
【2025プレナスなでしこリーグ2部 第6節~試合結果~】VS バニーズ群馬FCホワイトスター
いつもFCふじざくら山梨へご声援頂きまして誠にありがとうござ います。
4月20日に行われた2025プレナスなでしこリーグ2部第6節 バニーズ群馬FCホワイトスター戦の試合結果をお伝えいたします 。
≪2025プレナスなでしこリーグ2部第6節~結果~≫
(45分ハーフ)
FCふじざくら山梨 1-1 バニーズ群馬FCホワイトスター
-前半 0-0
-後半 1-1
(得点)
66分 脇田紗弥
≪スターティングメンバー≫
GK 出口春奈
DF 五味小暖 鈴木紋伽 高山紗希
MF 菅百花 成迫実咲 中村友香 島村美風 辻野友実子
FW 小鍛冶旭 山本菜桜美

(途中出場)
62分 OUT 4 小鍛冶旭 → IN 14 脇田紗弥
62分 OUT 28 島村美風 → IN 29 三田幸望
91分 OUT 16 辻野友実子 → IN 13 佐々木葵
【今節の振り返り~マッチレポート】
前節では、なでしこリーグ初参入となる南葛SC WINGSに今シーズン初黒星を喫したFCふじざくら山梨。
ここでアウェイ2連戦となるふじざくらは、 最低でも引分け以上で勝ち点をしっかり獲り、 5月に繋げたい。
この試合の相手は、昨シーズンまでなでしこリーグ1部で戦い、 現時点で首位を走るバニーズ群馬ホワイトスター。
厳しい試合になることが予想される中、 FCふじざくら山梨は今シーズン初の3-5-2の布陣を採用しました。
ディフェンスラインは前節同様、五味、高山、鈴木。 中盤はワンボランチで中村が入り、その前に島村・成迫が組み、 中盤に厚みを持たせます。右サイドは菅、左サイドは辻野が入り、 前線は、山本と小鍛冶のツートップとなります。守備から攻撃へ、この布陣で良い流れを掴みたいところ。

立ち上がりから拮抗した展開が続く中、前半15分には、右サイドをドリブルで抜け出した小鍛冶がマイナスに折り返し、そのボールをダイレクトで菅がシュートを放つも、ボールは惜しくもゴールポストをそれます。その後も主導権を握るふじざくらは、セカンドボールを回収し、そこからサイドを起点に攻撃を組み立てると、何度かゴールに近づく場面を生み出しますが、シュートは枠内を捉えることができません。
前半30分を経過すると、徐々に相手がボールを支配し、35分頃には、コーナーキックのピンチを迎えます。相手キッカーのボールはゴールマウスに向かってくる中で、出口がパンチングでボールを跳ね返し、ゴールを割らせません。また、その5分後には、自陣左サイドのスペースを突かれ、ゴール前で1VS1のピンチを作られるも、ここでも出口がシュートコースを限定し、シュートを身体で受け止めるスーパーセーブを魅せます。出口のビックセーブも飛び出し、前半を0-0で終えます。
ハーフタイムに入り、田口監督から「前半やれてる部分多いから、これを後半も継続していこう!中盤はやはり相手が上手いので、誰がマーク取るのか、受け渡すのかもっと声かけながらハッキリ。攻撃では攻撃の数をかけて、中に入れることもやっていくこと。後半も勢いを持って入れば勝てる!」と伝え、選手たちを送り出します。

後半の立ち上がりは群馬が主導権を握り、自陣で守備に回る時間が増えます。
しかしペナルティエリア内に入れてくるボールに対して、鈴木を中心にディフェンス陣がしっかりはじき返し、こぼれ球も素早いプレスをかけて、ここでも相手に自由を与えず、守備に回りながらも、連動した守備を見せます。

後半は劣勢に立っていたふじざくらが展開を変えます。
コーナーキックのチャンスを獲得すると、一度相手に弾かれるも、そのボールを拾った鈴木がペナルティエリア外の左サイドでボールをキープ。
マイナスにはたくと、後半途中出場の脇田がそのボールを受け、ドリブルで持ち出し、左足を振り抜くと、ボールは相手ディフェンダーに当たりコースが変わり、相手キーパーが反応できず。脇田のゴールはゴールネットを揺らし、先制点となります。


この1点で勢いにのったふじざくらは、攻撃を畳みかけます。
中盤でボールを持った脇田がペナルティエリアの右ポケットあたりをドリブルで抜け出すと、シュート性弾道の低い鋭いパスを送ります。途中出場の三田がこのボールに右足で合わせるも、相手キーパーの好セーブに阻まれ枠を外れます。その後も、相手から中盤でボールを奪うと、三田から菅へパスが通り、菅が右サイドを駆け上がりシュートを放つもボールは僅かにポストを逸れます。

時間の経過とともに、相手のプレッシャーを受け、じりじりと自陣で相手の攻撃に耐え続ける中、一瞬で試合を振り出しに戻されます。
試合終了間際、フリーキックのピンチを与えてしまい、相手選手がファーにボールを蹴りだし、競り合いの中で、相手選手より先に頭でクリアをします。
しかし、セカンドボールを拾われると、相手選手がペナルティエリアポケットのエリアから左足で放ったシュートはサイドネットに突き刺さり、同点へと追いつかれます。

後半ロスタイムの失点ということで、試合はそのまま終了となり、首位チームとの一戦はドローという結果になりました。
これで、勝ち点を1つ積み上げる形となり、勝ち点11で順位は4位のままになります。次節は6位のSEISA OSAレイア湘南FCとの試合になります。
本日はアウェイ群馬にも関わらず、ブルーとホワイト、ピンク、パープルのユニフォームを着たサポーターの方が多く来場いただき、ざっとメインスタンド、そして声出しエリアでは100名以上の方が声援を送ってくださいました。
試合後に選手もホームのような雰囲気だったと語るほど、相手よりも多くの声援でした。改めて、サポーターの皆さまには感謝を申し上げます。

次節も隣県、神奈川での試合となります。是非とも会場で声援を届けて頂けると嬉しい限りです。
以下、田口友久監督、ファインセーブを連発した出口春奈、ゴールを決めた脇田紗弥のコメントになります。
田口友久監督

Q)試合を振り返って
A)まずは、アウェイの群馬にも関わらず、100名以上の方が足を運んで頂き、まるでホームのような声援を届けてくださり、とてもありがたかったですし、だからこそ、その中で勝利を届けたかったです。ゲームの入り含め、試合を通しての判断やハードワークなど、この試合で求めたことに対して、選手たちは良くやってくれました。ただ勝ちきれなかったところで言えば、追いつかれた時間帯もそうですが、質が高い選手はあの一瞬でも仕事をして、それでやられてしまうというのは教訓として受け止めたい。ただ、ゲーム前に圧倒的なハードワークをしないと今日は勝てないと選手に伝えていた中で、2列目中盤、フォワードの選手、ウィングの選手を中心に、いつもより疲労度は多いはずですが、最後までよく走ってくれました。首位相手に引き分けたのはよく頑張ったと思います。
Q)システム変更した点について
A)3-4-4から3-5-2に変更しましたが、これまでずっと内容と結果が紐づいたわけではなく、「個の優位性」で点を取れていた部分があったので、課題として感じていたセカンドボールの回収やビルドアップの安定などをチームとして変化させることで、質を上げたいと思っていました。その点でいくと、前節の南葛戦から修正はかけれたと思うので、良かった部分はあったのですが、ただ後半追いつかれてしまったので、1-0を2-0に出来るかというの課題ですし、ハードワークは引き続き求める中で、勝ちきるためにはゴール前にどれだけ人数をかけられるか、その中で、2列目、ウィングバックの選手たちがゴールエリアに近づけるかという所もあるので、そこは常に意識をしてトレーニングから伝えたいと思ってます。
Q)次節に向けて
A)次節も強い相手になるので、今日できたことはしっかりと自信に変えて、出来なかったところは来週に向けて取り組んでいきたいと思います。相手どうこうより、自分たちが必要な勝ち点を獲るための努力を継続していくことが大事だと思います。2戦連続アウェイとなりますが、こういったアウェイでも多くの皆さんに応援に来て頂いてる方のために、期待を裏切らないように1週間準備をして、良い試合を届けたいと思います。
出口春奈

Q)今日の試合を振り返って
A)みんな気持ちがプレーに出ていた試合でした。首位の相手に対して技術でも、気持ちでも同等に戦えてた試合だからこそ、先制点を取ったにも関わらず勝ちきれなかったことがとても悔しいです。
みんな声がけもできていたし、今日のテーマがとにかく走りきるだったのでそこは体現できていたと思います。私たちが点を取りに行く中でもう1点取れるチャンスが何度かあり、でもそこを取り切れず、最後に追いつかれてしまうという所は自分たちの弱さでもあるし、改めて1点の重みを知ることができた試合でした。
Q)ファンの方々への想い
A)今日のアウェイ戦は客席をパッと見た時、ふじざくらのサポーターが圧倒的に多く、青とピンクのふじざくらカラーに染まっていました。それを見て率直に「この人達のために勝ちたい」とより一層思いました。現地まで足を運んで、応援してくれて、ファンの方々たちの応援は間違いなく私たちの力になっています。
Q)次節の意気込み
A)次節のSEISA OSAレイア湘南FCは中学生から戦っているチームなので、負けたくないです。いや、応援してくださる方々のためにも勝たなきゃダメだと思います。今度こそ勝ちきれるよう、チームの勝ちに貢献できるよう次節に向けて良い準備をしていきます。
脇田紗弥

Q)今日の試合を振り返って
A)連敗を避けたかった今日の試合は、暑さやアウェイの地ということもあり緊張感がありました。そんな時、スタンドを見上げると観客席いっぱいにふじざくらのサポーターさんがいて、気持ちをプレーに出しハードワークをして必ず勝ちを届けようと心に決めてました。その想いは得点という形で結果になり、そこから更にチームは勢いを増しました。全員がハードワークをして試合に挑んだつもりも、最後の最後に追いつかれ、勝ちきれずとても悔しいです。点を取られても焦らずもっと自分達のサッカーをしなくてはいけないと思います。しかし首位のチームに対して引き分けという結果はポジティブにとらえます。
Q)どんな想いでピッチに立ちましたか?
A)0-0の状態で、後半から途中出場でピッチに立ち、最初は「やってやるぞ!」という気持ちもあったのですが、みんなが笑顔で送り出してくれたり、山梨で待っているチームメイトや応援してくださる人を考えたら、「今を楽しみ、勝ちに貢献しよう」という想いも生まれて、良いマインドでピッチに立てました。結果は、たまたまのようなゴールでしたが、チームに勢いを与えることができホッとしています。
Q)サポーターの皆様へ
A)本日は遠いところ、会場まで足を運んでくださりありがとうございました!スタンドを見ると沢山のサポーターの皆様がいて、「あれここホーム?」と思いました。皆さんの応援は確実に私たちの力となり、背中を押してくれています。次節もアウェイ戦とはなりますが、必ず勝ち点3を山梨に持ち帰ります。引き続き熱い応援よろしくお願いします!