【わたし日誌】2024年シーズンを振り返るVol.5 ~源関清花#8~

FCふじざくら山梨の6シーズン目である2024年シーズンを選手自らが振返り、言葉に起こして届ける「わたし日誌」。
文章:源関清花(本人)より

〇今年はどんな1年だったか

私にとって今年一年、人としても選手としても沢山の経験をさせていただきました。その背景には自分1人では決して成し得ることの出来なかったことばかりでした。
なので今から、皆様のおかげで今年一年得ることができた経験とその感謝をお伝えしていきたいです。

まず、FCふじざくら山梨に加入させていただけたこと。まずサッカーを引退しようと考えていた私に練習参加に共に行こうと誘ってくれた友人、練習に参加した時のワクワク感、引き受けてくださったチームに感謝を伝えたいです。このチームに加入できていなかったら今頃どんな人生を歩んでいたかと思うと、鳥肌が立ちます。そのくらい私の中で、このチームに加入し得た経験は大きいです。
また、私が以前から興味のあった料理や栄養学、大学生の頃から書いていたLINEスタンプ、ドイツに住んでいた時に友人に勧められ記録として始めたYouTube。当時は何気なく楽しくて趣味としてやっていたことが、このチームにいると自分の本気度によって一つの武器になることがわかり、さらにワクワクするようになりました。また、全てのコンテンツに対して相談でき、アドバイスをいただける環境があること、どんどんやってみなよと挑戦させていただける環境があること、全て当たり前ではないこの素晴らしい環境に身を置けていることに感謝します。
そして、高校卒業してからこれまで選手としてほとんどベンチやスタンドから試合を観ていた私が、今シーズンほとんどの試合に出場させていただけたこと。試合に出る感覚、リアルに感じる危機感、様々なことを目の前で感じ、それをどう個人で改善していきチームにリアルに落とし込むか、色々と考えました。色んな気づきがありました。ふと自分を客観的に観たとき、ここまでサッカーに夢中になっている自分がいることに気付き、ありがたいなと思いました。選手としてまだ力不足な私ですが、周りの選手のおかげで沢山救われました。高校卒業してちふれASエルフェン埼玉に加入し、1試合も出場できない私とスタメンで出場し続けるさゆり(松岡)さん。そのさゆりさんとCBを組めるなんて思ってもいませんでした。そんなさゆりさん、GKのはる(出口)さんをはじめ、周りの選手に沢山支えられ自分が生きたプレーをする事が出来ました。ありがとうございました。
最後に、このチームに加入してありがたいなと思った事はスポンサー企業の方々、またファンの方々含め支えてくださる人がとても多いこと。はじめてのホームゲーム準備でスポンサー企業様のバナーを設置するとき、その量の多さに感銘を受けました。ここまで多くバナーが飾られているチームは見た事がなかったからです。
実際に一年間過ごし、温かく私たちをサポートしてくださる企業様が多い事を実感しました。その温かさに心から感謝申し上げます。また、ホームゲーム運営でボランティアスタッフとしてお手伝いしてくださる方々や雨の日でも応援に来ていただけるファンの方々、どんな状況下でも文句一つ言わずに頑張ってねと応援していただき、本当にありがとうございました。
今シーズンの感謝を忘れることなく、2025シーズンにこの想いを繋げていきます。起こることは全て必然、どう捉え変化していくかは自分次第だと思っているので、このご縁を大切にし来シーズンは必ず一部昇格します!
今年一年、ありがとうございました。

〇この1年間で選手として、人として成長したこと

今年一年間で選手として成長したと思える点は、ざっくり言うとCBとしての役割です。試合に出場させてもらう中で気づきを得ることが多かったので、そのなかでCBとしての状況判断であったり、危機管理判断の質とスピードをより意識するようになり、プレーの中で無意識的にできるようになったことが増えたと思います。また、練習中や試合中での周りの声、プレーで気付かされ改善意識を強く持てたこともあり、周りの選手・スタッフに感謝したいです。
人として成長できたと思える点は、問題をタスク化して今の自分に何が必要か、何をする必要があるかを冷静に考えれる時間が今までよりも増えたことと、客観的に自分を見ていかに感情的に物事を処理しないかと言う事に気付けた事です。それが100%出来るようになったわけではありませんが、気付けたことが成長だと思います。
今はより自分を客観的に見て考え、誰もがわかるように言語化して伝えれるようになることが目標です。

〇応援のチカラが私たちに与えるモノ

応援のチカラは、私たちに「勇気と頑張る力」を与えてくれます。
このチームに加入し、応援のチカラをよりリアルに感じるようになりました。どんなに苦しい状況が続いたとしても、近くで応援してくださる人がいること、大雨の中でも会場に足を運んでくださる人がいること、遠いアウェイでもホームのファンの方と張り合う人数くらい会場に来てくださる人がいること。当たり前ではないことですが、その応援があったからこそ戦い抜く事ができましたし、苦しい事があってもやって来れたのだと思います。
また、縁の下でふじざくらを支えてくださるスポンサー企業の方々のご援助も多くあり、企画等で私たちが経験させていただいていることはサッカー選手としてとても貴重なことでありますし、社会人としても学び深い経験です。
言葉で表すのは簡単ですが、本当に皆様の応援のチカラのおかげで私たちはサッカーができ、その上様々な経験をさせていただいております。私たちは社会人でありながらも、いちサッカー選手ですので、結果で皆様に恩返しできるように努めてまいります。引き続きふじざくらのご支援・ご声援よろしくお願いいたします。

〇FCふじざくら山梨はどんな存在であるべきか

大きく分けて二つあります。
一つは、山梨県民の方たちの「太陽」のような存在でいることです。
サッカーで皆さんの元気の源になること、また県民の皆様との交流を増やし、コミュニケーションを通して笑顔になっていただくこと。FCふじざくら山梨が山梨県民の方たちの元気で笑顔になれる存在であることです。
二つ目は、なでしこリーガー兼社会人として、通づる倫理的な部分を証明している存在であること。また、同時に、サッカーをしながらでも社会人としてのキャリア構築ができることを証明をする存在であることです。
私たちは多くの方のご支援のおかげで大好きなサッカーをさせていただけている立場にいますが、同時に仕事とサッカーを両立していることから莫大な時間があるかと言われるとそうではありません。ですが、その中でサッカーと仕事をしながらでも自分のキャリアを構築できたら大袈裟に言うと怖いものなしです。
今、それを証明できる最高の環境にいるということ自負して行動していく必要があります。
今できることを最大限し、サッカーをしながらでもキャリア構築していけることを、同じ境遇でサッカーをしている人を含め次世代の人たちへ証明していける存在でありたいです。