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9月7日に行われた皇后杯JFA第47回全日本女子サッカー選手権大会関東予選2回戦「ノジマステラ神奈川相模原ドゥーエ」戦の試合結果をお伝えいたします。
≪関東予選2回戦ノジマステラ神奈川相模原ドゥーエ戦~結果~≫
(40分ハーフ)
FCふじざくら山梨 2-0 ノジマステラ神奈川相模原ドゥーエ
-前半 2-0
-後半 0-0
(得点)
18分 成迫実咲
29分 中村友香
≪スターティングメンバー≫
GK 米澤萌香
DF 鈴木紋伽 源関清花 加村ななみ
MF 小鍜治旭 五味小暖 中村友香 辻野友実子
FW 成迫実咲 脇田紗弥 菅百花
(途中出場)
58分 OUT 40 鈴木紋伽 → IN 6 濵名花子
58分 OUT 10 菅百花→ IN 9 山本菜桜美
58分 OUT 11中村友香 → IN28 三田幸希
77分 OUT 14 脇田紗弥 → IN 17大谷 琉晏
80分 OUT 15 成迫実咲 → IN27 島村美風
【今節の振り返り~マッチレポート】
夏の厳しい強化期間を乗り越え、いよいよ皇后杯の舞台に。中断期間、選手たちは繰り返し同じテーマに向き合う。
「攻撃力の向上」――。
チームとしての攻撃の在り方を擦り合わせ、ボールを失った瞬間の切り替え、ゴール前でのラストパスやフィニッシュの精度。
この期間のトレーニングは確かな自信となっている。
相手は若さと勢いを誇るノジマステラ神奈川相模原ドゥーエ。高校生で構成されるチームは、躍動感あるアタックを武器に、1回戦も逆転勝利で勝ち上がってきました。序盤の勢いを受け止め、試合のリズムを握れるかが鍵となります。
スターティングメンバーは、リーグ最少失点を誇る守備陣は、源関清花、加村ななみ、鈴木紋伽が並び、ゴールキーパーは米澤萌香が控えます。
中盤は、チーム内で最もプレー時間が多い五味小暖、中村友香が中央でゲームを組み立てます。右に小鍛冶、左に辻野が位置し、サイドから推進力を。前線は成迫実咲、脇田紗弥、菅百花の3枚が並びました。
皇后杯は、クラブとサポーターにとって特別な大会。その一歩を踏み出す今日の試合で、ふじざくらの夏の成果がどのように表現されるか。
選手たちは「支えてくれる人の想いを背にゴールへ向かう」という強い決意を胸に、ピッチに立ちます。
前半、ふじざくらは落ち着いた立ち上がりを見せ、ボールを握りながら試合を進めます。 最初の大きなチャンスは前半5分。右サイド小鍛冶のクロスを辻野が頭で落とし、成迫がゴールを狙います。相手GKの好セーブに阻まれたものの、序盤から積極的な姿勢を示します。その後も相手前線の選手に自由を与えず相手自陣でのプレーを続けるふじざくら。 迎えた前半18分。 右サイドのコーナーキックのスタートから中村が右足サイドでボールを受けると、クロスを蹴り込みます。 五味が頭で合わせると、相手キーパーがそのボールを弾きます。その弾いたところを、成迫が右足で詰めて先制。
さらに29分には、脇田が右サイドでボールを受けると、小鍛冶とのワンツーから右サイドをゴールライン近くに抜けます。 その位置からマイナス気味にパスを送りペナルティエリアの中村へ。中村は巧みに体を入れ替え、左足を振り抜くとゴール左隅へ鮮やかに突き刺しました。
前半終盤には相手にポスト直撃のピンチもありましたが、守備陣が集中を切らさずにクリア。2点のリードを保ったまま、前半を折り返します。
ハーフタイムに入ると田口監督から、「2点取ったことは素晴らしい!良い攻撃だった!背後は取れてるから、あとは場所をしっかりとる。守備のところは、守りたい形を自分たちで伝えよう。自信を持って絶対勝ちきろう!」と伝え、選手たちを送り出します。 
後半の立ち上がりは、相手チームが積極的にボールを保持し、前線からのプレスでふじざくらに圧力をかける展開となります。 序盤は自陣に押し込まれる時間が続き、守備陣が対応を迫られる場面も見られました。 特に左サイドを起点とした攻撃からアーリークロスを放り込まれる場面があり、ヒヤリとするシーンもありましたが、ゴール前では集中した守備、米澤の出足が早いキャッチングでチャンスの芽を摘みます。

一方で、ふじざくらもスペースを活用した攻撃で、徐々にリズムを取り戻します。中盤でのボール奪取から両サイドの辻野・小鍛冶が起点となり、ペナルティエリアに侵入するシーンを作り出しますが、最後の一手を欠きシュートまで持ち込むことができない時間帯が続きます。 後半20分過ぎには、中村に代えて三田、菅に代えて山本、さらに鈴木に代えて濵名を投入。濵名は昨年6月に前十字靭帯断裂という大怪我から約1年3か月ぶりの復帰となります。 スタンドからも大きな拍手と声援が届きます。

フレッシュな選手を加えることで試合に変化を与えたいふじざくら。 山本が長身を生かしたポストプレーで攻撃の起点となり、前線でボールを収めることで攻撃に厚みを加えます。 後半35分頃には、右サイドでコーナーキックのチャンスを獲得すると、小鍛冶が早くてライナー性のボールを供給。ニアに飛び込んだ山本がヘディングでゴールを狙うも、ボールは僅かにゴールバーの上を通過しネットに。 交代した三田、濵名も積極的な仕掛けで攻撃のテンポを引き上げ、相手の守備陣を揺さぶる場面を増やします。

相手はビハインドを意識し、終盤にかけてリスクを負って前掛かりになります。自陣からのロングボールを前線に集め、パワープレー気味にゴールを狙いますが、源関・加村の守備陣が高さと強さを兼ね備えた対応で相手のロングボールをことごとく跳ね返します。セカンドボールも中盤が回収して大きなピンチを招かず、守備陣全体の統率も良く、最後までゴールを許さない堅さを見せつけました。

試合はそのままタイムアップ。後半は苦しい時間もありましたが、交代選手の働きと守備陣の安定感が際立つ展開で、2-0のリードを守り切り勝利を収めることができまいた。 試合を通じて主導権を握ったふじざくらが、3年振りに本戦への切符を手にしました。

久しぶりの公式戦に、約100人近くのサポーターが会場まで足を運んでくださいました。
これでジャイアントキリングを起こせる皇后杯本選への挑戦権を手にしました。皆さま、ありがとうございました。
そして改めてになりますが、濵名が約1年3か月ぶりに復帰を飾ることができました。
長いリハビリ期間を経て、一時はひざの状態があまり良くならず、心が折れそうになることもありました。
しかしピッチに戻ってプレーすることを願って、頑張ってきた本人の努力はもちろん、トレーナー、そしてメディカルパートナーの戸塚共立第2病院の先生方、ご家族の皆さんのおかげです。
次節は13日(土)に神奈川大学との準々決勝(順位決定戦)が行われます。
大会が順延したことにより、今大会は準々決勝までのレギュレーションとなりました。
以下、田口監督、成迫実咲、中村友香のコメントになります。
田口友久監督
Q)試合を振り返って
まずは、この試合を開催できたことに感謝したいです。三浦学苑さんのグラウンドが災害に遭われた中で、私たちがプレーできる環境を整えていただいたこと、多くの方にご尽力いただいたことに心から感謝しています。試合については、久しぶりの皇后杯ということもあり、立ち上がりは少し硬さがありました。2年連続で出場を逃していたことも影響してか、不安定な部分も見られました。ただ、成迫のゴール、中村の追加点と、良い時間帯に得点できたことでゲームを進めやすくなり、選手たちも勇気を持ってプレーできるようになったと感じています。序盤は蹴る選択が多く単調でしたが、落ち着いてからはボールを動かす意識も出てきて、試合の流れを掴むことができました。
Q)リーグ中断期間中のチームを振り返って
この夏は大きく4つのテーマに取り組みました。「考えてプレーすること・ハードワークを磨くこと・クロス対応を含めた守備の強化、特にクロスからの失点を減らす・決定率を高めること、ゴール前への侵入を増やす」これを意識した練習をしてきました。
今日の試合では、課題のクロス対応で危ない場面もありましたが、最終的には無失点に抑えることができましたし、決定的な場面を仕留められたのは成果だと思います。ただ、試合後には「もっとレベルアップしよう」と選手と話しました。プレーの質も精神的な土台も、まだまだ成長の余地があります。この夏の取り組みを土台に、さらに進化していきたいです。
Q)次節に向けて
次の相手は神奈川大学さんと非常に強い相手ですが、今日出た課題を整理し、4つのテーマをさらに磨いて挑みたいです。試合の入りから勇気を持ってプレーし、勝利を目指してしっかり準備していきます。また、本大会は3年ぶりの舞台になります。WEリーグ、なでしこリーグ1部のチームや地域を代表する強豪と戦えることは、チームにとっても選手個人にとっても大きな経験です。練習試合では得られない、公式戦ならではの緊張感の中で成長できるチャンスですし、その環境を用意できたことを非常に嬉しく思います。11月の本大会に向けても、選手たちと一緒にしっかり準備していきたいです。
成迫実咲
Q)試合を振り返って
久しぶりの公式戦ということもあり、個人としても、多分チームとしても少し緊張した入りとなり、前半はうまくリズムを掴めない時間が続きました。それでも、得点を重ねて勝ち切れたことは大きな自信につながったと思います。ゴールについては、こはる(五味小暖)が頭で合わせてそのボールが転がってきた時、「チャンスだ!」と思ったのと同時にゴール前だったのでかなり緊張したんですけど思い切って振ってゴールを決めれたので嬉しかったです。
得点後からは気持ちが少し楽になり、チームメイトからは饒舌になったと言われるほど自然と仲間に声をかけられるようになりました。その雰囲気がチーム全体にも伝わり、試合を自分たちの流れに持っていけれたかなと感じています。
Q)課題を挙げると
中断期間では「ボールを失わないこと」や「前を向くプレー」に取り組んできました。今日の試合ではその部分をある程度発揮できたかな思いますが、まだまだ改善すべき課題は多く残っています。特に「得点力」と「個の技術」は常に求められる部分なので、来週の試合とリーグ後半戦に向けて引き続き意識して取り組んでいきたいです。
Q)次節に向けて
今日は久しぶりの公式戦ということもあり、入りがあまり良くなかったので、来週は自分達のペースで試合に入れるようにしていきたいです。そして昨年は大学生チームに敗れ、本戦出場を逃した悔しさがあります。だからこそ、次戦は大学生との戦いですが、しっかりなでしこ2部に所属しているチームとして誇りを持って勝利を掴みにいきたいです。そのために、「得点力」は引き続き課題なので、チャンスを増やすこと、そのチャンスを決め切る確率を上げること、そしてチームとしての守備と攻撃の形をしっかり合わせて臨んでいきます。
中村友香
Q)試合を振り返って
久しぶりの公式戦ということもあり、個人的にも緊張がありましたが、試合の入りがとても大事なので全員で声を掛け合い、前向きな姿勢でピッチに立つことができました。前半を2-0で折り返せたことは、チームにとってプラスだったと思います。得点シーンでは、さや(脇田紗弥)からの正確なパスを受けた瞬間に「今だ!」と感じ、思い切ってシュートを打ちました。日頃から田口監督に言われていた「内側を向き、ゴール方向を意識するプレー」をこの中断期間で何度も取り組んできたので、それが形になり、ゴールにつながったのはとても良かったです。そしてしっかりとコースを狙えたことも良かった点です。
Q)課題を挙げると
ハーフタイムに、相手のビルドアップのつかみ方を全員で統一させようと話しをしました。掴みにいくのか、守備を整える時間にするのかを全員で統一させるために、声を掛け合い、その結果、守備のバランスを保ちながら試合を進めることができたと思います。一方で、相手がシステムを変えてきた際の対応はまだ課題が残りました。クーリングブレイク明けに変化が見られたとき、少し戸惑いがありました。試合中に相手の変化を感じ取り、より早く対応していく力をチームとして高めていきたいと感じました。
Q)次節に向けて
神奈川大学との試合に向けては、日頃から積み重ねてきた「プレーの質」や「一つ一つの強度」にさらにこだわり、1週間のトレーニングを大切にして臨みたいです。やるべきことは変わらないので、チーム全員でコミュニケーションを取りながら、またみんなで高め合って行きたいと思います。次も点決めます!