
【2025プレナスなでしこリーグ2部 第18節~試合結果~】VS JFAアカデミー福島
いつもFCふじざくら山梨へご声援頂きまして誠にありがとうございます。
7月6日に行われた2025プレナスなでしこリーグ2部第18節JFAアカデミー福島戦の試合結果をお伝えいたします。
≪2025プレナスなでしこリーグ2部第18節~結果~≫
(45分ハーフ)
FCふじざくら山梨 0-0 JFAアカデミー福島
-前半 0-0
-後半 0-0
(得点)
(来場者数)
976人
≪スターティングメンバー≫
GK 米澤萌香
DF 菅百花 五味小暖 加村ななみ
MF 小鍜治旭 保坂のどか 三田幸望 辻野友実子
FW 島村美風 山本菜桜美 脇田紗弥
(途中出場)
HT OUT 28島村美風 → IN 17大谷琉晏
HT OUT 9山本菜桜美 → IN 21内田朱夏
67分 OUT 30保坂のどか → IN 11中村友香
【今節の振り返り~マッチレポート】
7月に入り、なでしこリーグもこの試合を持って、中断期間と入ります。
ここまで全18試合が終了し、5勝3敗1分で4位という順位で中断期間に入ります。
夏本番の天気になり、試合開始時刻はいつもの13時から16時に変更となりました。
今節は毎年恒例のふじざくら夏祭りを開催し、子ども用のプールに、選手が作った縁日ブースなど、これから始まる本格的な夏に向けて、一足先に夏気分を味わって頂きました。
また、OGの田中里穂は源関、佐々木とのコラボ弁当を販売、同じく昨年引退をした鈴木和遥がキッチンカーを出店し、懐かしがるサポーターの反応も多く見ることができました。
前節では後半42分・44分と立て続けに失点し、1-2で逆転負けを喫したFCふじざくら山梨。
あと5分という中で、守り切れずに5連勝を逃してしまった悔しさ。
手応えと勝ちきる難しさをチームに残し、1週間チーム内で切磋琢磨をしてきました。負けられない戦いが続く中で迎えるJFAアカデミー福島戦。
前節からスタメンを1名変更し、右サイドに島村を起用して挑んだこの一戦。
立ち上がりから試合はスピーディーな展開となり、両者ともに縦への意識が強いスタートを見せます。
前半1分、島村がボールを運びゴール前に迫るも、惜しくもオフサイドの判定。さらに2分には、脇田が抜け出してロングシュートを放つも再びオフサイドと、立ち上がりから果敢に相手ゴールを脅かしします。
その後はJFAアカデミー福島にボールを持たれる時間がやや増えますが、ふじざくらは後方からのビルドアップを意識し、自陣から丁寧にボールを運ぶ場面が多く見られます。
五味を起点にした斜めの展開や、左サイドの辻野や脇田の積極的な仕掛け、チームに推進力を与えます。
しかし最大のピンチが訪れます。
30分に、自陣ミドルサードでのパスミスから中央を崩され、相手のクロスからのシュートがポスト直撃。ヒヤリとする場面でしたが、守護神・米澤が味方に声をかけ、落ち着きを作ります。
攻撃面で小鍛冶や脇田が再三ゴール前でチャンスを演出します。
三田がロングシュートを放つなど、内容的には決して押されていたわけではなく、攻守ともに「粘り強さ」と「前進意識」が随所に見られた前半はスコアレスで折り返します。
ハーフタイムとなり、田口監督からは「守備は中央を固めて、外に追い込むことを意識しよう。そこから攻守の切り替えをより早く。早い時間帯にアクションを起こして、まずは1点を取りに行こう」と伝え、選手を送り出します。
後半は立ち上がりからテンポよく左右へボールを動かし、後半3分には三田が左サイドを抜け出してクロス。最後は脇田がシュートまで持ち込むも相手GKが立ちはだかります。続けざまに、後半4分にゴール前でファールを獲得し、キッカーは五味。五味のFKでは枠を捉えたものの、相手ゴールキーパーの好守に阻まれ、1点が遠い展開になります。
その後は一進一退の展開になります。特に中盤での攻防が激しくなり、守備では加村や五味が体を張り、相手の決定機を粘り強く阻止します。
36分にはカウンターから自陣を破られるも、菅のスライディングがチームを救います。
攻撃では右サイドを起点とした崩しが増え、内田や小鍛冶を経由した折り返しから、大谷が再三チャンスに絡みます。
後半30分頃には右サイドの小鍛冶からのパスを内田がスルーし、大谷がゴール前で相手の動きを見て、キックフェイントから左足を振り抜くも、相手GKのスーパーブロックに阻まれ、最後までネットを揺らすには至りません。
後半終了間際には脇田がペナルティエリア内で仕掛け、大谷や中村がダイレクトでシュートを放つも、これもキーパーに阻まれます。
後半ロスタイム、GK米澤もコーナーキックに加わるなど全員攻撃を試みましたが、あと一歩届かずタイムアップ。
後半は守備の強度を保ちつつも、シュート数・チャンス数ともに前半を上回る内容を披露しましたが、勝利を手に入れることはできませんでした。
0-0で勝ち点1を獲る結果となりました。
なでしこリーグ1部昇格・入替戦圏内となる2位のチームとの勝ち点差は「6点」。
後半戦が残り4試合しかないことを考慮すると、後半戦は全ての試合で勝利が必要となります。
この夏の期間で一人一人がしっかり成長し、また逞しくなった姿を中断明けにお届けできるように、しっかり強化を進めて参ります。
また9月からは、皇后杯関東大会が開幕します。
過去2大会、悔しい経験をしておりますので、今年は本選に出場できるように戦います。
次にサポーターの皆さまへお会いできるのはこの皇后杯の関東大会になります。
「GO WITH YOU」共に戦い、共に喜び、共に悔しさも分かち合い、前に進んで参りましょう。
以下、田口友久監督、菅百花、五味小暖かいのコメントになります。
田口友久
Q)試合を振り返って
A)結果として得点が取れず、最後までこじ開けられなかったことは非常に残念です。勝つために準備し、選手と共に努力してきたにもかかわらず、結果が出せなかったですね。相手のハイプレスで背後が取れるシーンでの素早く攻撃や相手が引いて守る時にクロス一本に頼るだけでなく、ポケットへのランニングや強いアクションを連続させるなど、厚みと強さを持つこと課題だと感じました。
前半はかなり攻撃の形を作れていたのですが、後半になり相手が勢いを増してくると、受け身になってしまうこと、そうなると蹴る展開が多くなってしまうので、そこはこれからもっとやらないといけない部分です。18試合を終えましたが、2位・3位辺りに位置することもできたと思うのですが、ただ勝ちきれない試合もあり、これが現在の順位だと受け入れたいと思います。昨シーズンの最終戦が終えての勝ち点が39だったのに対し、今シーズンの現時点での勝ち点は30になり、なでしこリーグ全体のレベルが上がっていることを感じていて、改めて上位にいるチームを見ると、この順位は実力通りだと感じています。
Q)中断明けに向けて
A)まず、残りの試合を勝ち続けるためには成長するしかないです。得点を奪う能力、ゴールを守る能力、そして精神的な強さを含め、あらゆる面で総合的にチームを育てていく必要があり、リーグ昇格という目標に向けては、現状では力が足りていないかもしれないです。ただチャンスがないわけではないです。そのために結果だけでなく、内容も伴わせて勝つことができるチームを作りたいと思います。
そのため、これから迎える夏場のトレーニングは正直、相当厳しくなります。格上の相手と試合を組ませてもらい、今持っている弱さを克服するのはもちろん、日々の練習から高い強度で取り組んで、今回の悔しさを力に変えていきたいと語っています。
菅百花
Q)今日の試合を振り返って
A)前節は勝っていたものの最後の最後に点を取られ本当に悔しも思いしたので今節は何としても勝ち点3を欲しかったですし、勝つこと絶対条件ではあったので、最後まで勝ちを目指して戦ったんですけど、相手より最後に上回ることができず、すごく悔しい試合になりました。
今の立ち位置を観ると、勝ち点3を必ずとらなければいけないっていうのはみんな分かってたと思いますし、そういうプレッシャーの中での試合ではあったのですが、そこを超えないと次のステップには進めません。今日の敗戦を振返り、メンタルも含めて成長していきたいなと思います。
Q)良かった点と反省点は?
A)ポジティブな面としては、ディフェンスの目合わせがすごくできていたので、一発で何か相手にやられてしまうっていうことはあまりなかったと思ってます。あとはラインのコントロールですとか、ディフェンスラインで声をかけながらできていたのは、ポジティブかなと思いますね。チャンスがなかったわけではないですし、相手も疲れが見える中で、自分たち仕留めれるシーン何回もあったので、そこは中断期間中に突き詰めなきゃいけない部分かなと思ってます。
Q)中断期間はどのように使っていきたいですか
A)今日は何とか勝ち点1を取れたということを、ポジティブに捉えたいと思います。とはいえ、他力にもなってしまう中で私たちは残り4節は勝つしかありません。守備ではゼロに抑え失点をしないために最後まで走り切る、攻撃面では複数得点まで繋げられるよう仕留めるところでしっかり戦うってところを中断期間では磨きたいですね。
Q)ふじざくらで150試合出場を達成しました。今の思いを聞かせてください。
A)まず100 試合をふじざくらで迎えることができて、そこからまた50 試合進んだっていうのは、自分の中でもクラブ共に歩みを感じており、非常に嬉しいです。まだまだ個人として、目に見える数字での得点やアシストっていうところは伸ばせると思います。この150試合は自分だけの力ではなく、今までの関わってくださったチームや皆さんのおかげです。感謝の気持ちと共にプレイヤーとして もこれから成長したいなと思います。
五味小暖
Q)試合を振り勝って
A)今日の試合は、中断前最後の試合ということで、絶対に勝ちたいという強い気持ちで臨みました。試合の入りとしては、相手のアカデミーが賢いと見て、中を閉めてしっかりボールを奪うことを徹底しました。前半は少しうまくいかない部分もあり、攻撃の回数が少なくなってしまいましたが、後半は守備の形や行き方をチーム全員でもう一度徹底し、守備がうまくハマりました。その中で背後を狙われる場面もありましたが、最終ライン全員でうまく対応できたのは良かった点だと思います。
個人的なことを言えば、セットプレーで自分がメインターゲットだったにもかかわらず、決めきれなかった点は本当に反省点です。あそこで点が取れていれば勝てた試合だったので、これは自分自身の課題だと痛感しています。今シーズン初の直接フリーキックでは、正直めっちゃ緊張しましたが、監督と特訓してきた「強く蹴る」ことを意識し、まずは枠に入れるつもりで思い切り足を振りました。ニアを狙いたかったのですが、少しファー気味になってしまい、悔しさが残ります。ああいうチャンスを決めきれないとチームを勝たせてあげられないので、フリーキックはもっと練習します! 必ず今シーズン中に決められるように頑張ります。試合中、なかなか点が奪えない中でも、最終ラインの選手として、フォワード陣や前の選手には「チャンスは絶対に来るから、振り続けよう」と声をかけ続けました。みんな下を向くこともなく、いい雰囲気で戦えたと思います。
Q)中断期間中はどんなことを意識する
A)中断期間に向けては、昨年からずっと言っていることですが、「失点しなければ勝てる」「点を決めれば勝てるし、無失点なら勝てる」というサッカーの当たり前の「原点」に戻って、もう一度一から全員で頑張っていきたいと考えています。守備は「点を決めさせずに守り抜く」、攻撃は「決定機を決めきる」、これを中断期間で徹底できれば、勝てるチームだと思うので、自分がもっとどん欲に挑戦した糸思います。
Q)サポーターの皆さまへ
A)中断前最後の試合に、976人もの本当にたくさんの方々が足を運んでくださったこと、本当に感謝しています。皆様の存在は、私たちの力であり、本当にパワーの源です。その中で勝利をお届けできなかったことは、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。ですが、中断明けで試合はまだまだあります。私たちはまだここで終わりません! 中断中にしっかりと「パワーアップ」して、中断明けの試合で皆様とまたお会いできるのを楽しみにしています。引き続き、熱い応援をよろしくお願いいたします!