【わたし日誌】2025年シーズンを振り返るVol.1 ~佐々木葵#13~
FCふじざくら山梨の7シーズン目である2025年シーズンを選手自らが振返り、言葉に起こして届ける「わたし日誌」。
文章:佐々木葵(本人)より
〇今年を振り返って
喜怒哀楽全ての感情を味わった一年でした。
でも全てひっくるめて“たのしかった”1年でした。
開幕戦からスタメンで出てチームを必ず一部昇格させるという想いを抱いてきた中で、ベンチから試合を見る事の方が多かったり、スタメンで出ても中々取れない勝ち点差3。自分が思い描いていた姿とのギャップに、自分のサッカー選手としての価値を疑う時期もありました。
そして今までした事のなかった怪我での長期離脱。“どんな立場であれ、やり続けた先に必ず結果もついてくる”と身体も頭もひたすら動かし続けてきたけど、結果的に長期離脱でチームに迷惑をかけてしまうという始末で、全てをかけて日々過ごしていたので最初は正直もう戻れないと思っていたし、次に進むのに前向きな気持ちには中々なれなかったです。でもこの半年間、本当にたくさんの人達に助けてもらって、結果的には自分がやってきたことも今回の怪我も、必ずこれからの自分の大切な一部になって、成長させてくれると、心から前向きに捉えることができました。この期間で自分自身の変化や発見をたのしみ、少し外側からチームを観れたことで必ず一部昇格をしたいという想いがより強くなり、来シーズンに向けての充電ができました。
そして“たのしかった”に行き着くには絶対に1人では無理でした。どんな時も味方でいてくれる家族、今まで出会った大切な人達の言葉、いつもパワーをくれる人、想いがぶつかり合うこともあるけどすごく負けず嫌いで頑張り屋さんなチームメイト。私に関わる全ての人がそう思わせてくれました。
そしてどうしてもこの場を借りて、感謝したい人達がいます。それは同期の5人です。最初は生まれた年が同じだけだけどなと思うこともありましたが、人見知りをしている自分に真っ先に声をかけてくれたのはちゅん(中村)と紗弥(脇田)でした。練習が終わった後もサッカーの話してるし、試合前には絶対勝とうねって高めあって、初心にかえってサッカーを愉しむことを思い出させてくれました。ロッカールームが隣の琉晏(大谷)はいつも「あおちゃんお疲れ!」といつもニコニコで、ある試合後のスタメン以外の練習が終わった後にグランドダッシュに付き合ってくれて、次の試合こそやってやろうねと鼓舞しあったのをすごく覚えています。萌香(米澤)がいるとチームが一瞬で明るくなります。試合になると後ろからの声はとても頼もしくプレーでもいつもたくさん助けてくれました。花子ちゃん(濱名)は見事に復帰と自分の離脱のタイミングが同じで一緒にサッカーは出来なかったけど、コツコツリハビリを頑張っていました。だから花子ちゃんがみんなに拍手をもらいながらピッチに立った時、自分のことのように嬉しかったです。中々直接は伝えられなかったけど自慢の同期でした。ありがとう。


〇成長日誌:昨年の私と比べて、前進していることは何か
オンザピッチ・オフザピッチも幅が広がったことです。
オンザピッチでは、移籍を経てピッチに立つ時間が増えたこと、そして3CBで出場することが多かったことです。カテゴリーが上がっていく中で武器としていたものが通用しなくなり、今までの自分では考えられなかったポジションでプレーすることが増えました。育成とは違うこのカテゴリーで今まで自信を持ってきた武器が通用しなくなり、複数のポジションを経験することに悩むこともあったけど、その経験が今形になってCBとしてクリーンシートで勝つ喜びや今までとは違う愉しさを感じることができプレーの幅が広がりました。
オフザピッチでの考え方もガラッと変わった年で、GMの五十嵐さんは自分のやってみたい!をどんどん形に、やってみよう!と言ってくださいます。
私は食べることが大好きで、パフォーマンスアップのための栄養学にも興味があります。そこで#AOIキッチン での発信や、【ふじざくら食堂】を月に1回開催し、メニュー開発から調理まで全て自分たちで形にしてお客様に食事の提供をしています。それがまたいい意味でのリフレッシュになり、サッカーしか見えていなかった自分の思考や取り組みの幅が広がりました。


〇応援はわたしたちにとってどんな存在か
“エナジー”です。このチームに来て初めての開幕戦、会場に着いた瞬間から肌で感じ取ることができるくらい皆さんのパワーを感じ、ここからリーグが始まる大事な一戦で自分自身で準備してきた以上のエンジーが漲ったあの瞬間は今でも忘れないです。そして皆さんは私たちの“誇り”です。たくさんの人たちがふじざくらのユニホームをきて大切なお休みの日に足を運んでくださり、アウェーの地をもふじざくら色に染めてくださいました。どんな試合でも私たちには“ふじざくらファミリー”の皆さんがいるから大丈夫と勇気と自信をくれます。私達はそんな“ふじざくらファミリー”の皆さんたちに「今日は見に来てよかった」と思ってもらえるプレーをする責任があります。今シーズンの悔しさを大きなパワーにして来シーズン必ず最高の景色を皆さんとみたいです。これからも共に闘っていただけるととても嬉しいです。


〇わたしにとってのサッカーとは
私にとってサッカーは、“自分を育ててくれるもの”です。
ただただ楽しくて始めたサッカーもいつしか生活の軸になっていて何をするにも頭にはサッカーがありました。時にはそれが自分を苦しめていたこともありました。でもグラウンドに出ればサッカーたのしいなと感じるし、もっと成長したい、自分に負けたくないと時間も忘れるくらい走って、ボールを蹴っていました。どういうプレイヤーでありたいのか、自分にはどういう特徴があって、譲れないもの、足りない部分は何なのか、チームに何を還元できるのか、日々問い続けてきました。週末には自分を表現できる場所がある。この過程はプレイヤーとしてだけではなく、1人の人間としてとても成長させてもらっているなと思います。そしてやり続けた先にこんなにもたくさんの人達と感情に出会うことができて、とても幸せ者だなと感じます。
また私がサッカーをする理由は他にもあって、それは“両親への恩返し”がしたいからです。これまでの私の選択を誰よりも尊重してくれて支えてくれました。両親がいなかったらここまでサッカーを続けていないと思います。試合に出ていい報告ができた時の嬉しそうな顔が何よりもすごく嬉しくてきつかったことも全部報われた気持ちになります。強くなってピッチに戻って、結果で恩返しできるようにこれからもコツコツと自分ができることを積み重ねていきたいと思います。

