【2025プレナスなでしこリーグ2部 第10節~試合結果~】VS 大和シルフィード

いつもFCふじざくら山梨へご声援頂きまして誠にありがとうございます。
5月11日に行われた2025プレナスなでしこリーグ2部第10節大和シルフィード戦の試合結果をお伝えいたします。
≪2025プレナスなでしこリーグ2部 第10節~結果~≫
(45分ハーフ)
FCふじざくら山梨 5-1 大和シルフィード
-前半 2-0
-後半 3-1
(得点)
36分 菅百花
45分+2分 脇田紗弥
55分 菅百花
62分 三田幸望
75分 山本菜桜美
(来場者数)
1440人
≪スターティングメンバー≫
GK 出口春奈
DF 五味小暖 源関清花 加村ななみ
MF 菅百花 保坂のどか 中村友香 三田幸望 辻野友実子
FW 脇田紗弥 小鍛冶旭
(途中出場)
65分 OUT 29 三田幸望 → IN 15 成迫実咲
74分 OUT 4 小鍜治 旭 → IN 9 山本菜桜美
74分 OUT 14 脇田紗弥 → IN 21 内田朱夏
79分 OUT 3 加村ななみ → IN 5 高山紗希
79分 OUT 10 菅百花 → IN 13 佐々木葵

【今節の振り返り~マッチレポート】

この日は今シーズン初の小瀬。試合前から多くの方が足を運び、賑わいを見せます。

春の強風が吹くスタジアムに待ち望んだ勝利の歓声が響き渡りました。
FCふじざくら山梨が大和シルフィードに5-1の勝利を収め、連続未勝利を「5」でストップ。ホームで今季最多得点を記録し、スタジアムを沸かせました。FCふじざくらがJITスタジアムで戦うのは、実に約1年ぶり。
小瀬での再戦となった大和シルフィード戦には、地元・山梨のファンが詰めかけ、選手を後押しました。
スタメンには今季初出場の源関清香、そして第2節以来の先発復帰となった加村ななみが名を連ねます。中盤では中村・保坂のダブルボランチがバランスを取り、三田がトップ下に構えます。両翼には菅と辻野と今シーズン安定したプレーを魅せる2名が入り、2トップには小鍛冶と脇田が今シーズン初のコンビとなります。

立ち上がりから主導権を握ったふじざくらは、テンポよくボールを動かし、相手ディフェンスラインのスペースを突く攻撃で相手を押し込みます。相手ペナルティエリアでチャンスを作る中、迎えた前半36分。加村のロングフィードに反応したのは、今季初ゴールを狙う菅百花。相手GKの前で果敢に飛び込み、頭で合わせて先制弾を叩き込みます。
このゴールは、かつて大和シルフィードに在籍した菅にとって“古巣への恩返し弾”。ピッチを駆ける姿には、特別な思いが滲んでいました。

前半終了間際には、脇田が鋭いターンから相手DFを背負いながらも冷静に右足で追加点。2-0とリードを広げて折り返すと、後半はさらに攻撃陣がギアを上げます。

55分、左サイドを突破した脇田のグラウンダーのクロスに、再び菅が左足で合わせて3点目。61分には三田がスピードに乗ったドリブルからゴール左隅に沈めて4点目を奪取。ふじざくらの攻撃が止まりません。

連続得点に、小瀬のボルテージは一気に高まります。

一瞬の隙から1点を返されたものの、歓声が最も大きく響いたのは75分。地元・甲府市出身の山本菜桜美が、途中出場を果たすとわずか1分後、CKのこぼれ球を押し込む。地元凱旋を果たす一撃に、スタンドからはひと際大きな拍手が送られました。


試合はこのまま5-1で終了。今季最多となる21本のシュートを放ち、攻守両面で圧倒する快勝となりました。
試合後には大きな拍手が会場を包まれました。

5試合ぶりの白星に、チームの指揮も高まりました。次節以降もこの生き胃を持続し、上位進出を目指します。

田口監督、今シーズン2得点の菅、初先発フル出場を果たした源関のコメントになります。

田口友久監督
Q)勝ち点3が取れない試合が続いていましたが、今日を振り返っていかがでしょうか?
A)勝ちがなかなかなかった中で色々考えたのですが、小瀬でやらせて頂けるというのと、選手の表情含めて、とにかくアグレッシブに行こうと思い、本当は撃ち合うくらいの覚悟で行こうというのと、とにかく選手には「強気でいきたい」と伝えていました。観ていただいた方にまた観たい、感動したと言ってもらえるような試合がしたかったので、5点取れるとは思っていなかったですけど、選手の頑張りでこの結果を出すことができたというのが嬉しく思いますし、選手・スタッフみんな悔しい思いをしながら頑張ってきたので、そこが報われてよかったなとホッとしています。
Q)前半から小鍜治旭選手や脇田紗弥選手が裏をとりにいく動きが目立ったと思いますが、それは今日の狙いでしょうか?
A)FW2枚を速い選手にしたというのと、後ろ3枚(左から加村ななみ、源関清花、五味小暖)がロングボールを蹴れる選手を入れました。加村、源関は脳震盪からの復帰明けでしたが、キック力があるので、相手が前から来るのに対して背後をとりたいという狙いもあったので、指示のなかで狙い通りになりました。
Q)5-1と快勝になりましたが、今後に向けてポイントになりそうですか?
A)この5試合勝てていなかったなかでとにかくやり続けよう、必ずどこかで結果を拾えるからという話をしていました。みんなが努力してきたところなので、ここで多く点を取れたことでチームは勢いづくと思いますし、大事なのは次のDR広島戦なので、この勢いをしっかり広島に持っていって、勝利を重ねていくことが大事ですね。昇格に向けて、今日の勝利は良いきっかけになると思いますし、もっと加速していけるように、選手たちと頑張っていきたいと思います。
Q)キャプテン菅百花が2得点。チームにどういう影響がありましたか?
A)1番勢いに乗るのが菅が決めることだと思っていました。それが選手の先頭になってプレーしてくれている選手ですし、普段の言動も含めて、私と1番コミュニケーションもとっている選手ですし、2点目の追加点ももちろん大きかったですけど、まずは先制点が大きかったです。ハーフタイムで3点目が大事になるという話をしていた中で貴重な3点目もあげてくれたので、チームを勢い付けてくれたなと思いました。
Q)小瀬、初勝利について
A)スタジアムの応援を感じた時に鳥肌が立つような感覚でしたし、選手に聞いても、もっとピッチに立っていたいという選手しかいなかったのは、皆さんが作ってくれたこのスタジアムの雰囲気だと思います。もっと長く試合やりたいとか、自分を使ってくれみたいな選手もたくさんいたと思うのですが、皆さんが作ってくれた雰囲気のおかげで選手たちは幸せにプレーしていたのかなと思います。本当に感謝しています。
Q)後半戦に向けて
A)今日の勝利は大きかったですね。観ていただく方に感動していただくために、とにかくアグレッシブに攻守においていくというのが、試合前までは向こうが順位は一つ上でしたけど、そういう相手に対してこれだけの内容の試合できたというのは、一つありますし、そういうなかで自分達(コーチ陣)も選手たちを信じてちょっとリスクあっても前に行くというのは、やっとチームとしてのスタイルを体現できたなというのはありました。こういったゲームを増やしていきたいです。

菅百花

Q)試合を振り返って
A)5節続けて勝ちがなく、今回の小瀬開催という素晴らしい舞台を準備していただいたので、私たちもこの試合に向けて非常に良い準備をしてきました。あとはやるだけという気持ちで試合に臨み、複数得点を挙げることができたのは良かったです。ただ、失点してしまったのは悔やまれますね。それでも勝ち切れたことは本当に良かったです。前半に2点を取って折り返せたのは私たちにとってプラスでしかなく、後半に相手が勢いを持ってくることは予想されていたので、私たちは負けているくらいの気持ちで行こうと話していました。その中で後半の最初に3点目を取れたのは良い流れでした。控えの選手も非常に良い選手なので、安心して全力で目の前の試合に取り組めました。
Q)自身の2得点を振り返って
A)前半の1得点目は、裏を狙っていたのですが、チームで2回オフサイドがあったので、自分はないと分かっていました。2列目から飛び出して、キーパーも出てきていたので、先に触ればゴールに流れるかなと思っていました。あのゴールは古巣対決でもあり、厳しい状況での得点だったので、気持ちで押し込んだゴールでした。2得点目は、脇田が良い形でクロスを上げてくれたので、あとは足を思いっきり振り切るだけでした。決められて良かったです。今シーズン初得点で、実は私はホーム戦での得点は初めてだったんです。基本的に得点するのはアウェイだったので、しっかりホームで決めたいと思っていましたし、小瀬での古巣対決でもあったので、どうしても得点を取りたかったのでしっかり有言実行できて良かったです。これからは得点を取ることでチームを勝たせられる選手になっていきたいです。
Q)複数得点の要因は
A)基本的に守備や前からプレッシャーをかけることで、私たちは全然引く姿勢をとらなかったのも一つの要因だと思います。相手がハイプレスや前からのプレッシャーを嫌がっていたので、それを継続的に90分間できたことが複数得点に繋がったと思います。また、ゴールデンウィークの連戦の中で、それぞれの選手に疲労もあったと思いますが、選手も良い準備をしてくれていましたし、後半も足が止まったところでフレッシュな選手が入ることで、全員が良い準備をして良い状態で試合に取り組めていたので、そこも得点に繋がったと思います。
源関清花
Q)今日の試合を振り返って
A)勝利できたこと、そして5得点を挙げられたことはチームにとって大きなプラスです。ただ、ディフェンスラインとしては無失点を目指していたので、失点してしまった点は反省しなければなりません。今週は、過去の勝てなかった試合にとらわれず、次の試合に向けて準備を重ねてきました。その成果が今日の結果に繋がったと思います。失点はアンラッキーな形でしたが、4点差があったとはいえ、流れを相手に渡したくなかったので、『すぐ切り替えよう』『下を向かずに』と後ろから声をかけました。みんなが前向きにプレーしてくれたおかげで、流れを保つことができました。
Q)スタメンフル出場いかがでしたか
A)久しぶりの試合出場でしたが、スタンドから試合を見ていたので、ある程度のイメージは持っていました。特別なことを意識するのではなく、自分のやるべきことをしっかりとやろうという気持ちで臨みました。変に意識しすぎると空回りしてしまうので。緊張するかと思っていましたが、意外と落ち着いてプレーできました。
Q)1400人を超える観客を見てどうでしたか
A)スタジアムが響くので、観客の声がリアルに聞こえます。ミスをした時の残念がる声や、惜しいシーンでの歓声など、観客の反応が直接伝わってきます。1000人以上の観客が入っていると、観客席を見てその人数の多さに驚き、すごいなと感じます。応援の後押しがより一層感じられて、『もっと頑張らなきゃ』という思いになります。
Q)次節アウェイに向けて
A)今日はミスが多く、私自身、周りの選手に助けてもらっていました。次節のディアボロッソ広島戦に向けては、順位に関係なく、自分たちのやるべきことをしっかりと定め、練習から良い準備をしていきたいです。1000人以上のサポーターの皆さんの応援があったおかげで、勝利することができました。これからもサポーターの皆さんの力は必要不可欠です。次節はアウェイでの試合となりますが、速報でも現地でも、引き続き熱い応援をよろしくお願いします!