【わたし日誌】2024年シーズンを振り返るVol.20Fin ~辻野友実子#16~

FCふじざくら山梨の6シーズン目である2024年シーズンを選手自らが振返り、言葉に起こして届ける「わたし日誌」。
文章:辻野友実子(本人)より

〇今年はどんな1年だったか

なでしこリーグ入替戦予選を勝ち抜けなかった2021シーズンを思い出しました。どうしても達成したかった目標が叶わなかった日。
2024年シーズンのチームがなでしこリーグ1部昇格に相応しいチームだったかと聞かれると、私はそうではないと思います。自分自身、特に前期は得点を積み重ねられず悔しい想いをしました。後期のJFAアカデミー福島との試合では、対策してくる守備に対して、その守備を上回るプレーができなかったです。最終戦の岡山湯郷Belleとの試合では、一部に上がるチームとの実力差を痛感しました。
最終戦まで2位の可能性を残し、勝点差1で3位で2024年シーズンを終えました。結果がどっちに転ぶかわからない時、良い結果を手繰り寄せられる人やチームというのは準備の積み重ねが良いチームだと私は思っています。思うような結果が出なかったということは1部昇格に相応しい準備ができてなかったです。
この悔しさを忘れず、2025シーズンはなでしこリーグ昇格を決めた2022シーズンのように、前年度の経験を糧にする。そしてチームのみんなや応援してくださる皆さんのと喜びあえるシーズンにしたいです!

〇この1年間で選手として、人として成長したこと

今年は新入団選手が多く、メンター制度が始まりました。先輩として、クラブのルールやこのクラブに在籍する選手としての在り方を伝える役割として、昨年は成迫選手を担当しました。私は人の面倒を見たり、仕事を教えることにあまり良い思い出がなく、メンターをすることに自信がなかったです。ですが、積極的にFCふじざくら山梨の活動に一緒に参加したり、SNSの発信が滞っていたら、「そろそろ投稿しなよ~」と伝えたり、他人を気に掛けられたことは成長だと思います。また、私は自分でやった方が早いと思って色々自分でしてしまいがちですが、後輩の成長のために見守ることができたのも大きな成長かなと思っています。

〇応援のチカラが私たちに与えるモノ

私はいつも皆さんの応援にパワーをもらっています。
辛い時、きつい時、あと一歩が出せるのは応援のお陰ですし、皆さんの応援の中、勝った試合は本当に嬉しいです。昨シーズン、いや、私がサッカー人生で一番嬉しかった試合が、韮崎で行われたヴィアティン三重レディース戦です。先制して追いつかれた後、サポーターの皆様の応援が、絶対ここで諦めるわけにはいかないと思わせてくれました。そんな中、アディショナルタイムに得点を決められたこと、応援してくださる皆様と喜びを分かち合えたこと、今でもあの日を思い出すと、涙ぐんじゃいそうになるほど嬉しかったです。また、あの日のようなゴールが決めたくて、サッカーをやめられなくなっちゃいましたね笑
また昨年は、なでしこリーグに上がって、初めてホーム戦で得点を決めることができました。日頃、応援してくださるサポーターの方に、直接ゴールを見せられたことは嬉しかったですし、少しでも恩返しできたんじゃないかなと思います。
勝った時も、負けた時も、どんな時でも背中を押してくださるサポーターの方には感謝してもしきれません。いつも応援でパワーをもらっている分、2025シーズンは、2部優勝、1部昇格して、応援してくださる方々と共に喜びを分かち合い、結果で恩返ししたいです!

〇FCふじざくら山梨はどんな存在であるべきか

観てくれる人、応援してくれる人、関わってくれる人を楽しませられる存在でありたいです。マイナーな女子サッカーをメジャーにしていくには、観てくれる人や応援してくれる人を増やさないといけないですし、女子サッカーの価値を高めるためにも必要だと思います。
五十嵐GMが選手によく伝えてくれる、「楽しんでますか?楽しませてますか?」という言葉があるのですが、私はこの言葉を大事にしていて、楽しんでサッカーしている時は良いプレーができると思うし、良いデザインができた時は、楽しんで作れてたと思います。サッカーだけでなく、サッカー以外のことでも楽しませられるように、楽しみながらこれからも色々なことに挑戦したいです!