【2025プレナスなでしこリーグ2部 第11節~試合結果~】VS ディアヴォロッソ広島

いつもFCふじざくら山梨へご声援頂きまして誠にありがとうございます。
5月18日に行われた2025プレナスなでしこリーグ2部第11節ディアヴォロッソ広島戦の試合結果をお伝えいたします。
 
≪2025プレナスなでしこリーグ2部第11節~結果~≫
(45分ハーフ)
FCふじざくら山梨 0-0 ディアヴォロッソ広島
-前半 0-0
-後半 0-0
 
≪スターティングメンバー≫
GK 出口春奈
DF 五味小暖 源関清花 加村ななみ
MF 菅百花 保坂のどか 中村友香 成迫実咲 辻野友実子
FW 脇田紗弥 小鍛冶旭
 
(途中出場)
HT OUT 15 成迫 実咲 → IN 21 内田 朱夏
HT OUT 3 加村ななみ → IN 5 高山紗希
64分 OUT 10 菅百花 → IN 13 佐々木葵
77分 OUT 14 脇田紗弥 → IN 9山本菜桜美
 

【今節の振り返り~マッチレポート】

前節では5試合ぶりの勝利を小瀬で飾り、勝ち点3をゲットしたFCふじざくら山梨。

5月11日の快勝劇からわずか1週間。勢いそのままに、再び勝点を積み上げたいFCふじざくら山梨が迎えた第11節・ディアヴォロッソ広島戦。
 
スターティングメンバーはトップ下が三田から成迫に代わり、それ以外は前節と変わらないメンバー、布陣になりました。
 
しかし、この日の前半は、決して楽な展開にはなりませんでした。
 
試合は立ち上がりから互いに主導権を探る静かな立ち上がりとなりましたが、FCふじざくら山梨が最初にチャンスをつかみます。
前半9分、脇田が成迫、中村との連携からディフェンスラインの背後に抜け出すシーンを作ります。惜しくも最後のパスは通らなかったですが、前節からの裏を狙った連動の形が、この場面に表れました。
 
続く11分には、保坂・成迫が中盤でボールを奪い、そのボールを脇田が自ら持ち運ぶと右サイドの菅へ展開。だが菅のラストパスは小鍛冶に合わず、シュートとはならず。
 
しかしそこからは一転、相手がペースを掴む時間が続きます。13分、自陣でのドリブル侵入から左サイドを破られ、ゴール前に鋭いクロスを許します。相手のトラップミスに助けらましたが、ヒヤリとする場面でした。
 
中盤での攻防が激しさを増す中、FCふじざくら山梨も再び攻勢に出ます。20分、保坂が巧みにボールを収めると、左サイドの辻野友実子へ展開。辻野のクロスは鋭く中へ飛んだが、合わせる選手に届かずシュートまで至りません。
以降も左サイドで辻野がたびたびボールを受け、仕掛ける場面が続きますが、最後のエリアへの侵入、シュートへの一歩が届かない。クロスも相手に阻まれ、ことごとくクリアをされてしまいます。
 
26分には、相手ディフェンスラインからのロングボールが起点となり、危うくカウンターを受ける形に。自陣左からのクロスに対し、GK出口春奈が鋭い判断で飛び出して防ぎます。
 
そして前半終了間際、再び左サイドから脇田が仕掛けます。キレのあるドリブルで縦に抜けてクロスを供給するもまたしても相手に弾かれ、そのこぼれ球を拾った五味が左足でシュートを放つも枠を捉えられません。前半ラストシーンは相手のコーナーキックとなり、頭で合わせられるもボールはゴールの上を通過し、そのまま前半戦が終了となります。
 
スコアレスで折り返したふじざくら山梨でしたが、ハーフタイムに田口監督から「攻撃の質を上げよう。背後を取る連動を強めて、そこの意識を高めていこう!」と具体的な指示が飛ぶと、後半はその言葉通り、ゴールに迫る回数が増えていきます。
 
後半11分には、右サイドに開いた中村から、途中出場の内田へ。ペナルティーエリア内で内田が胸トラップで巧みにボールを収めると、小鍛冶がダイレクトで合わせたが、惜しくもシュートは枠を捉えません。
 
流れをつかんだふじざくらは立て続けに攻撃を仕掛けます。13分には辻野友実子が左サイドから鋭いクロスを供給すると、逆サイドから走り込んだ菅が合わせにいくが、あと一歩届かず、相手選手に弾かれてしまいます。さらに、後半14分のCKでは途中出場・高山が打点の高いヘディングで完璧に合わせたが、相手GKの好セーブに阻まれ得点には至りません。
後半も脇田がチームの推進力を担い、後半20分頃には倒されて得たFKを、五味が直接狙うも、シュートは枠を逸れます。
 
終盤には佐々木と山本を立て続けに投入し、“高さ”という武器を活かしながら攻勢を強めるが、ディアヴォロッソ広島の粘り強い守備を崩すことができません。
試合終了間際、五味のパスから保坂がエリア内へ侵入し、相手と接触して倒れたが、笛は鳴らず。最後までゴールに迫る姿勢を崩さなかったふじざくらでしたが、1点が遠くネットを揺らすことはかないませんでした。
 
この結果、勝点1を獲得することになり、順位は1つ下げて、5位となってしまいました。
リーグ戦半分が終了し、昇格圏内にチームはおりませんが、まだまだ昇格圏内に届く順位になります。

得点という結果が中々ついてきませんが、この試合で得たものもあります。
後半の修正力、途中出場選手の存在感、そして最後まで意志を持って攻め続けた姿勢は次につながると思います。
リーグ後半戦に向けて、皆さんから応援というパワーを頂き、これからギアを上げて、走り続けます。

以下、田口監督、内田朱夏、中村友香のコメントになります。
 
田口友久監督
Q)試合を振り返って
A)まず、広島まで来てくださったサポーターの方々への感謝したいですし、なおさら勝つゲームを見せたかったという思いがありましたが、ゲーム展開としては「止める・蹴る」といった基本的な技術や、前半から入りの悪さが影響したと感じています。相手も前からプレスに来たため、うまく攻守をひっくり返すのが難しく、正直、決めきれるチャンスは十分にありましたが、それができなかったことが悔しいですね。背後を狙うだけでなく、そこが無理なら逆サイドを使うといった判断や技術をもっと向上させる必要があると思います。
前節の勝利で勢いはあったものの、戦うこと、素早く切り替えること、運動量といったベースとなる「やるべきこと」ができていなかったことが勝ちきれなかったところだと思います。

Q)次節に向けて
A)今日で各チームと1周、戦いが終了しました。現在の勝ち点は、昇格圏内と位置付けた目標の勝ち点にはほど遠く、残り10試合で勝ち点を積み上げていかないといけない状況になりました。しかし、強い気持ちを持ってやっていくしかないので、次節の試合に向けて、今日の試合やこれまでの11節で見つかった課題をしっかりと克服できるよう準備を進めます。
結果を出すためにしっかり戦える選手を積極的に起用して、良いサッカーができるようにしていかなければならないと思います。
当然、我々も悔しい想いをしてますが、応援してくださってる皆さんも一緒に戦ってるので悔しい想いをしてると思います。来て良かったと思ってもらえるような試合をしないといけませんので、次に向けて、勝利を届けられるように頑張りたいと思います。
内田朱夏

Q)今日の試合を振り返って
A)前節の小瀬でから良い流れで臨めた一戦でしたが、相手のプレスが強く、なかなか思うような攻撃ができませんでした。特にフリーでシュートを打てる場面が少なく、そこは悔しかったですね。ただ、監督が日頃から求めている「アグレッシブさ」はピッチで体現できていたと思います。個人的には0-0の状況でピッチに入ったので、「失点せず、先制点を取ってチームを勝たせたい」という強い気持ちで臨みました。

Q)課題について
A)後半自分が放ったシュートはチャンスと思える場面でしたが、トラップしてしまってシュートまで行けなかったのが悔やしいです。もっと思い切りよく、ダイレクトで振り抜く決断力が必要でした。また、チームとしてはロングボールを使う場面では前線での収め方、あるいはサイドからの崩しなど、状況に応じた判断力を高めていく必要があると感じました。守備面では無失点に抑えられたことは収穫です。どんな相手にもゼロで抑える力を今後も継続していきたいです。

Q)次節に向けて
A)まだまだ自分の中では出し切れていない部分が多く、正直物足りなさを感じています。でも、それを乗り越えて、12節からは勝ち続けるチームとして上を目指したいです。次のホーム戦では、たくさんのサポーターが応援に来てくれると思うので、勝利という形で恩返しができるように全力を尽くします。勢いあるふじざくらを、また皆さんにお見せしたいです。応援よろしくお願いします!
 
中村友香
Q)試合を振り返って
A)なでしこリーグ1部昇格という明確な目標を掲げてここまで戦ってきましたが、今日の試合を終えて、今シーズンも折り返し地点を迎えました。私たちが目指している勝ち点45にはまだまだ届かず、現時点では勝ち点17という結果で今のままでは到底足りていないというのが率直な気持ちです。今日の試合も、絶対に勝ち切らなければいけなかった一戦ですが、思うように自分たちのペースに持ち込むことができず、引き分けに終わってしまいました。
Q)課題やチームに必要なこと
A)ハーフタイムでは監督から「相手のペースに合わせすぎている」という言葉がありました。選手全員が「ここで勝って山梨に帰るんだ」という強い気持ちを持って後半に臨み、得点を狙いにいく姿勢もあったと思います。ただ、その中で前への意識が強すぎて、少し急ぎすぎてしまった部分もあります。もっとボールの持ち方や崩し方に工夫ができたんじゃないかと感じました。
副キャプテンとして思うのは、「全員が100%を出し切れているか」がやっぱり勝敗を分けるポイントだということ。今日の結果を見ても、まだもっとやれる、もっとやらなければ勝てないと痛感しています。技術的な部分でも、もし今このまま1部に昇格できたとしても、そこで勝ち抜いていけるかといえば正直まだ足りていません。パスひとつ、キックひとつをもっと突き詰めていく必要があって、日々の練習から、一人ひとりがどれだけこだわれるかが鍵になると思います。
Q)次節に向けて
A)この状況を打破するには、やり続けるしかありません。いつもキャプテンの菅、同じく副キャプテンの源関と話すのですが、「まずは自分たち3人が姿勢で示していこう」と意識しています。自分たちが先頭に立ち、言葉だけでなくプレーと姿勢で周りを引っ張っていくことで、チーム全体が良い方向へ向かえると考えていますわ、目標として掲げている1部昇格は、今の段階では遠く感じますが、それでも一戦一戦、積み重ねていくしか道はありません。次節はホーム北麓での大切な一戦。応援してくださる方々に勝利を届けられるように、また1週間しっかりとギアを上げて準備していきます。引き続き熱い応援を、よろしくお願いします!