【2026プレナスなでしこリーグ1部・2部入替戦 第1節~試合結果~】VS 日体大SMG横浜戦について

いつもFCふじざくら山梨へご声援いただきまして、誠にありがとうございます。

11月1日に行われた2026プレナスなでしこリーグ1部・2部入替戦第1節、日体大SMG横浜戦の試合結果をお伝えいたします。

〖試合結果〗
FCふじざくら山梨 1-1 日体大SMG横浜
前半 0-0
後半 1-1
(得点)
90+2分 林 知奈

[来場者数]
1,304人

[スターティングメンバー]
GK
1 出口 春奈
DF
2 高村 ちさと
6 五味 こはる
16 奈良 美沙季
MF
4 源関 清花
7 小鍛冶 旭
10 菅 百花
14 三田幸望
FW
8 大矢 歩
9 脇田 紗弥
20 寺田 心春

[途中出場]

57分 OUT 8大矢歩→  IN 24 ワイアット漢乃
57分 OUT 20寺田心春 → IN 11 辻野友実子
62分 OUT 4源関清花 → IN 41 内藤夏鈴
85分 OUT 10菅百花 →  IN 5 高山紗希
90分 OUT 9脇田紗弥→  IN 21 林知奈

~マッチレポート~

新しいクラブの歴史を。2026シーズン、FCふじざくら山梨にとって、クラブの歴史に刻まれる特別な戦いが始まりました。

なでしこリーグ1部・2部入替戦。

なでしこリーグに参入して4年目。これまで一歩ずつ、着実に歩みを進めてきたFCふじざくら山梨が、初めてこの舞台にたどり着きました。

今シーズンのリーグ戦では、苦しい試合もありながら、一つひとつの勝負を積み重ねてきました。シーズン終盤には上位争いを繰り広げ、最終的にはクラブ最高順位となるリーグ2位を確定。ついに、1部昇格への挑戦権を手にしました。

ここまでたどり着くことができたのは、選手・スタッフだけの力ではありません。日頃からクラブを支えてくださるパートナー企業の皆さま、サポーターの皆さま、そして地域の皆さま。多くの方々の支えがあったからこそ、クラブ初となる入替戦の舞台に立つことができました。

そして迎えた入替戦第1戦。対戦相手は、なでしこリーグ1部11位の日体大SMG横浜。日本体育大学を母体とし、大学生の選手たちが1部の舞台で戦い続けるチームです。今回の入替戦はホーム&アウェイ方式で行われ、2試合の結果によって昇格・残留が決まります。その第1戦を戦う舞台は、ホーム・富士山GXスタジアム。

まずはホームで勝利をつかみ、アウェイでの第2戦へとつなげたいところです。

この日のスターティングメンバーは、前節の大和シルフィード戦と同じ11名。ゴールマウスには出口春奈、最終ラインには高村ちさと、五味小暖、奈良美沙季が並びます。中盤には小鍜治旭、源関清花、三田幸望、菅百花が入り、前線には大矢歩、脇田紗弥、寺田心春が名を連ねました。クラブとして初めて立つ入替戦の舞台。これまで積み重ねてきたものを信じ、目の前の一戦に全力を注ぎます。

立ち上がりから相手がディフェンスラインを起点にロングボールを前線へ供給する展開。相手フォワードにボールを収められる場面もあり、ふじざくらは相手のスピードを警戒しながら守備を進めます。前半3分、相手にペナルティエリア左からシュートを放たれます。これが相手のファーストシュートとなります。

5分には相手にコーナーキックを与えますが、ファーサイドへのボールを五味が頭でクリア。まずは守備で相手の攻撃をしのぎます。

ふじざくらの最初のシュートは前半7分。右サイドの小鍜治から源関へパスが渡ると、ペナルティエリア付近から源関がシュート。相手GKにキャッチされましたが、攻撃の形をつくります。9分には五味から右サイドの大矢へ鋭いスルーパス。大矢が反応しますが、ボールは流れ、前に出てきた相手GKにキャッチされます。

前半11分には、左サイドの寺田と脇田が連携しながら相手ゴールへ迫ります。何度か攻撃を仕掛けますが、相手の守備に阻まれます。

一方、前半13分には高村が相手を倒してフリーキックのピンチ。ゴール前で混戦となりますが、こぼれ球を高村が回収してクリア。ピンチを切り抜けます。16分には相手陣内のセンターサークル付近でフリーキックを獲得。キッカーの大矢がゴール前へ良いボールを送りますが、味方には合いません。

それでも、その直後には右サイドに開いた脇田がゴール前へクロスを送ると、三田が頭で合わせます。惜しくもボールはクロスバーの上を通過しましたが、セットプレーから続けてゴールに迫りました。前半23分には、奈良から左サイドの菅へ。菅が一度奈良に戻し、奈良がゴール前へクロスを送ると、コーナーキックを獲得します。大矢のキックに五味が頭で合わせますが、ボールはわずかにクロスバーの上へ。

その直後、相手フォワードのスピードに苦しめられる場面が訪れます。自陣でのビルドアップを奪われ、相手にGK出口との1対1の状況をつくられます。それでも出口が前に出てプレッシャーをかけ、相手のシュートは枠の外へ。大きなピンチをしのぎます。その後も相手はディフェンスラインから前線へボールを送り、スピードのある攻撃を仕掛けてきます。ふじざくらは前線から積極的にプレッシャーをかけるものの、相手のロングボールに対してセカンドボールを回収しきれず、自陣で守備に回る時間が長くなります。

前半38分には、右サイドを突破され、ペナルティエリア内で相手にシュートを打たれます。ボールは出口の身体に当たってゴールに入りますが、ここはオフサイドの判定。失点を免れます。

相手のスピードを生かした攻撃に苦しみながらも、出口を中心に最後までゴールを守り抜いたふじざくら。攻撃では少ないチャンスをつくりながらも得点には至らず、前半は0-0で終了しました。

ハーフタイム、平山監督から選手たちへ伝えられたのは、まず前半を無失点で終えたことへの評価。

「よく耐えたよ!0点に抑えたことに意味がある!」

そのうえで、セカンドボールを必ず回収すること、相手の攻撃に対して積極的にプレッシャーをかけ続けることを確認します。

「チャンスは絶対くる。最後まで戦うよ!」苦しい時間を乗り越えた選手たちは、勝利を目指して後半のピッチへと向かいました。

後半も相手の攻撃に対応する時間が続きます。後半9分には、自陣左サイドから相手にシュートを放たれますが、ボールは出口が落ち着いてキャッチ。19分にも中盤を突破されてゴール前まで迫られますが、出口がしっかりとボールを確保します。

ふじざくらも徐々に攻撃の時間を増やしていきます。

後半20分、右サイドからワイアットが前線へボールを運ぶと、脇田へスルーパス。惜しくもタイミングが合わず相手GKにキャッチされますが、途中出場の選手が攻撃に変化をもたらします。後半22分にはコーナーキックを獲得。小鍜治がキッカーを務め、ゴール前へ送ったボールはクロスバーを直撃。跳ね返ったボールを菅が拾い、再びクロスを送ると、ワイアットが頭で合わせますが、惜しくも枠を捉えることができません。

一方、相手は攻撃の手を緩めません。

後半24分にはゴール前で立て続けにシュートを打たれる場面が訪れます。高村が身体を張ってシュートをブロックすると、その後のボールも菅が身体を張ってクリア。全員が献身的な守備を見せ、ゴールを守り抜きます。後半30分には左サイドを突破され、ペナルティエリア内からシュートを放たれますが、出口が落ち着いてキャッチ。32分にも中央でパスをつながれ、ペナルティエリア外からシュートを打たれますが、再び出口が確実にキャッチします。

譲らない展開のなか、ふじざくらは最後まで集中力を切らさず、攻守にわたって粘り強く戦い続けます。しかし、後半36分。相手のカウンターから左サイドを突破されると、ドリブルで持ち出されてクロスを送られます。ファーサイドへ走り込んだ選手に頭で合わせられ、先制点を許します。

入替戦の初戦、ホームで先制を許す苦しい展開となりました。試合終了が迫るなか、同点ゴールを目指して前線へボールを送り続けます。

そして迎えた後半アディショナルタイム2分。

出口のゴールキックから林が競り合い、辻野へボールを落としますが、相手にクリアされます。その直後、奈良から送られたロングボールのこぼれ球に小鍜治が競り合いますが、相手に回収され、再びクリアされます。しかし、そのクリアボールが相手選手に当たり、林の前へ。林がボールを奪うと、そのままドリブルで前進。ミドルレンジから左足を振り抜きます。放たれたシュートは、ゴール左隅へ。ボールがネットに吸い込まれ、同点!

試合終了間際、林知奈が劇的な同点ゴールを決めます。

先制を許しながらも、最後まで勝利を諦めずに戦い続けた選手たち。その想いが、土壇場でゴールという結果につながりました。

そして、そのまま試合終了のホイッスル。FCふじざくら山梨は、日体大SMG横浜と1-1で引き分けました。

~試合を振り返って~

クラブ初のなでしこリーグ1部2部入替戦。

富士北麓には1,300名を超える方々が集結しました。メインフィールドはお客様で溢れ満員御礼となり、グリーンフィールドにも500名を超える方が足を運ぶほど、たくさんの方に見守られながらの戦いになりました。

後半ロスタイムに同点に追いついた瞬間の大きな歓声と立ち上がる姿。また応援頂いてる皆さまの後押しが選手の背中を押してくれました。本当に、最後まで諦めないことで生まれる「ふじざくら劇場」が今日も訪れました。

残す試合はあと1試合。1-1という引き分けになったため、勝つことで昇格という非常にシンプルな結果となりました。

第2節の試合は神奈川での一戦。多くの皆さんと共に昇格を。次節も共に戦いましょう!

以下、平山監督、林知奈、三田幸望の試合後コメントになります。

平山監督

Q)入れ替え戦第1戦を振り返って
A)相手の攻撃の質もあり、すべてがプラン通りに進んだわけではありませんが、選手たちが粘り強く戦い、まずは前半を無失点で終えてくれたことは非常に大きかったと思います。先に失点する展開にはなりましたが、今シーズンのリーグ戦でも、残り時間が少ない中で必ず1点を取れるというチームの雰囲気がありました。今回も最後に追いつくことができたのは、今のチームの強みだと思います。
守備では、相手に分析されれば、ウイングバックの背後やセンターバックとの間のスペースを使われることは想定していました。ただ、ウイングバックが5枚の最終ラインに下がり続けてしまうと、相手を押し返すことも、自分たちのリズムをつくることもできません。だからこそ、状況を見て前に出ていく判断基準をチームで共有し、勇気を持ってチャレンジすることを大切にしていました。リスクはありましたが、その中で最後まで粘り強く守れたことは、次につながる部分だと感じています。

Q)終盤のゴールについて(林知奈)について
A)林については、チームがかなり苦しい時間帯だったので、まずは前線でターゲットになり、ボールを収めて時間をつくることを期待していました。林がボールを収めることで、その脇をワイアットや辻野がスピードを生かして走り込めると考えていました。また、この1週間のトレーニングで林の調子が非常に良かったので、何かを起こしてくれるのではないかという期待もありました。
実際にボールを収めて時間をつくり、最後は自らシュートを決めてくれました。日々のトレーニングでの努力が実った得点だったと思います。

Q)第2戦に向けた意気込みと、サポーターの皆さんへメッセージをお願いします
A)第1戦は1-1で終わりましたが、ここからの1週間で、勝ち切るために必要なことを積み上げていきたいと思います。チームとして大切にしてきた、相手を見ながらボールを動かすことは継続しながら、相手が前からプレッシャーをかけてくるのであれば、その背後を取ることをより徹底していきたいです。
勝利を手にするためには、勇気を持ってリスクを取らなければいけない場面もあります。勇敢に戦う気持ちを持ち、選手26人全員で戦っていきたいと思います。
今日も多くのサポーターの皆さんが会場に駆けつけてくださり、最後に追いつくことができたのも、皆さんの応援があったからだと感じています。アウェイにも多くの方が来てくださることを期待しています。皆さんと共に戦い、必ず最高の景色を見られるよう、この1週間しっかり準備していきます。引き続き、応援をよろしくお願いします。

林知奈

Q)移籍後初ゴールとなった得点シーンを振り返って
A)ゴールが決まった瞬間は、これまで努力してきたことがやっと実ったと感じて、本当に嬉しかったです。ボールを受けてターンしたときに、相手が思ったより近くにいないと感じたので、前を向いてシュートを打つことだけを考えていました。利き足とは逆の左足でしたが、とにかくしっかり足を振ることを意識しました。イメージしていたようにボールが弧を描いてゴールに吸い込まれていったので、良かったです。途中出場でしたが、相手に押し込まれる時間が続いていたこともあり、監督からは自分がターゲットになり、横にいる選手と連係しながらボールを配球する役割を求められていました。クリアボールを自分たちで拾えていない場面もあったので、そうしたボールを収めることは想定していました。その役割を果たしながら、得点という形でもチームに貢献できたことは良かったです。

Q)このゴールには、どのような思いがありましたか?
A)ふじざくらに来てから、なかなかうまくいかず、苦しい時間が長くありました。環境が変わったことで、自分のプレースタイルをなかなか発揮できなかったり、試合に出るために必要なことがうまくかみ合わなかったりする時期もありました。それでも、自分の中では絶対に心を折らずに、いつか必ず点を決めてチームを勝たせるという思いで練習を続けてきました。夏以降は練習試合でも得点が決まるようになり、自分の中でも良い感覚が出てきていました。そうした苦しい時期を乗り越えて、今日ゴールという形で結果を残せたことが本当に嬉しいです。試合には勝てませんでしたが、貴重な引き分けだったと思います。自分がこうした立場でチームに貢献できるとは思っていなかったので、努力が実ったことを嬉しく思います。

Q)入れ替え戦第2戦に向けた意気込みと、サポーターの皆さんへメッセージをお願いします
A)第1戦は1-1で終わりましたが、次はまたゼロからのスタートだと思っています。自分の役割を変えることなく、とにかく勝つという気持ちで試合に臨みたいです。
チームとしては、選手一人ひとりの強い気持ちが必要だと思います。個人としては、とにかく足を振り続けることを意識して、ゴールを目指していきたいです。
アウェイでの試合になりますが、皆さんの応援が私たちの力になっていることをすごく実感しています。来週も熱い応援をよろしくお願いします。

三田幸望

Q)入れ替え戦第1戦を振り返って
A)相手に攻め込まれる時間があることも監督を含めて想定していましたが、その中でも自分たちが勝つためには、ボールを奪い、相手ゴールに向かって攻めていくことが必要でした。相手がボールを奪った後に背後へ蹴ってくる場面が多く、陣形が間延びする時間もありましたが、相手のスピードのある前線の選手に背後を狙われることは事前の分析でも分かっていました。だからこそ、そこで怖がってラインを下げすぎることなく、自分たちのやるべきことを続けようと、選手同士で声を掛け合いながら戦えたことは良かったと思います。
個人の1対1や技術面では、相手の経験値の高さを感じる場面もありました。一方で、球際や走り切る部分ではチーム全員が負けずに戦えていたと思います。最後まで諦めず、ベンチやベンチ外の選手も含めて全員で戦えた試合でした。

Q)後半の円陣について
A)、後半の途中に選手同士で円陣を組んだ場面では、一度気持ちを整理して、自分たちがやるべきことに集中しようと、改めて全員で目線を合わせました。もう一度一致団結するための良い時間になったと思います。先に失点した難しい展開でしたが、後半に途中出場した選手たちがチームに勢いを与えてくれました。結果は1-1でしたが、次につながる大きな勢いをもらえた試合結果だったと感じています。

Q)第2戦に向けた意気込みと、サポーターの皆さんへメッセージ
A)ホームでの第1戦では、多くのサポーターの皆さんが会場に足を運んでくださり、YouTubeなどを通して応援してくださる方もいました。球際や最後まで走り切る部分で負けずに戦えたのは、皆さんの応援からもらったパワーが本当に大きかったと思います。シーズンを通して、そして入れ替え戦という大きな舞台でも、皆さんの力が私たちの支えになっています。第1戦は1-1という結果でしたが、この勢いを持ったまま、チーム全員で良い準備をして第2戦に臨みたいです。来週の90分間、最後まで戦い抜いて絶対に勝ち、1部昇格をつかみ取りたいと思います。そして、今日来てくださった皆さんや、画面越しに応援してくださっている皆さんに勝利を届け、1部の舞台を持ち帰って山梨に帰ってきたいです。