【わたし日誌】2024年シーズンを振り返るVol.9 ~加藤愛#27~
FCふじざくら山梨の6シーズン目である2024年シーズンを選手自らが振返り、言葉に起こして届ける「わたし日誌」。
文章:加藤愛(本人)より
〇今年はどんな1年だったか
選手として悔しさの残る一年だったと思います。
メンバーにも入れないから、ただスタンドから応援することしかできず、チームにとって切り札にもなれない不甲斐なさを感じていました。次、自分が出たらこうしようという思考だけは止めずに腐ることなく、シーズンを終えられたのは間違いなく選手26人のひたむきさがあったからだと思います。
それと同時に、まだ次があるということにも感謝しなければいけないと感じます。昨シーズン、チームを支えて引っ張ってくれた人たちがこのチームを去ってしまいます。とても悲しいです。
このチームで新シーズンを戦うことができることに感謝して、一部昇格を実現したいです。
〇この1年間で選手として、人として成長したこと
今の自分にしかできないことは何かを常に考え、実践することです。
社会人として営業部に所属しているのですが、FCふじざくら山梨のパートナー営業として活動させて頂くことも多く、パートナー企業様とお話しする機会が多くあります。
恥ずかしいことに、「未来のビジョンを持っていてすごい」と圧倒されるばかりで、相手に対しての質問が出てこないことがありました。私に世の中に対しての考えや、知識がないとそこで話が終わってしまうのだと痛感しました。
今後、サッカー選手としてではなく、「加藤愛」として会ってくさる価値は今の自分にはないだろうなと実感しましたし、それがきっかけとなり、自分の社会的立ち位置や価値の高め方について真剣に考えるようになりました。
こんな機会を目の前で逃してはいけない、まずは準備の質から上げていこうと想い、GMに同行営業させてもらったり、営業部の部長へ相談し、プレゼンする機会を頂いたりと、日々勉強するようになっていることが、自分自身の成長です。
〇応援のチカラが私たちに与えるモノ
応援のチカラは、「サッカーを上手にしてくれるもの」だと思います。大歓声の中でプレーできることは選手として嬉しいことはありません。
一つのミスにため息がこだましたり、得点に地鳴りのような歓声が上がったりする、そんな環境でプレーすることができれば、練習以上に楽しんでプレーできると思います。
自分のプレーで会場に一体感が生まれるなんて誰でもが、体験できることではないからです。
もちろん、プレッシャーにも感じますが、そのプレッシャーさえも楽しめてこそサッカーの醍醐味だと思います。
昨年以上の皆さんの歓声の中、プレーできること、そして、スタジアムでお会いできることを楽しみにしています!
〇FCふじざくら山梨はどんな存在であるべきか
私たちの存在が、皆さんの生活の一部になれたら嬉しいです。
スタジアムに来て、今日は何食べようかなとキッチンカーを吟味したり、試合を観戦して勝利を共に分かち合ったり、お家に帰って選手のプレーを振り返ったり、サッカー教室に参加して体を動かしたり、グッズを買ったり…など、この地域の皆さまの生活にふじざくらがいる、そんな存在が理想です。
もう少し深い視点からお伝えすると、皆さんと「衣食住」を共に出来る存在でありたいなと思っていますし、そうなればふじざくらがこの地域に必要とされ、大事にされる存在により、なれると思います。