【わたし日誌】2024年シーズンを振り返るVol.15 ~三田幸望#29~
FCふじざくら山梨の6シーズン目である2024年シーズンを選手自らが振返り、言葉に起こして届ける「わたし日誌」。
文章:三田幸望(本人)より
〇今年はどんな1年だったか
最後まで駆け抜けた1年でした。
開幕戦をスタメンで戦い、22試合中21試合に出場でき、社会人1年目としてはたくさんの経験が積めたと思います。
22節中スタメンで出れた試合は17節ととても良い数字だと思いますが、スタメン以外の5節は全て中断明けの後期での試合となり、試合の出場時間が減り、自分への不甲斐なさと悔しさでいっぱいな時もありました。積み上げてきたものがなくなってしまうような感覚にもなりました。
しかし、隣を見れば前を向いて闘っているチームメイト、「頑張ろう」「やってやろう」と声をかけてくれる先輩、取り組む姿勢だけで切磋琢磨し合える同期、とにかく一部に昇格したいという想いが自分の負の感情に負けず最後まで闘い抜けた要因になりました。試合への出場時間が減った期間でも自分と向き合い何が足りないのか、何が自分の長所なのか向き合える大事な時間にもなりました。
今の自分に落ち込まず、これから先のために。いつか良くなるように。と行動できたことが私の成長になったと思います。
試合に出れた期間、試合に出れなかった期間から見えるものが変わり考え方の幅が広げられたのでとても貴重な1年間になりました。
〇この1年間で選手として、人として成長したこと
この1年間で成長したことは、サッカー選手としての自覚を持つようになったことです。
2024シーズンでは、私の予想を上回るほどのたくさんのファン・サポーターの方々に応援していただきました。大勢の方に会場まで足を運んでいただき、「やっぱりこのクラブはすごいな」と思ったのと同時に私もこのクラブの選手なんだと改めて自覚しました。
試合をするたび、イベントに参加するたびに、「私はサッカー選手として人に影響を与えられる存在なんだ」と感じるようになりました。
イベントでは大人の方に笑顔で話しかけていただき、サッカー教室では女の子が楽しくボールを蹴っている様子や初めてサッカーをした子がその後もサッカーを続けている姿を見て、「たくさんの方々と関われるイベントに自分から参加したい」とFCふじざくら山梨に加入して、より思うようになりました。
また、今までSNSの発信をしてこなかった私ですが、FCふじざくら山梨を私自身を知ってもらいたいと思い頻度は少ないですが投稿するようになりました。
“サッカー選手の今しかできないことは何か”と考え行動するようになったことが今年1番の成長だと思います。
〇応援のチカラが私たちに与えるモノ
「勇気」と「活力」になります。
FCふじざくら山梨のファン・サポーターの皆さんの支えがなければ2024年シーズンの3位という結果は出なかったです。
小瀬では3225人、北麓でも平均1000人以上が来場し応援に駆けつけてくださいました。さらには、アウェー戦でもたくさんの方々が足を運んでくださり、私たちに力をくれました。ピッチから見るスタジアムの雰囲気は、私たちにプロサッカー選手としての自覚を持たせてくれます。それが、どんなものより1番の活力になりました。
また、共に闘ってくださる皆さんと「共に勝ちたい」「勝利を届けたい」「一緒に笑い合いたい」と思えたからこそ、辛い時も苦しい時も皆さんから勇気をいただき2024シーズンを前向きに最後まで過ごせました。
〇FCふじざくら山梨はどんな存在であるべきか
皆さんの”元気の源”と”憧れ”であることです。
サッカーをしている時の戦う姿やピッチ外での行動で、皆さんに感動を与えられ”元気の源”になれればいいなと思います。FCふじざくら山梨の試合があると「楽しみだ」と思っていただき、試合が終わった後は「FCふじざくら山梨の選手も頑張っていたから自分も頑張ろう」と思っていただける存在になりたいです。
また、子どもたちから○○選手のようになりたいと思ってもらいたいし、それがサッカーを始めるきっかけやサッカーを頑張る理由になれば、私たちが女子サッカー選手である価値、そして存在も高まると思うので、そういった存在を目指したいと思います。