
【2025プレナスなでしこリーグ2部 第15節~試合結果~】VS バニーズ群馬FCホワイトスター
いつもFCふじざくら山梨へご声援頂きまして誠にありがとうございます。
6月15日に行われた2025プレナスなでしこリーグ2部第15節バニーズ群馬FCホワイトスター戦の試合結果をお伝えいたします。
≪2025プレナスなでしこリーグ2部第15節~結果~≫
(45分ハーフ)
FCふじざくら山梨 2-0 バニーズ群馬FCホワイトスター
-前半 2-0
-後半 0-0
(得点)
6分 小鍜治 旭
33分 保坂のどか
(来場者数)
901人
≪スターティングメンバー≫
GK 米澤萌香
DF 菅百花 源関清花 加村ななみ
MF 小鍜治旭 五味小暖 保坂のどか 辻野友実子
FW 三田幸望 山本菜桜美 脇田紗弥

(途中出場)
60分 OUT 29三田幸望 → IN 28島村美風
79分 OUT 30 保坂のどか → IN 11中村友香
79分 OUT 14 脇田紗弥 → IN 21内田朱夏
84分 OUT 10菅百花 → IN 15成迫実咲
【今節の振り返り~マッチレポート】
“韮崎の空に、歓喜が舞う。”
約1年ぶりとなる韮崎開催。
サッカーの街「韮崎市」が山梨にはある。そんなサッカーの聖地で迎える2回目のなでしこリーグ開催。
サッカーの街「韮崎市」が山梨にはある。そんなサッカーの聖地で迎える2回目のなでしこリーグ開催。

試合1時間前には昨年を思い出すどしゃ降りに見舞われるも、キックオフと同時に雨が止み、夏らしい日差しがさす韮崎市中央公園陸上競技場。
蒸しっとした熱気が漂う中、ホイッスルが鳴りました。

前節の先発から佐々木に代わり、菅がスターティングラインナップに名を連ねました。
試合開始直後からバニーズ群馬が押し込む展開に。しかし、ゴールネットを最初に揺らしたのはふじざくら。
辻野が左サイドからクロスを供給すると、ファーを狙った山なりのボールにGKがボールに触れるもキャッチできず、背後から忍び寄った小鍛冶が身体で押し込みます。
小鍛冶は前節に続き、2試合連続ゴールを記録します。序盤で先制に成功したふじざくらはサポーターの声援も加え、勢いに乗り、ピッチを縦横に躍動します。
小鍛冶は前節に続き、2試合連続ゴールを記録します。序盤で先制に成功したふじざくらはサポーターの声援も加え、勢いに乗り、ピッチを縦横に躍動します。

10分頃には、相手自陣中央でボールを持った五味が、スペースを見つけるや否や、思い切り放たれた一撃はポストを叩き、惜しくも得点ならりません。会場がどよめきに包まれます。

その直後にも、連動したパスワークで三田が抜け出すと、ペナルティエリア内右サイドから放ったシュートはゴールバーを叩きます。

バニーズの高い技術と連携に押し込まれる時間帯もありましたが、菅、源関、加村そしてゴールキーパーの米澤らが魂の守備でブロックを築き、相手に自由を与えません。自陣左サイドの裏を突かれて相手に抜け出され、米澤が1対1を止めた場面は、この日最初の“勝負どころ”でした。
すると前半33分、再び歓声が爆発します。保坂がボールを奪うと、中央からボールを運び出します。前線にいた脇田へパスを出すと、そのままペナルティエリア内に侵入。脇田が相手ディフェンダーに阻まれるも、こぼれ球を保坂が回収。軽くトラップをした直後、迷いなく右足を振り抜くと、シュートがゴール左隅へと突き刺さり、2点目をもたらします。保坂も前節に続き、2試合連続での得点になります。

チームとして狙いが噛み合い、1人ひとりの強度が高かった前半。スコアは2-0。ふじざくらは今シーズン負けなしの相手に食らいつく展開を作り出します。
ハーフタイムに入り、田口監督からは「奪われても打たせないようちゃんと守ろう!特に不用意なファールは要らない。点差もあるので、リスク管理はしっかり後半も集中していくぞ!」と声をかけ選手たちを送り出します。
後半に入ると、バニーズ群馬FCホワイトスターが前線からの圧を強め、ふじざくらゴール前に迫るシーンが増加します。しかし、焦らず落ち着いて対応する守備陣は、冷静なポジショニングとインターセプトでその波状攻撃を無力化していきます。
サイドからゴール前にクロスを供給されるも米澤が冷静なキャッチング、そして源関の安定した守備統率がチームを落ち着かせ、ゴール前の火を次々と消していきます。

そして、攻撃に転じるとドリブルで会場を沸かせたのは脇田紗弥。
後半14分には中盤で相手を交わすとドリブルで中央を突破。そのままペナルティエリア内に侵入すると、ディフェンスする相手を交わし、更にシュートフェイントで相手のマークを外してシュートを放つもサイドネットに。この試合では脇田の緩急をつけたドリブルがチームの勢いを更に増します。

数こそ少なかったものの、ふじざくらにも鋭い一撃。後半25分、途中出場の島村美風が中盤から迷いなく放ったミドルは、ポストを叩く惜しい一撃。辻野が詰めてゴールネットを揺らすも、オフサイドの判定に会場からはため息が漏れます。

その後も両チームの集中力は途切れず、球際で火花が散ります。タイムアップの笛が鳴るまで、ふじざくらは攻め手を探り続けました。最後は総力戦となり、内田、中村、成迫と次々に投入。チームが持てる最大限を発揮し、試合は2-0で勝利を収めました。

本日は1年振りの韮崎開催。昨年を思い出すどしゃ降りから、30度を超す真夏日に代わり、サポーターの皆さんも大変だったと思います。
その中で、全員でつかんだ勝利。ご声援ありがとうございました。

昨年に続き3連勝を記録。そして次節は今年2回目の小瀬に乗り込みます。
次も熱いご声援をお届け願います。
以下、田口監督、キャプテンの菅、2試合連続を記録した保坂のどかのコメントになります。
田口友久監督

Q)今の率直な気持ちは?
A)素直に嬉しいのと、頑張ってくれた選手たち、沢山のふじざくらサポーター、運営から頑張ってくれている裏方のふじざくらスタッフ、ほんとに皆さんに感謝しかないです。
Q)今日の試合を振り返って
A)準備してきたこの1週間、後悔ないように過ごそう、週末に向けてどれだけ自信をもって挑めるか、不安感を無くして行けるかというのを練習の初めに選手達と話しました。いつも以上にコミュニケーションや戦術的な話し合いをしてきたのでそういう準備のところがかなり良かったというところはあります。ゲームのところで行くと、先週バニーズさんは首位の戦いで勝っているので少し緩んでいる可能性もありました。ちょっとの隙をつこうということで、立ち上がりから行こうと選手に伝えていました。選手達は上手くゲームに入ってくれて、守備のところをしっかりと組織をし、カウンターを決めるところは決めるという、準備していた事ではあったので2点を決め勝ったことは満足と言えば偉そうになっちゃうんですけど、選手たちのパフォーマンスがとても高かったので良い試合だったなと思います。目の前の試合に集中して一つ一つやっていく事が昇格に結びついたり勝ち点に繋がるので、また選手たちと頑張って行きたいです。今日は選手たち、チームの為にファイトしてくれてありがたかったです。
Q)3連勝の要因は?
A)出雲戦で負けてから、分析した時に12失点してるんですけど、8失点がセットプレーです。そういうところで行くと守りやゴールキーパーが悪いとかではなく、個々の質が足りないというのもあります。そこを少しずつ改善していったのでそこも勝利の要因になりますね。五味をアンカーにして中盤で高さを出したことや、源関や加村、菅もセットプレー含めてよく耐えてくれました。もちろん危ないシーンもあったんですけど、キーパーも最後まで体を張ってくれたのでそこも理由の一つだと思います。ビルドアップの所で前がかりに前がかりにとプレーしているのでそこは得点できる理由となっていると思いました。
菅百花

Q)試合を振り返って
A)今回の試合も前回の試合もどの試合も大事なのはもちろんなんですけど、自分たちが置かれている立場や、相手の順位も考えて絶対に勝つしかない試合だったので、今週そこはみんなで埋め合わせして今日の試合に入りました。紅白戦で戦術面などを念入りすり合わせして今日の試合に望んだのでそれが結果として出たので凄くうれしくおもっています。クリーンシートで勝つか、2-1で勝つかは気持ち的に違うのでDFとしては0で勝てて良かったです。
自分としては、1つ下がってDFだったんですけど、バニーズさんはすごくポジショニングが上手で、個々の力が強いのでまずDFから固めないと自分たちのサッカーができないというところで、相手のめを潰しつつ、攻撃に参加するを意識していたのでそこは何本かイメージ通りにプレー出来たところもあったので手応えはありました。相手にストレスをかける守備を体現できたと思います。
Q)3連勝の要因は?
A)練習の中でかなり選手同士で話していますし、エラーが出た時の修正力がここまで凄く身についてきているので、良い守備から攻撃というのが結果として複数得点、勝利に繋がっていると思います。
Q)次節に向けて
A)今日勝てたことはほんとに良かったですし、ポジティブなんですけども私たちは勝つことでしか上に近づけないですし、勝ち点を積んでもまだ足りずでここから先も勝ち続けるしか道はないので、今日は今日で喜びまた次節に向けてできたことできなかったことを修正していきたいです。そして、自分がいつどの立場で何分出ようとやることやチームに還元することは常に変わらないですが、今節はプレー時間も伸びたので、ここからコンディションもさらに上げていき、得点まで繋げて行きたいです。
保坂のどか

Q)試合を振り返って
A)今日が山場だと思っていて、ここで本当に勝てて良かったです。選手間で声かけ合いながらしっかりと前について守備ができていたと感じてますし、チーム全体としても、個人としても積極的にボールを奪うというシーンが良かったです。
ゴールについては、良い形で奪えて、脇田選手にパスを出して、もしかしてこぼれるかもしれないというところで、そこを狙っていたら、そこにボールがこぼれてきたので、いいトラップができたので、シュートを打ちました。守備から常にゴールを狙っていて、それが形となって良かったです。今日は、昔からの知人やサッカーをしていた友人などが観戦に訪れていたので、良い結果を出せてホッとしてます。
Q)次節に向けて
A)残りのシーズン、昇格を目指すにあたり、今日の試合のように粘り強く戦って、先制点を取るという形が必要でこれを勝利のパターンにしたいですね。チームが勢いを持つうえで、若い、勢いのある選手がどんどんチーム内で成長をしていって欲しいし、そのサポートではないですが、自分が姿勢で見せつつ、チームが上に目指すための役割を補って行ければと思います。次の試合もいつも通り準備をして、勝利を目指して戦うだけです。