【皇后杯 第46回全日本女子サッカー選手権大会関東予選2回戦~試合結果~】VS 東京国際大学戦

いつもFCふじざくら山梨へご声援頂きまして誠にありがとうございます。
9月7日に東京国際大学戦の試合結果をお伝えいたします。

≪皇后杯関東予選2回戦~結果~≫
(40分ハーフ)
FCふじざくら山梨 1-1(2-4) 東京国際大学
-前半 0-0
-後半 1-1
PK2-4
(得点)
78分 辻野友実子

≪スターティングメンバー≫
GK 出口春奈
DF 菅百花 松岡沙由里 源関清花 小鍛冶旭
MF 大谷琉晏 田中里穂 中村友香 辻野友実子
FW 山本菜桜美 脇田紗弥

(途中出場)
51分 OUT 17 大谷琉晏 → IN 13 鈴木和遥
62分 OUT 25 田中里穂 → IN 29 三田幸望
62分 OUT 14 脇田紗弥 → IN 21 内田朱夏
80分 OUT 16 辻野友実子 → IN 15 成迫実咲
80分 OUT 9 山本奈桜美 → IN 19 広沢実佳子

【今節の振り返り~マッチレポート】
約2か月ぶりの公式戦となった皇后杯関東大会。
対戦相手は1回戦で早稲田大学を破り勝ち上がってきた埼玉代表の東京国際大学になります。
昨年は日体大SMGサテライトに0-2で敗退し、2年振りの本選を出場に向けて大事な初戦になります。

スターティングメンバーには、開幕戦以来となる田中、そしてチーム初スタメンとなる大谷、脇田がラインナップに組まれました。

立ち上がりからふじざくらがボールを動かす展開になります。

最初のシュートは、左サイドバックの小鍛冶。
中盤でパスをつなぐと、右サイドバックの菅が突破して、クロスを供給。
クロスはファーに流れるも、左サイドの小鍛治がそれを拾いシュートを放つもゴールサイドにあたります。立ち上がりから積極的にゴールを狙います。

その後も、初スタメンとなった大谷が右サイドから脇田、菅との連携で、右サイドからチャンスを狙うも、アタッキングゾーンで相手の堅い守備で跳ね返されます。

カウンターを狙う相手に対して、自陣でファールを与え、フリーキックでゴール前までボールを入れられるシーンもありましたが、落ち着いて対応します。

前半戦は決定的なチャンスを作れず、40分が終了します。

ハーフタイムに入り、渡辺海監督からは「攻撃のとき、相手の状況見ながらもっと判断できるようにしていこう。ゴール前はもっと強引さをもって戦わないといけない。後半点を狙って行こう!」と伝えて選手を送り出します。

後半に入ると、ふじざくらがボールを保持し、相手自陣でプレーするシーンが増えます。
中盤で出場した田中が積極的にミドルレンジからシュートを放つなど、後半に入り、相手ゴールに迫ります。

そんな中、均衡が破れたのは後半終了間際でした。

途中出場の鈴木が右サイドでボールを持つと、同じく途中出場の内田へパスを出します。


内田が得意のドリブルで相手を交わし、強引にペナルティエリアまで侵入します。左サイドからペナルティエリア正面に流れてきた辻野へパスを出し、辻野が1、2歩運び出し、最後は右足でゴールに突き刺し、均衡を破ります。

アディショナルタイムに突入し、広沢・成迫がピッチに入り、一刻一刻過ぎていく中、相手自陣のゴール前でパスを奪われ、カウンターを仕掛けられます。
自陣ペナルティエリア前にボールを入れられると、相手選手が松岡を背負いながら、左サイドをかけあがってきた選手へパスを出されます。
そのままフリーで持ち出されると、相手選手が放ったボールは弧を描きながらゴールに吸い込まれ同点に追いつかれます。

相手が喜び集まる中、ホイッスルが鳴り、試合終了となります。レギュレーションにより延長はなく、PK戦へと突入します。

ふじざくらが先行となり、1本目の源関が蹴ったボールは相手キーパーに停められます。
相手が1本目、2本目、3本目を決める中、ふじざくらも2本目の内田、3本目の成迫も決め、会場の緊張感も高まります。


4本目の小鍛冶がボールをセットし、右足で放ったシュートは相手に止められます。

後がないふじざくらでしたが、4本目の相手キッカーがゴール隅に決め、敗れてしまいました。

茨城まで約80名の方が足を運んでくれました。
多くの声援を受けながら、勝利ができずに申し訳ない気持ちですが、リーグ戦に向けて気持ちと頭を切り替えて戦いたいと思います。

以下、渡辺海監督、菅百花、辻野友実子のコメントになります。

渡辺海監督

Q)試合を振返って
A)この試合に向けて用意はしてきましたし、選手たちは戦う意志を表現してくれましたが、勝利することができなかった。本当に悔しいです。
自分たちのサッカーを目指してきましたが、入りの緊張やプレッシャーで、普段できてることができてないというのが多くありました。前半が0-0という結果は、前線にアクションをしている人を活かせなかったり、選手同士の要求の質を高くすることができなかったり、自分たちで堅くなってしまい、納得できる形ではなかったです。その中で、後半のゴールは今まで通りの自分達では得ることができなかった得点だったと思いますし、あのどん欲さというのはこの夏の成果だと思います。特に内田は出場時間が少ない中で、ゴールに向けるどん欲さや意欲が間違いなくあの得点に詰まってると思います。そういった点では、今日良かった点というのは、これからの自信に繋げているようにチームを立て直したいと思います。

Q)今後に向けて
A)リーグ戦ではこれぐらいのプレッシャーがある中で試合をすることになります。日常からどれだけそこを意識したトレーニングができるか、というのが改めて大事だというのを感じました。
7、8月は練習試合などを通してチームとして成果を作れてきましたが、まだまだそういった部分で足りなかった。リーグ戦に向けて残り5節ですが、結果だけでしか表現できないので、常に勝ち続けるチームであるために、この負けを受け止め、勝つために細かいところにこだわるために、日常の変化をチームには求めたいと思います。一人一人が向き合い、勝てるチームを目指します。

菅百花

Q)試合を振返って
皇后杯に向けて7月8月とトレーニングマッチを重ね、自信があった試合でした。ただ、立ち上がりはチームとして、初戦独特のパスミスであったり、簡単に失ってしまったり、堅さがありましたが、チームの雰囲気は良く戦いに望めた印象です。焦れずに戦えていた中で、終盤に1点を獲れたのは大きかったです。その中で、誰一人勝利のために、気を抜くことはなかったのですが、最後の最後に一瞬の隙を付かれた。これは自分たちの弱さだったと思いますし、そこから勝利を得ることができかった。たくさんの方に応援を頂いてましたし、全員で勝利を目指そうとしていた試合でしたので、勝てずに本当に悔しいです。

Q)リーグ戦に向けて
この負けで何を学んだのかをチームとして、目合わせして、また進んでいきたいと思います。今日の試合で仕留めきることや切り替えの守備などは意識して取り組む必要がありますし、そういったところからだと思います。言葉に詰まるぐらい悔しかったので、同じような思いをしないようにリーグ戦を戦い抜きたいと思います。全員でプレーオフを目指して戦います。

辻野友実子

Q)試合を振り返って
得点を決めた瞬間、勝てたと思いました。しかしその後追い付かれ、PK戦にもつれ込み、このような結果になってしまったのも、これがサッカーなのかと思うと同時に自分達の甘さが出た試合だったと思います。試合の入りとして、監督からは「攻守において切り替えを早くしていこう」という指示がありました。入りは良かった中で、相手がサイドの背後を嫌がっている印象があったため、近くの選手とそこを狙っていこうと声をかけていました。後半に向けて、相手の嫌がることをやり続けていくこと、攻撃の面において相手の背後を狙っていくことはやり続けていました。

Q)得点シーンを振り返って
しゅか(内田朱夏)の仕掛けからどうフィニッシュして終わろうか考えていた中で、良いところにボールがこぼれ、相手が体制を崩したのか見えたので、前を向いて足を振り抜けば入ると確信し、思いっきり振り抜きました。

Q)リーグ再開に向けて
今日の試合を通じて、自分達の甘さが出たときにどう修正していくか、今以上にコミュニケーションをとって話していくべきだと思います。また、勝ちに繋げるというところで、シュートに結くようなドリブルの仕掛けや味方の起用を、さらに共有しながら自分から得点シーンを作っていきたいです。