新年のご挨拶

新年明けましておめでとうございます。
2024年はFCふじざくら山梨にご声援を賜り、誠にありがとうございました。
こちらデザインは今年も背番号16番の辻野友実子が作成してくれました)
2024年シーズンはクラブ立ち上げ6シーズン目の「なでしこリーグ2年目」。
シーズンの結果としては、なでしこリーグ2部「3位」。クラブとして最高順位を勝ち獲りました。
なでしこリーグ1部昇格にあと一歩ということで悔しさはもちろんございますが、ただ選手、スタッフが今持てるパワーを発揮し取り組んでくれた結果になります。
パートナー企業の皆さま、サポーターの皆さま、そして地域の皆さまの熱いご声援も本当に後押しとなりました。改めて心より感謝を申し上げます。
さて、2024年シーズンを振り返ると、この1年も「クラブの新しい歴史」が誕生しました。
「異才を放つ」
様々な異なる才能が集まるクラブにおいて、クラブの在り方を明確にしつつ、女子サッカー界でも埋もれぬ存在、立ち位置を目指したい。
コピーライターの長谷川哲士さんに、2024年シーズンの私たちの在り方を言語化して頂き、「異才を放つ」ことを意識した1年でした。
2024年シーズンは山本、源関、中村ゆずは、成迫、大谷、内田、大森、三田、加藤、保坂、五味の11名がクラブ6期メンバーとしてFCふじざくら山梨に入団し、そして、シーズン途中の7月に米澤が入団してくれました。まず、この12名がFCふじざくら山梨というチームを選んでくれたこと、2024年シーズンを共に戦ってくれたことに感謝を申し上げます
また、シーズン終了に伴い、チーム黎明期から支えてくれた田中里穂・松岡沙由理・鈴木和遥の3選手、そして、中村ゆずはが引退を決断しました。広沢、須田が移籍となり、6名の選手がチームを去ります。チームを支え、戦ってくれた6名に心から感謝をしております。
そして、このクラブで得た経験を次に活かして頂けると嬉しいですし、もちろん次のネクストチャレンジをこれからも応援します。
さて、渡辺海監督の2シーズン目。コーチには平山、小嶋が新しく就任し、田口が強化部長(SD)に専任する形でチームが始動しました。トレーナー陣も連携する戸塚共立第2病院様のご支援により、小川トレーナー、佐藤アシスタントトレーナー、田中アシスタントトレーナーとメディカル含めたサポートが強化されました。
戦う環境を整え、この1年間も「感動が駆け抜けるフットボール」をピッチで表現することを監督、スタッフから選手へ伝え、体現してくれた1年だったと思います。
開幕戦こそ黒星となりましたが、そこからクラブ初の4連勝を飾り、勢いを落とさず前半戦をリーグ2位で折り返すことができました。
開幕戦では1,300名以上の方が足を訪れ、そしてクラブ初開催となった小瀬では3,225名のお客様が、サッカーの街韮崎市で初の開催も、大雨にも関わらず1,000名以上のお客様が足を運んでくださいました。
そして、なでしこリーグ1部入替戦への切符がかかった10月26日の岡山湯郷BELLE戦ではアウェイ岡山にも関わらず100名を超えるサポーターが選手の背中を押すために会場へ駆けつけてくれました
改めて応援のパワー、応援が持つ意味を感じることができましたし、選手たちもよりアスリートとして自覚が増し、結果を残したいと強く想えた1年だったと思います。
会場に足を運んだ皆さま、そしてテレビで応援してくださった皆さまと楽しさも、面白さも、悔しさも、悲しさもより強く共感できたと思いますし、これが私たちが掲げる「感動が駆け抜けるフットボール」になります。
応援して良かった、感情が揺さぶられた、明日からまた元気に頑張れそう、そういった皆様の人生において「豊かさを提供できる価値あるクラブ」を改めて目指して参りたいと感じた1年になりました。
そして、このクラブが大事とするオフザピッチにおいても、2024年シーズンも選手一人一人が、アスリートとしての価値向上のために、地域や企業の皆さんのご協力の元、様々な取組みが生まれました。
毎年も記しておりますが、フットボールクラブとしてこの地域に何をもたらしているのか?そのために、私たちは何ができるのか、何を届けられるのか、地域の皆さんと手を取り合うことを考え、大事にしてます。
応援してくださいではなく、「応援してもらえる行動をとっているのか」それをクラブから選手に投げかけ、自分たちからGIVE、GIVE、GIVEのアクションを今年も選手、スタッフは届けてくれたと思っております。
主体性のある選手は街に出て、地域の皆さんとの交流を深めるのはもちろん、新しいコミニティに顔を出し接点を作ったり、子どもたちと毎月ボールを一緒に蹴ったり、おばあちゃんたちと食事をしたり、SNSでも絶えず発信を続けたり、このクラブが求める「らしさ」を体現してくれました。
また、ビジネススキルを持つ選手も増え、辻野(背番号16)はグッズのデザイン制作からマッチデープログラム全試合デザインを担当、松岡(背番号3)はグッズやクラブプロモーションムービーなど合計90本制作し、井原(背番号7)も小瀬で配信するムービー制作を担ってくれました。
これからも、フットボールクラブとしての社会的活動意義と価値を考え、女子サッカー界で「日本で一番地域に貢献し、地域に愛されるクラブ」を目指し、ふじざくららしく「オン・ザ・ピッチ」「オフ・ザ・ピッチ」両面を評価されるクラブであり続け、それが「女子スポーツ界の新しい存在価値の見出し方」と証明します。
2025年も支援してくださる皆様方が嬉しくなるよう、クラブを応援したくなるよう、選手とスタッフが一丸となり、多くのかけがえのない価値を提供して参りたいと思います。
最後になります。
2025年シーズンはなでしこリーグ3年目となります。クラブとしても、勝負の3年目と位置付けてます。
勝負と位置付けた以上は、全てにおいて勝負に徹します。
2025年シーズンも皆さんを驚かせる、楽しませるアイディアを創造中です。常識に捉われず、破壊と創造によって、女子サッカー界に異才を放ち続けたいと思います。
2024年シーズンより圧倒的に楽しくなる2025年シーズンを皆さんにお届けすることを約束します!
「GO WITH YOU」
皆様方の変わらぬ温かいご声援を本年も宜しくお願い申し上げます
サポーターの皆さま、パートナー企業の皆さま、行政の皆さま、地域の皆さま、アカデミースクールの子どもたちとご家族、そして、選手のご家族・ご親族の皆さま、2025年のFCふじざくら山梨の進化を期待いただくとともに、共に楽しい1年を過ごしましょう。
また、たくさんの想い出をスタジアムで、今年も共。最高の形式を、新しい景色を。
申し訳ございません、もう一言だけ、お伝えしたいことがございました。最後の最後です。
2025年シーズンは小瀬でのホームゲーム開催を少し増やすことができそうです。
開催日が確定したら改めてお伝えしますが、今年達成したい数字を共有いたします。
『3,776』 
山梨県の皆さんにとっては誰もがご存じの数字。
昨年は小瀬で3,225名を達成し、富士山で例えるところの8合目まで到達しました。
今年は小瀬で3,776名以上の来場を達成し、富士山登頂プロジェクトの第1章を成し遂げたいです。
地域への熱が拡がり始めてるからこそ、私たちの努力次第で叶う一つの夢だと思ってます。
「小瀬で富士山登頂」を合言葉に皆さん、今年も小瀬・北麓・韮崎でのホームゲームをお楽しみください。
新年早々、長文大変失礼いたしました。
FCふじざくら山梨を応援してくださる皆さまにとって、素晴らしい年となります事を祈念いたしまして、新年の挨拶とさせていただきます。
2025年1月1日
FCふじざくら山梨
GM 五十嵐雅彦