漂ってくる中、後半の針も45分を過ぎ、アディショナルのアナウンスがされた直後に、スコアが動きます。
再三、ゴール前に顔を出していた脇田が中央のペナルティエリア外にいた鈴木からの浮き球に反応し、ペナルティエリア内で相手を背負いながら右足を振りぬくと、キーパーの脇を抜けゴールネットを揺らし、後半アディショナルタイムに貴重な1点を奪い、同点に追いつきます。

その数十秒後に、試合は終了のホイッスルが鳴り響き、試合終了となりました。
何とかもぎ取った勝ち点1。選手たちの執念が実った勝ち点1となりました。
なでしこリーグ初勝利を持ち帰ることができませんでしたが、次節は山梨で、ホームのサポーター様の目の前で勝ち獲りたい。来週4月30日(日)は、ホーム戦になりますので、次こそ勝利を皆さんと喜びたいと思います。

以下、渡辺海監督、高山紗希、中村友香のコメントになります。

渡辺海監督

Q)試合を振返って
「まず何より負けなかったこと、勝ち点1を取れたことが収穫となった試合です。先制点を取られて、守備のブロックを引いてきた相手に対して、焦れずに攻撃をし続けたこと、その中で、先週・先々週と遠かった1点を取れたというのは、チームにとって成長した部分だと思います。ただ、目指すべきサッカーを体現するにはまだやらなくてはいけないことも見えてきたので、練習の中で反復してもっとやっていきたいと思います。ただ、今日は負けなかったこと、1点を取れたというのは大きいと思います。」
Q)次節に向けて
「セットプレーでの失点が続いているところから、この流れを断ちきらないと勝利が見えてこない可能性があります。練習から起きてる事象を改善できるように、次節に向けて練習から取り組んでいきたいと思います。ただ、チームとして、選手が諦めずに戦う姿勢は感じるし、戦うという姿勢を最後まで表現できてるので、そういった部分は継続していきたい。勝ち点3に向けて、点を取って勝利を目指すためのプランニングを創り、次節では勝利を目指したいと思います。」

高山紗希

Q)試合を振返って
「まず最後まで諦めずに点を取りに行くことができ、勝ち点1を取れたことは良かったと思います。個人的にはチャレンジできた部分と判断や質の部分をもっとあげないといけないなと感じています。チームとしては早い段階で失点してしまい、1点を追う形になってしまいましたが、慌てずにプレーできていたと思いますが、急いでしまったり、フリーな選手を使えなかったり上手くいかない部分もあったので、どうすれば上手くいくのか、ゴールに向かうにはどこを使えばいいのかなどみんなで共有できるようにしていきたいと思います。チームとしても個人としてもさらに成長できるように頑張りたいです。」
Q)次節に向けて
いつもたくさんの熱い応援や暖かいお言葉を頂くサポーターの皆さんには、なかなか結果を残すことができずすみませ課題が見えたので個人としてのそれへの取り組みやチームとして勝つためにどうしたらいいのかをまた1週間トレーニングして次のホーム戦に向けて頑張ります。」

中村友香

Q)試合を振返って
「試合の入りから相手コートでプレーする時間が長く、自分たちのペースで試合を運べていたことは良かったと思います。試合開始直後にコーナーキックから失点をしてしまったことはもったいなかったと感じていますが、試合終了間際に1点を取り返し、勝ち点1を取れたことはチームにとってすごく大きかったと思います。最後まで全員で勝ちに行くと言う強い気持ちが勝ち点1に繋がったと思います。」

Q)次節に向けて
「なでしこリーグが開幕して4節が終了し、まだ初勝利をあげることはできていませんが、確実に1試合ごとにチームが良くなっていると感じます。今日の試合を終えて、下を向くのではなく次に向けて、また良い準備をしていきます。次節はホーム戦となるので、多くのサポーターの方の前で初勝利をお届けできるように、1日1日を大切に積み上げていきたいです。」