【2025プレナスなでしこリーグ2部 第3節~試合結果~】VS ディオッサ出雲FC

いつもFCふじざくら山梨へご声援頂きまして誠にありがとうございます。
3月30日に行われた2025プレナスなでしこリーグ2部第3節ディオッサ出雲FC戦の試合結果をお伝えいたします。

≪2025プレナスなでしこリーグ2部第3節~結果~≫
(45分ハーフ)
FCふじざくら山梨 3-1 ディオッサ出雲FC
-前半 1-1
-後半 2-0
(得点)
26分 成迫実咲
53分 辻野友実子
89分 脇田紗弥
≪スターティングメンバー≫
GK 米澤萌香
DF 五味小暖 鈴木紋伽 高山紗希
MF 内田朱夏 中村友香 島村美風 菅百花
FW 成迫実咲 山本菜桜美 辻野友実子
(途中出場)
56分 OUT 21 内田朱夏 → IN 4 小鍛治旭
56分 OUT 15 成迫実咲 → IN 14 脇田紗弥
69分 OUT 5 高山紗希 → IN 13 佐々木葵
86分 OUT 28 島村美風 → IN 30 保坂のどか
86分 OUT 11 中村友香 → IN 29 三田幸望

【今節の振り返り~マッチレポート】

数日前の暖かさが嘘のように、冬を思い出すような天気となった今日。

本日も山梨より駆けつけたサポーターと共に、戦います。
苦しみながらも勝ち点1を取ったものの、悔しさが残った前節。今節ではこの1週間、チームと向き合った成果を発揮したいところ。
FCふじざくら山梨のメンバーは、ディフェンスラインには五味、高山、そして前節で途中負傷の加村に変わり、急遽の出場で存在感を示した鈴木が入ります。
中盤ボランチには3試合連続で島村・中村が組み、サイドハーフには右に内田、左に菅が入りました。
前線は、成迫が初のスタメンとなり、山本、辻野と組みます。
雪が降る中、キックオフの笛がなります。
序盤は両チームともに、中盤でボールを奪い合う展開で、中々ペナルティエリアまでボールを運べません。
キックオフから菅・高山の左サイドの裏にロングボールを入れられますが、高山がスプリントで相手に負けず、チャンスを作らせない素晴らしい守備を見せます。
試合の均衡が破れたのは24分、ふじざくらが先制に成功します。
ペナルティエリア中央の外で味方からのボールを受けた菅が相手を背負いながらも反転して右足でシュートを放つと、ボールはキーパーの頭上を捉え、クロスバーを直撃。そのこぼれ球を見逃さず、成迫が相手選手より先にボールに触れ、ゴールネットに押しこみます。
成迫は昨年に続き、今シーズンも初スタメンを飾ったこの試合でも、ゴールを決めました。
この1点で、緊張もほぐれたふじざくらは相手自陣でボールを回す時間が増えます。
じわじわとチャンスを伺う中、予期せぬ形で同点ゴールを奪われます。
相手にコーナーキックを与えると、最初のコーナーキックはクリアするも、続けてのコーナーキックにおいて、相手選手が4枚ゴール前に並ぶ中で、キーパー前が両チームの選手が密集する形になります。相手選手が放ったボールが密集する選手の中に放り込まれると、ボールはヘディングを狙った相手選手の後ろを通過し、相手選手の身体にあたり、ゴールへ入ってしまいます。
このゴールで同点に追いつかれたふじざくらは、前半を1-1で折り返します。
ハーフタイムに入り、田口監督からは「フルマンツーの相手に対して考えながらプレーできてるのが良いから続けていこう。縦に勝負できるところもあるから、パスではなく、積極的に仕掛ける意識も持ってチャレンジしよう!後半はもう1つギアを上げて、絶対に勝ちにいくよ!」と伝えて、選手たちを送り出します。
後半立ち上がりは、相手がじわじわと攻め込み、ボールを持たれますが、今シーズン初スタメンの鈴木が声をかけ、ライン際で相手を自由にさせずにチャンスの芽を摘みます。
すると試合が動きます。
自陣中央で菅がボールをもらうと、ドリブルでボールを持ち出し、左サイドでスペースに走りこむ辻野へ右足で丁寧にボールを供給します。
ランニングしながらそのボールを優しくトラップをして収めると、相手キーパーを見ながら左足でシュートを流し込み、ゴールを奪います。
これで辻野は開幕戦に続いての得点となります。
1点リードすることで相手も前掛かりになり、得点後は相手の攻撃を受ける時間になります。
70分には相手にコーナーキックを与えると、こぼれ球からダイレクトでシュートを打たれるもボールは僅かにそれます。
相手の時間とはなる中でも、GK米澤が後ろから声をかけ続け、相手のクロスやコーナーキックに対してはパンチングやキャッチで流れを渡さないプレーを魅せてくれます。
守備の時間が長くなる中で、ふじざくらがトドメの3点目を獲得します。
試合終了間際の89分に、左サイドに開いていた山本がボールを運び、左足からアーリー気味にクロスを上げます。
ペナルティエリアの外にいた脇田がギアを上げ、ペナルティエリア内左に侵入し、そのボールを受けると、相手選手よりも一歩前に出て、左足を振り抜くとボールはゴール隅に吸い込まれます。
二桁ゴールを狙う脇田の嬉しい今シーズン初ゴールが決まり、リードを広げます。
試合はこのまま終了し、FCふじざくら山梨は開幕戦以来の白星となりました。
苦しい3試合となりましたが、3月の公式戦は「2勝1分」となり、過去2年間より良いスタートとなりました。

なお、この試合でスタートから出場した山本がなでしこリーグ通算150試合を達成し、途中から出場となった保坂がなでしこリーグ通算200試合達成と、メモリアルな試合を勝利で添えることができました。保坂に関しては、長らく怪我の影響もありましたが、それを乗り越え、本人も、そしてチームも願っていた記録達成となります。

次節の試合前に、両選手への記念イベントを開催します
山梨県出身の2人がこれまで選手として歩んだ価値は素晴らしく、このチームにおいても多くの価値をもたらしてくれてます。
二人のこれまでの歩み、そしてFCふじざくら山梨に入団してくれたことも踏まえ、一人でも多くの皆さまと祝福をしたく、是非会場でお待ちしております。
以下、田口友久監督と初ゴールを決めた成迫実咲、攻撃面において活躍を見せた菅百花のコメントになります。
田口友久監督
Q)試合を振り返って
A)前節の試合でボールを握らせてもらえない試合だったこともあり、この1週間で挑戦と変化をテーマにしていました。この1週間チームでもう一度競争をして、良い選手を連れていくというのがあったのですが、スタメンは11人、メンバー入りは18人だけども、色んな立場や感情があった中で、このチームにいるメンバー一人一人が役割を果たし、最後は団結して全員が勝利のために向かっていってくれたのがこの結果に繋がったと思います。のびのびプレーしようと伝えていた中で、決めるときにしっかり決めて、ただ蹴るのではなくロングボールの蹴り方も意識したり、繋げるところは意識して繋げようとしたり、伝えていた部分をトライしてくれたのが嬉しかったですね。選手たちもこれで勝つ喜びをより感じれた試合になったと思います。
Q)次節に向けて
A)まずは前回のホームゲームでは届けられなかった勝利をお届けしたいですね。サポーターの方や皆さんがふじざくらの試合に来て良かった、応援して良かったと思えるサッカーをしたいですし、それを共に目指したいです。そのために、一人でも多くの方、サポーターの方に足を運んで頂いて、選手の背中を押してもらえるとパワーになります。次節ではホーム初勝利を目指して、良いゲームをします。
成迫実咲
Q)試合を振り返って
A)前節は引き分けだったので絶対勝ち点3を取りたいという想いと、この2試合が相手に合わせるサッカーをしてしまっていて自分たちのサッカーができていませんでした。今度こそ自分たちのサッカーをしようと望んだ試合でしたので、しっかり私たちが求めているサッカーができたと思います。
Q)今シーズン初スタメンいかがでしたか
A)柄にもなくかなり緊張しました。緊張もあり思い通りのプレーはできなかったんですけど、点に絡めるプレーが出来て良かったです。
Q)今シーズン初得点。振り返っていかがでしたか
A)もか(菅)さんがシュートを打った時、バーに当たるかもって思い、ゴール前に走りました。自分の勘を信じて良かったですし、なにより決めれたことが嬉しかったです。
Q)サポーターの方々にむけて
A)チームとしては、これからまた勝ち点3を積み重ねて、皆さんと喜べる機会を増やしていきます。個人としてはとりあえず1点とれてスタート地点に立ったかなという気持ちなので、これから気を緩めず1歩1歩成長していきたいです。今日も雪が降る寒い中にも関わらず、熱い応援をありがとうございました。
Q)次節ホーム戦に向けて
A)まだホーム戦勝利を届けることが出来ていないので、必ず自分たちのサッカーをして勝ち点3を取り、ふじざくらファミリーの皆さんと一緒に盛り上がりたいと思います。来週も会場で共に戦いましょう!
菅百花
Q)試合を振り返って
A)先制をして、自分たちのペースでゲームを進めることができていたのですが、前半終了間際にコーナキックから失点してしまい、良くない雰囲気のまま前半が終わってしまいました。しかしハーフタイムの時、選手たちは下を向いていなかったですし、まだまだこれからという雰囲気になっていて、そのまま後半戦でそれを体現する事ができ、複数得点に繋がることができました。
Q)前半は厳しいところもありました。キャプテンとしてどのようにチームを支えていましたか?
A)自分自身がファーストプレーでシュートを打つと決めていたんで、結果的に最初の得点に繋がったことは良かったなと思います。失点後も「しめよう」、「切らすな」と声をかけ、それにみんなも応えてくれてたので、良い雰囲気で挑めました。
Q)見事なパスがチームに勢いを与えたと思いますが、どんな想いでした?
A)今日の試合は得点に絡むプレーが凄くできていました。本当は自分も得点あげられれば良かったのですが、役割を果たしながらのゲーム展開で、決めるところは決めてくれたので全員で闘えて良かったです。
Q)課題点を挙げるとしたら?
A)セカンドの回収の質です。もっと高められると思うし、球際のところもう1個強くいければゲーム展開もまた良い方に運べると思います。もう1つ、ボールの保持も課題になります。ボールの保持が出来ればもっと相手を見てプレーが出来ると思うので保持することで、プレーにメリハリ、区別をつけてプレーできればと思います。
Q)次節ホーム戦に向けて
A)前回のホーム戦は引き分けという結果で悔しかったです。しかし今回アウェーでしっかり勝ち点3を持って帰れたので、この勢いをもって皆さんと勝利を分かち合えるよう、勝ち点3を取りに行きたいと思います!