【わたし日誌】2023年シーズンを振り返るVol.6 ~田中里穂#25~

FCふじざくら山梨の5シーズン目である2023年シーズンを選手自らが振返り、言葉に起こして届ける「わたし日誌」。
文章:田中里穂(本人)より

〇今年もっとも印象的だったこと

2023年シーズンは決して満足のいく1年ではありませんでした。だからこそ、みんなの喜ぶ姿が私が思う印象的だったことです。
勝ち点を取るための1点。苦しみながらやっと取れた1点。全員で守り切って手に入れた勝利。
1点の重み、勝つことの難しさを知ったからこそ、抱きあって喜んで、全員でまた1つレベルアップしたかのような感覚になりました。
私たちだけじゃなく、共に戦うスタッフ、サポーターの方々も一緒に喜びを共有できるあの時間は最高でした。
特になでしこリーグ初勝利というクラブの新たな歴史の瞬間はこの先も忘れません。

〇この1年間で選手として、そして人間として成長したこと

選手として成長したことは、自分自身と対話することです。
まずは自分がしっかりやることが必要だと、そう感じたシーズンでした。今の自分に何が必要なのかを考え続けて、やるべきことが明確になっていくことを実感しました。
また、自分の課題としていた攻撃面の部分とも向き合うことで、前への動きや意識を持つことができ、それが自分自身の得点にも繋がったと思います。
そして、人として成長したことは、感謝することです。
感謝することは当たり前のことかもしれないですが、2023年は多くのパートナー企業様とお会いする機会をいただきました。私たちは多くの方々に支えられ、応援してくださっていることを直接感じることで、より身が引き締まりましたし、何よりこれが当たり前ではないことを実感しました。
周りの方々がかけてくださる一つ一つの言葉やサポートに対して、自分なりに向き合った一年でした。

〇私にとって「応援のチカラ」とは

原動力です。
立ち止まりたくなる時も、応援してくださる方がいるから、スピードは遅いかもしれないですが、少しでも前に進むことができると思っています。
今シーズンは下を向いてしまったこともありましたが、それでも顔を上げることができたのは間違いなくたくさんの「応援」があったからです。
多くの方々に「頑張れ」とパワーをいただくことが、私の頑張れる源です。

〇FCふじざくら山梨は私にとってどんな存在

特別な存在です。
ありきたりな言葉での表現となってしまいますが、心からそう思います。
所属させていただいてから5年が経ちましたが、1年1年クラブの歴史が刻まれていき、このクラブに関わってくださる方が増えていくことを実感しています。
今まで積み上げてきてくださった方々がいて今の私たちがいることを決して忘れず、これからもクラブのために自分にできることをしたいと思います。
私はFCふじざくら山梨が大好きで、このクラブの一員であることを誇りに思います。