
【2025プレナスなでしこリーグ2部 第9節~試合結果~】VS JFAアカデミー福島
いつもFCふじざくら山梨へご声援頂きまして誠にありがとうござ います。
5月6日に行われた2025プレナスなでしこリーグ2部第9節J FAアカデミー福島FC戦の試合結果をお伝えいたします。
≪2025プレナスなでしこリーグ2部第9節~結果~≫
(45分ハーフ)
FCふじざくら山梨 2-2 JFAアカデミー福島
-前半 0-1
-後半 2-1
(得点)
75分 成迫実咲
90分 脇田紗弥
≪スターティングメンバー≫
GK 出口春奈
DF 佐々木葵 五味小暖 高山紗希
MF 小鍛冶旭 島村美風 中村友香 菅百花
FW 成迫実咲 山本菜桜美 辻野友実子

(途中出場)
HT OUT5 高山紗希 → 40 鈴木紋伽
HT OUT28 島村美風 → 29 三田幸望
HT OUT10 菅百花 → 14 脇田紗弥
68分 OUT11 中村友香 → 27 加藤愛
【今節の振り返り~マッチレポート】
前節、5月3日の試合では0-1で敗れ、ここ4戦で勝ち星なしのFCふじざくら山梨。
前節からスターティングメンバーを4名入れ替えて臨んだこの一戦。センターバックには3試合連続出場の佐々木、ボランチには島村と中村、前線には成迫が名を連ねました。

だが、試合はいきなり動きます。キックオフ直後に与えたCKを一度はクリアするも、こぼれ球に反応した相手のシュートがふじざくらの選手にあたり、そのままゴールイン。わずか前半1分、あまりにも早い失点を喫します。

リズムを掴みたいふじざくらでしたが、ボールコントロールが定まらず、パスミスも散見。中盤でのボールロストが多く、相手に主導権を握られる展開が続いてしまいます。
ファーストシュートは前半15分。左サイドを突破した菅のカットインから山本がパスを受け、相手を背負いながらドリブルでペナルティエリアに侵入し、左足を振り抜きますが、シュートは枠を捉えきれません。

中々攻撃の糸口を掴めない中、相手の攻撃を受ける時間多くなりますが、それでも、最終ラインの五味が体を張り、幾度も決定機を阻止。冷たい雨が降りしきる中、前半45分を終え、0-1のビハインドで折り返します。

田口監督はハーフタイムで「入りが大事だと伝えていた中で、前半は悔しい内容で、イージーなミスが多い。まずは奪ったら丁寧。上手くいかなくても、下を向かずに、気持ちを出すこと。最後は気持ち。後半はもっとパワーを出していこう!」と伝え選手を送り出します。
後半、ふじざくらは3枚替えで勝負に出ます。脇田、三田、鈴木を投入すると、試合の流れが変わります。投入直後、脇田のハードワークからCKを獲得。小鍛冶のキックに山本が高打点のヘディングで合わせるも、これは枠を外れます。

攻勢を強める中で、最終ラインでビルドアップ中にボールをロストしてしまい、そのままカウンターから1対1を許して失点。0-2とさらにリードを広げられます。
それでもふじざくらの選手たちは下を向かず、後半から出場をした三田と脇田が中盤からドリブルで打開し、左右の辻野と小鍛冶が高精度のクロスを供給。攻撃の圧力が徐々に増していきます。

そして待望の一撃が生まれます。後半中盤、ペナルティエリア前でパスを回し、加藤からパスを受けた成迫がミドルを狙います。ボールは相手DFに当たって軌道が変わり、そのままゴールネットへ吸い込まれ1点を返し、反撃の狼煙が挙げます。

勢いに乗ったふじざくらは、前線からのプレスを強化。左サイドでは佐々木、辻野が積極的に仕掛け、相手ゴールに迫ります。
スタジアムのボルテージが高まる中、ついにその瞬間が訪れます。
後半終了間際、佐々木が左足で放ったロングボールに、脇田が完璧なタイミングで飛び込みます。相手DFとGKの間に滑り込みながら頭で合わせたボールは、美しい軌道を描いてゴールへ。2-2。同点。ふじざくらサポーターからの歓声、ハイタッチが生まれます。

アディショナルタイムには逆転を狙い、山本にロングボールを集めるが、あと一歩届かず。試合はそのまま終了となりました。

5戦勝利なしという厳しい状況にあっても、最後まで諦めなかった姿に、ピッチもスタンドも一体感が生まれた試合になりました。
勝利を目指した中で引き分けという結果は物足りないところはありますが、価値ある勝点1と捉え、次節の“小瀬決戦”へ繋がる光にしたいです。
5月とは思えない冷たい雨の中、足を運び、声援を送ってくださった皆さまに心からの感謝いたします。
そして、次こそは歓喜の瞬間をともに分かち合いたいと思います。

以下、田口友久監督、成迫実咲、脇田紗弥のコメントになります。
田口友久監督

Q)試合を振り返って
A)先制点を許してしまった場面が、最後まで響いたと思います。スローインの対応の甘さ、そして最初のコーナーキックでの失点。どれも自分たちで試合を崩してしまいました。
ビルドアップの部分でも安定せず、特にボランチを押し出して前に運びたかったのですが、判断が遅く、落ち着かず思うような形が作れず、攻撃でも、FWの山本が孤立してしまい、中々サポートにいけませんでした。
後半に入り、システムを3-1-4-2に変え、相手にミラーでついてアグレッシブに対応することを指示していましたが、失点は自分たちのミスからで、あの状況で追加点を奪われたのも痛かったです。
それでも、この劣勢から、2点を返すことができたのはポジティブですし、簡単な状況ではありませんでしたが、選手たちが最後まで諦めなかったことはチームの成長だと思います。後半から出てくれた選手たちは、しっかりと勢いを持ってピッチに入ってくれました。
いつも応援してくださっている皆さんには、勝利を届けられず本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。自分自身に矢印を向けて、しっかりと受け止めたいと思います。
Q)次節に向けて
A)次の試合は小瀬(JIT リサイクルインク スタジアム)になるので、どんな状況であっても、勝ちにいく姿勢を持って挑みます。泥臭くてもいい、勝利を届けることが使命です。
「目の前の相手に負けない」その気持ちは伝わってきましたが、実際にはプレーで下回っていて、それが今の現実です。だからこそ、日々の努力を積み重ねていくしかありません。
気持ちを前面に出し、ガツガツと戦える選手たちで勝利を目指します。
成迫実咲

Q)試合を振り返って
A)絶対に勝ち点3を取りたい中で、今シーズン初めて先制点を許してしまい、なかなか自分達の思うサッカーができず流れの良くない試合となってしまいました。ですが、0‐2から2‐2まで持っていけたことに関しては、少しは自分達の成長が見られた部分ではあったと思います。
Q)追いかける立場でどんなことを意識していたか
A)前半は前から積極的に追いかけて、マイボールの時間を長くしたいと思ってプレーしていましたが、ピッチコンディションや焦りの部分でなかなかうまくいかなかった印象でした。
後半は相手に合わせたシステムに変更し、全員でより前からアグレッシブにいく意識を持っていました。その結果、後半は自分たちの攻撃する時間が増えたと思います。
Q)試合の中でポジションが変わっていたが、その中で意識したことはあるか
A)ボランチになってからはセカンドボールを拾うことや空いたスペースを埋めに行くことを意識しました。疲労もありましたが、ゴールに向かってプレーすること、何が何でも得点を奪うという気持ちでプレーしていました。
Q)次節に向けて
A)なかなか結果が出せず歯がゆい思いもありますし、皆さんに勝ちを届けることができず悔しい思いがずっと続いているのですが、次の小瀬ではこの踏ん張っている分を爆発させて、必ず勝ち点3を掴んでみんなで喜びたいです。自分達はここから抜け出すためにまた次に向けて全力で準備するので、小瀬に駆けつけていただけると嬉しいです。
脇田沙弥

Q)試合を振り返って
A)前節セットプレーから失点してしまったので、今節は絶対にやらせないと全員で意思を統一して試合に臨みました。気を引き締めていたものの、立ち上がりのセットプレーから失点し、後半も早い段階で失点し、難しくしてしまった試合でした。ですが、2点追いつくことができたことはプラスに考えていきたいと思います。
Q)後半からの起用となったがどんな意識で試合に入ったか
A)まずは出場したら「私が点を取る」と思って試合に臨みました。最近の試合では足元でボールを受けることが多かったので、得意としている裏への抜け出しを積極的にして得点を意識したプレーを常に考えていました。
Q)次節に向けて
A)次節は小瀬での開催となるので、必ず勝利を届けたいです。最近は勝ちをお届けできていないので、多くの方々と勝利を喜びあえる瞬間を作りたいです。