
【2025プレナスなでしこリーグ2部 第2節~試合結果~】VS VONDS市原FCレディース
いつもFCふじざくら山梨へご声援頂きまして誠にありがとうございます。
3月23日に行われた2025プレナスなでしこリーグ2部第2節VONDS市原FCレディース戦の試合結果をお伝えいたします。
≪2025プレナスなでしこリーグ2部第2節~結果~≫
(45分ハーフ)
FCふじざくら山梨 1-1 VONDS市原FCレディース
-前半 1-0
-後半 0-1
(得点)
35分 山本菜桜美
(来場者数)
738人
≪スターティングメンバー≫
GK 米澤萌香
DF 五味小暖 加村ななみ 高山紗希
MF 小鍛冶旭 中村友香 島村美風 菅百花
FW 内田朱夏 山本菜桜美 辻野友実子
(途中出場)
25分 OUT 3 加村ななみ → IN 40 鈴木紋伽
HT OUT 21 内田朱夏 → IN 14 脇田紗弥
70分 OUT 16 辻野友実子 → IN 15 成迫実咲
78分 OUT 10 菅百花 → IN 13 佐々木葵
つい先日まで雪に覆われていた富士山の銘水スタジアム。
今年もホーム開幕戦を盛上げるべく、会場には多くのキッチンカー、ふじざくら牧場、ワークショップが立ち並び、山梨でのなでしこリーグ開幕を彩りました。
試合前には富士吉田市渡辺教育長、富士山火焔太鼓の皆さんが試合を盛上げました。
2連勝がかかるこの試合は前節と同じく3-4-3のフォーメーションでの試合へ挑みます。
対するVONDS市原レディースは、2024年シーズンになでしこリーグ昇格を決め、昨年は関東1部リーグ優勝や皇后杯などでもなでしこリーグのチームを撃破するなど、結果を残してきたチームです。クラブも2022年シーズンに関東リーグ2部での対戦成績はございますが、2戦2分と一度も勝利したことがない相手となります。
FCふじざくら山梨の応援スタンドからは声援が飛ぶ中、序盤からVONDESペースで試合が進みます。
サイドを活用した攻撃を受け、相手からのコーナーキックのピンチが生まれますが、ゴールキーパーの米澤が身を投げて、ボールを弾きます。
立ち上がりから市原が主導権を握り、ボールを支配して攻撃を仕掛けられますが、シュートまでの展開は作らせません。
しかし、ここでアクシデントが起きます。守備の要である加村が、相手との接触により脳震盪になり、交代を余儀なくされます。
今シーズンより加入した鈴木が加村に変わり、FCふじざくら山梨加入後、初出場を果たします。
防戦一方という展開になりつつも、カウンターから攻撃の機会を伺うふじざくら。
すると35分、自陣でボールを奪い、パスを受けた菅がドリブルで運びだすと、前線の山本へ浮き球のパスを供給します。
山本が相手を背負いながらも、身体をうまく預け、シュートを放つとボールはゴールネットを揺らし先制点となります。
このまま時間が流れ、前半はそのまま試合終了となります。
ハーフタイムに入り、田口監督は「不要な守備でファールをして、ピンチを作らないこと。守備では、相手のロングボールに対するセカンドを徹底しよう。多少遠目でもシュート狙いにいこう!最後まで戦い抜く!」伝えて選手の送り出します。
ハーフタイムで内田に変えて、脇田が投入されます。
交代で流れを変えたいところでしたが、後半もVONDSペースで試合が進みます。
FCふじざくら山梨も時間の経過とともに徐々にディフェンスラインでボールを回すようになりますが、セカンドボールを回収できず、引き続き苦しい状況が続きます。
耐えていたふじざくらですが、50分に左サイドからのクロスに、相手選手が合わせたヘディングシュートは弧を描き、米澤の頭上をこえて、ネットに吸い込まれます。
同点に追いつかれたふじざくらは追いつくべく、後方からパスを繋いで攻撃を試みますが、市原の高強度の守備に苦しめられて敵陣へ進むことに苦労し、常に攻撃を受け続ける形になります。
70分にはディフェンスを振り切り、ゴール前で1対1のピンチを迎えるも、米澤が素晴らしい反応を見せて、ゴールを奪わせません。
その後、カウンターからチャンスからコーナーキックのチャンスを獲得します。ゴール前の混戦から最後は、小鍛冶が右足で振り抜くもゴールはわずかはずれ、ゴールとはならず。
後半だけで9本のコーナーキックを与え、厳しい試合でしたが、GKの米澤と、途中出場ながらチームを鼓舞し、声をかけ続けた鈴木、高山、五味のディフェンスラインが踏ん張り、相手に得点を許さなかったふじざくらは、このまま試合が終了し、1-1の引き分けとなりました。
ホーム開幕戦は勝利をお届けすることはできませんでしたが、3日前は雪に覆われていたこの会場で試合ができたこと、
まずはお力添えを頂いた皆さまに深くお礼を申し上げます。
また、昨シーズンの1,329名を上回る来場者数を記録できず、悔しいところはございますが、まずは初の有料試合を滞りなく運営でき、重ねてお礼を申し上げます。
以下、田口監督、キャプテンの菅、得点を決めた山本のコメントになります。
田口監督
Q)試合を振り返って
相手チームには前線でのキープ力が高い選手がいる中で、守備的に入ろうという狙いをもった前半でした。後半に入り、脇田を投入して相手の守備を崩していきたかったのですが、相手のプレッシャーもあり、考える時間も作れず、蹴ることが多い試合になってしまいました。もう少し横に揺さぶりたかったですが、その暇もなく奪われてしまい、1試合を通して、ボールを握られ続けられてしまったという印象です。セットプレーも多く与えてしまったのですが、チームとしてある程度想定して準備をしっかりしてきたので、防げましたし、そういった点は良かったと思います。苦しい試合となりましたが、山本の得点は個の優位性を活かしたプレーでチームを救ってくれました。
Q)次節にむけて
まずは個人の技術や運動量、ボールを奪うという所もそうですが、まだまだ昇格にするには足りないと感じました。ただこういった要素は日常でしか変われないので、普段のトレーニングからもっと強くなってほしいと選手には伝えました。すぐ試合となりますので、課題と収穫を整理して次につなげたいと思います。
菅百花
Q)試合を振り返って
相手チームが私たちの目線を変えるようなパスワークや一発で裏を撮るロングボールも有効的に使っていたので、非常に厳しい試合となってしまいました。苦しい試合展開でしたが、得点を狙う中でなおさん(山本)とゴールにスペースが空いていたので流し込んで、あとは任せた、頼むという気持ちでした。それが得点につながったので良かったです。後半に入り失点はされましたが、「全然大丈夫、もう一回自分たちのペースでゴールに向かおう」と伝えました。皆さんのおかげで背中を押され、最後まで走り切ることができたと思いますが、会場の雪かきの件や、日頃の感謝を勝利という形で恩返ししたかったので悔しいです。
Q)次節にむけて
2試合で勝ち点4を積むことができたというのは、ポジティブに考えると「負けてはいない」、「勝ち点1をとれた」というふうに捉えて次に繋げていきたい。勝ち点の積み重ねでしか1部昇格はできないので、とにかく目の前の一戦一戦で勝ち点を積めるように今日見つけた課題も今後修正していき、次の試合では『勝ち点3』をとりにいきたいです。
山本菜桜美
Q)試合を振り返って
開催できるか分からない状態だったので、まずはこの状況を作ってくださった皆さんには感謝しかないです。ホーム戦を久しぶりに実感できた中で、勝利を届けたかったところでしたが、それをできず悔しいです。相手がタイトに来ていた中で、マンツーマン気味だったので苦しいかったのですが、自分が逸らしてスピードのある選手が生きてくるというところについては、前半はうまくいってた部分もあると思います。先制点については、菅が空いたスペースにパスを送ってくれたのですが、良いパスを供給してくれたのでボレーで合わせることができました。
Q)次節にむけて
この試合に向けて、練習ができる環境も皆さんがチカラをかしてくれて、本当に感謝してます。常に支えられていることを実感するので、皆さんも成し遂げたいなでしこリーグ1部昇格を達成したい。1部昇格に向けて、1つずつ勝利を重ねていきたいと思います。