
【皇后杯JFA第47回全日本女子サッカー選手権大会関東予選順位決定戦~試合結果~】VS 神奈川大学

【今節の振り返り~マッチレポート】
前節で勝利をおさめ、3年振りに皇后杯本選への切符を掴んだFCふじざくら山梨。
今節では大学生の神奈川大学女子サッカー部との対戦になります。
スターティングメンバーは、先週より大幅に変わります。ゴールキーパーには出口、ディフェンスラインは大森、源関、鈴木の3人が入ります。大森はFCふじざくら山梨において、公式戦初スタメンになります。中盤はアンカーに五味、その上に三田と保坂が入り、右に島村、左に辻野が入ります。ツートップは山本と大谷が入り、前節からスタメン7名を変えて試合に挑みます。
試合開始直後から、スタンドからは「行け!」という声が響きます。選手たちは落ち着いた表情でピッチに立ち、集中した立ち上がりを見せました。
序盤、右サイドの鈴木、島村がボールを受け、攻撃を組み立てますが、ピッチに貯まった水たまりにボールを取られるなど、中々攻撃が組み立てられません。相手のプレスも激しく、思うようにボールがつながらない展開が続きます。
自陣では神奈川大学のスピードあるドリブルやクロスにひやりとする場面がありましたが、GK出口が冷静にキャッチし、仲間を鼓舞するように大きな声を響かせます。前半は大きな見せ場を作ることができず、0-0のまま終了となります。
田口監督は「守られていない場所をしっかり見ること、そこから攻めていこう。気を引き締めて勝ちに行くぞ!」と檄を飛ばします。
後半の笛が鳴ると同時に、ふじざくらの選手たちは一気にアクセル全開でピッチに。開始直後、山本が右サイドのクロスに反応してシュートを放ちます。惜しくも枠を越えましたが、ピッチサイドの観客席からは大きな拍手と「ナイスシュート!」の声が飛びます。
続いて五味が中盤でボールを受けると、自分で持ち出し、思い切りの良いミドルシュートを放つも枠はそれるも、得点への期待を感じさせます。
後半に入ると細かいパス交換が生まれはじめ、後半10分には中盤でが繋がり、保坂・三田が連携し中盤でリズムよくボールを動かすと、右サイドの島村へ。クロスを上げると、ゴール前で保坂がボールを収めようとしますが、相手DFに阻まれシュートまでは至らず。
後半15分を過ぎると、交代で入った脇田が前線に流れを作ります。鋭い動き出しから小鍛冶が右サイドを抜け出し、グランダーのクロスを供給。走り込んだ島村が合わせるも、ボールはわずかにバーの上を通過します。さらに脇田が前線でボールを収めると、ワイドへ展開することで、試合のリズムがふじざくらに傾いていきます。脇田から左サイドへ展開されると、辻野がドリブルで縦に切り裂き、深い位置からクロスを狙います。惜しくも相手に弾かれましたが、チームの勢いは徐々に増していきます。
しかし、攻撃的に出たことで守備の裏を突かれる場面も。
後半30分過ぎには神奈川大学のスピードあるカウンターからペナルティエリア内に侵入され、シュートを放たれるとボールはポスト直撃。会場全体が息をのむ瞬間でした。その直後にも相手にドリブルで中央を突破されますが、鈴木が最後まで食らいつき、GK出口が冷静にキャッチ。その後も、コーナーキックやフリーキックなどのセットプレーにより、立て続けにピンチを迎えますが、守備陣は互いに声を掛け合いながら、体を張ってゴールを守り抜きます。
終盤はまさに一進一退。中村から大谷、そして左の辻野へと展開し、決定的な形を狙うもラストパスがわずかにずれて得点ならず。「あと一歩」という場面で両手を広げる悔し気な選手たち。スコアレスのままタイムアップ。試合はPK戦へと進んでいきます。
緊張感が張り詰める中、両チームの選手が一人ずつキッカーへ向かいます。相手の1本目を外し、2本目は出口がセーブを見せ、ふじざくらが2本リードという展開になります。
しかし、4本目、5本目と立て続けに外し、PK戦はサドンデスに突入。
6、7本目を両チームが成功し迎えた8本目。相手選手が冷静に決めると、8本目の脇田のシュートは相手キーパーに弾かれ、最終的に5-6で敗れました。
選手たちは悔しさを表しましたが、それでもサポーターからは温かい拍手が送られ、選手たちは顔を上げて応えます。
0-0のままPK戦に突入した戦いは、結果としては惜敗。
しかし、この試合は守備の粘りが非常に印象的な試合となりました。フリーキック、コーナーキックとセットプレーが多い中でも集中力を切らさず、無失点で試合を終えました。「粘り強さ」や「最後まであきらめない強さ」が際立った一戦となりましたが、最後の最後で勝ちきれないところが今後の課題として挙げれます。
皇后杯本選では、WEリーグやなでしこリーグ1部を相手に、黒星を付けらえるよう、大会までの約1か月半でまたチカラを付けたいと思います。
次の公式戦はなでしこリーグ2部です。
本日も多くのサポーターが雨の中、スタンドなどもない試合会場に足を運んでくださいました。朝早くから神奈川県まで足を運んで頂き、本当にありがとうございます。
1試合でも多く勝利を共にしたいという想いに応えられず悔しい限りですが、なでしこリーグも残り4節。そして皇后杯本選は勝ち続けるごとにシーズンが長くなります。
まずはなでしこリーグ2部の残り4節、共に戦い、勝利を目指しましょう!熱い応援を宜しくお願いいたします。


昨シーズンを含め、今シーズン初めてのスタメン出場で試合前はドキドキとワクワクが入り混じっていました。ファーストプレーをはっきりやろうと意識し、前半は緊張もありましたがチームメイトが声をかけてくれて心強く感じ、楽しんでプレーすることができました。PKでは練習から準備していたので、不思議と「外す気はしない」という自信を持っていました。迷いなく蹴ることができ、自分の中で「決められる」という感覚を持って挑めたので、よかったです。
相手の神奈川大学さんは、基礎技術に加えて予測できない動きをしてきたり、体の強さや運動量も非常に豊富で、80分間落ちることがありませんでした。特にクロスなどのセットプレーでは、どんなボールにも果敢に飛び込んでくる印象が強く、より一層集中して対応する必要がありました。げんさん(源関清花)とは誰がどの相手選手につくかというマークの曖昧さをなくすように意識をしようと話し、プレーしていました。
残り4試合は、チーム全員で勝利に向かって戦うチーム戦だと思います。練習からコミュニケーションを大切にし、どの組み合わせでも連携できるように準備していきたいです。全ての試合を笑顔で終えられるよう全力で頑張ります。

試合の入りは良かったのですが、相手の勢いに押されてしまい、自分たちのペースに持ち込むのが難しい時間帯が続きました。前線でボールを収められれば、もっと後ろが押し上げる時間も作れたと思います。ハーフタイムの時に、さんちゃん(三田幸望)の位置を高くしようと話し合い、後半はその部分が修正ができて、入りも良くなりゴール前まで迫る場面もありました。ただ、もっと背後へアクションをして、相手を揺さぶったり、1.5の所を使ったりするプレーが必要だったと感じています。個人としては、久しぶりのスタメン出場だったので、与えられたチャンスで結果を出したかったという思いは強かったです。正直、ゴールを決め切れなかったことは課題として残りましたが、良い緊張感で集中してプレーすることはできました。シュートチャンスをモノにできなかった分、次はより相手ゴールを脅かせるプレーをしていきたいです。
相手が来る分、ワンタッチとかではたいてはいたんでけどもう少し持てる場面もあったので、その持てる場面と簡単にさばく場面のメリハリがもう少し必要だと感じました。ゴールに向かう意識を高め、シュートチャンスを増やすことは課題だと感じています。
しっかり勝ち切れるようそして、チームとして順位を一つでも上げられるように、来週からまたみんなですり合わせをして良い準備をしていきたいです。個人的にはゴールという形で結果を残したいと思います