【2026プレナスなでしこリーグ2部 第8節~試合結果~】VS ディアヴォロッソ広島戦について

いつもFCふじざくら山梨へご声援頂きまして誠にありがとうございます。
5月2日に行われた2026プレナスなでしこリーグ2部第8節ディアヴォロッソ広島の試合結果をお伝えいたします。
【試合結果】
FCふじざくら山梨 2-0 ディアヴォロッソ広島
前半 2-0
後半 0-0
[得点]
5分 脇田紗弥
23分 大矢 歩
【スターティングメンバー】
GK
出口 春奈
DF
高村ちさと
五味小暖
奈良美沙季
MF
小鍜治旭
島村美風
三田幸望
辻野友実子
FW
大矢 歩
脇田紗弥
内藤夏鈴
(途中出場)
73分 OUT 19 島村美風 → IN 20 寺田心春
73分 OUT 8 大矢歩 → IN 15 成迫実咲
90分+1分 OUT  14 三田幸望   → IN 30 保坂のどか

~マッチレポート~

2026プレナスなでしこリーグ2部第8節。

FCふじざくら山梨は首位を走るディアヴォロッソ広島と対戦しました。

前節は拮抗した展開の中で試合終盤まで粘り強く戦うも、セットプレーからの失点で悔しい敗戦。

迎える今節は、リーグ首位との一戦。ロングボールとセットプレーを軸に試合を進める広島に対し、球際の強度とゴール前での勝負強さが問われるゲームとなることが予想されます。

本日のスターティングメンバーはこれまでと形を変え、脇田紗弥を1トップに据え、その下に大矢歩と内藤夏鈴を配置する“2シャドー”に配置。これまで前線で起点となってきた大矢を一列下げることで、ボールの収まりと前向きのプレー機会を増やし、攻撃の厚みと流動性を高める狙いが見えます。

また中盤は三田幸望と島村美風のダブルボランチ。セカンドボールの回収と前線への配球を担い、試合のリズムをコントロールできるかが鍵になります。

夏日と思わせるような日差しが注ぐ中で、キックオフの笛がなりました。

立ち上がりは相手のペースで進み、空中戦と蹴り合いの中で主導権を探る展開となります。

しかし時間の経過とともに、ふじざくらがセカンドボールを回収し始めると試合の流れが少しずつ変わります。

先制点が生まれたのはその直後でした。
最終ラインでボールを持った高村ちさとが前線へ配球すると、トップに入った脇田紗弥が絶妙なタイミングで抜け出します。相手DFとGKの間に落ちたボールにいち早く反応し、ヘディングで流し込んで先制。新たな布陣がいきなり結果をもたらします。

その後はふじざくらが主導権を握ります。11分には左サイドで内藤夏鈴と脇田のワンツーから内藤が抜け出し、リズムよく前進。18分にも小鍛冶旭のパスから脇田が右サイドを突破し、クロスに辻野友実子が飛び込むなど、前線の連動から相手ゴールへ迫る場面を作り出します。
守備では相手のロングボールに対し、五味小暖を中心に冷静に対応。ゴール前では出口春奈が安定したキャッチを見せ、流れを渡しません。


そして前半22分、追加点が生まれます。
奈良美沙季のロングフィードに反応した脇田が受け、相手DF2人をかわして左サイドを突破します。タイミングよく追い越した大矢歩へラストパスを送ると、大矢はGKの動きを見極めながら冷静に流し込み追加点。今季初の脇田・大矢が揃い組で得点を記録します。

その後も脇田、大矢、内藤が前線で攻撃のリズムを作り、相手陣内でプレーする時間を増やしていきます。終了間際には相手のクロスを受ける場面もありましたが、守備陣が集中して対応。

ふじざくらが攻守において狙いを体現し、2-0とリードして前半を折り返します。

ハーフタイム、平山監督は「良い狙いができている。継続しよう」と攻撃の意図を評価しつつ、「ペナルティエリア付近に侵入させないこと」「追加点を狙うこと」を強調し後半へ送り出します。

後半は一転して相手の圧力を受ける展開となります。前線からのプレスとロングボールで押し込まれ、立ち上がりからセットプレーを連続して与える苦しい時間帯。7分には自陣右サイドから侵入を許すも、高村が身体を張って決定機を阻止します。

その後もコーナーキックを中心に攻め込まれますが、GK出口春奈が的確なポジショニングと安定したキャッチングで対応し、ゴールを割らせません。
しかし、ゴールキックからのセカンドボール回収ができず、相手に押し込まれ続ける展開に。

劣勢の中でもカウンターで応戦。
11分には奈良のロングフィードから脇田と内藤がゴール前へ飛び出すなど、前半同様の狙いを継続します。さらにコーナーキックから五味小暖が合わせるなど、追加点のチャンスも作り出します。


中盤以降は寺田心春、成迫実咲を投入し、セカンドボール回収と前線の起点強化を図ります。守備の時間が続く中でも、脇田と内藤を中心に相手陣内へ押し返す場面を作り、36分には脇田が右サイドから仕掛けてシュートを放つなど、最後までゴールを狙う姿勢を見せます。

終盤も相手のロングボールと高さを武器とした攻撃に晒されますが、最終ラインとGK出口を中心に集中した守備で対応。粘り強く無失点で凌ぎ切り、試合終了のホイッスルを迎えました。

首位相手に対し、前半で奪った2点を守り切る。
課題としていた攻撃の形と守備の粘り強さを両立させ、チームとして大きな勝点3を手にすることができました。

~試合を終えて~

4試合連続勝利無しで、4月は勝ち星をあげれなかったふじざくら。
フォーメーション変更が機能し、攻撃では前線の連動から得点を奪い、守備では全員で身体を張って無失点。
これまでの課題であった「内容を結果につなげる」ことを、首位相手に体現した一戦となり、フォワード陣がゴールを決めてくれました。

4月は勝ち星をお届けできませんでしたが、この勝利をきっかけに『反撃の5月』に。

次節は久しぶりのホーム小瀬での試合になります。是非会場で大きなご声援で選手の背中を押してください。

以下、平山監督、脇田紗弥、大矢歩のコメントになります。

~監督・選手の試合後コメント~

平山茶久美監督

Q)今日の試合を振返って
A)まず、遠い広島の地まで多くのサポーターが駆けつけてくれたことに本当に感謝しています。苦しい時間帯もありましたが、その声援があったからこそ最後まで走り切ることができましたし、皆さんと一緒に久しぶりの勝利を分かち合えて最高でした。
試合に関しては、首位チームとの対戦ということで勝ち点差も意識はしていましたが、それ以上に「自分たちがしっかり戦うこと」「勝ちに行くこと」にフォーカスして入りました。相手の強い守備に対して背後を取ること、センターバックを攻略することを狙いとしていましたが、それが早い時間帯の得点につながり、チームとして非常に大きかったと感じています。
攻撃面ではトレーニングで取り組んできた「前向きにプレーすること」「ゴールに近い位置でアクションを起こすこと」が発揮できました。一方で、セカンドボールや球際の部分では、もう一歩寄せる・マイボールにし切るといった課題も残りました。苦しい時間帯もありましたが、全員で粘り強く守り切れたことは大きな収穫です。誰一人諦めず、みんなが目を向けて、戦ったこの勝利はチームとしてすごく大きい1勝です。

Q)ポジション変更で得点が生まれた狙い
A)これまでなかなかゴールに近づけない試合が続いていた中で、「よりゴールに近い位置でプレーすること」を重視しました。脇田を前線に置くことで、背後への動きや相手を引き伸ばす役割を担ってもらい、その結果としてスペースが生まれれば、シャドーの内藤や大矢が前向きでプレーできると考えていました。実際に相手がその動きを嫌がる形になり、前線の3人が連動して得点につながったことは狙い通りだったと思います。
また試合前には、脇田と大矢に対して「必ずシュートを打つ」という意識を強く伝えて送り出しました。その2人が得点という形で応えてくれたことは非常に嬉しく思います。

Q)次の試合に向けて
A)まずはこの勝利をしっかり次につなげていくことが大事だと思っています。まだ1勝しただけで、ここからがチームとして本当の勝負です。苦しい状況の中でも、選手もスタッフも前向きに取り組み、「前にプレーする」「ゴールへ向かう」という共通意識を持って戦えたことは大きな一歩でした。この姿勢を継続しながら、さらに精度を高めていきたいと考えています。
次の試合では、ホームでサポーターの皆さんと一緒に最高の景色を見られるように、全員で前進するサッカーを体現し、勝利を届けられるよう準備していきます。

 

脇田紗弥

Q、今日の試合を振返って
A)相手が首位ということもあり、自分たちも勝ち点を積み上げられていない中で、まずは絶対に気持ちで負けないこと、前を選択するという「前進」をみんなで目合わせして挑みました。得点シーンに関しても、試合前のミーティングで前を選択するというのは共有していて、自分もセンターフォワードとしてそこを意識していました。ちーさん(高村ちさと )からすごく良いボールが来たので、あとは頭で合わせるだけでした。センターフォワードに入ったことで、自分の得意な裏への抜け出しがしやすくなり、継続して狙えたことが得点につながったと思います。立ち上がりで点を取れたこと、そして久しぶりに結果を残せたことはすごく嬉しかったです。

Q)点を決めるという明確な課題がありましたが、得点を決めたり迫るシーンが増えたのはなぜか。
A)これまではボールを失わずにつなぐことはできても、前に進む回数が少なかったのですが、今節は「前を選ぶ」ということを全員が強く意識していました。チャンスがあれば全員が前に矢印を向けて動き出し、ゴールに向かう意識が統一されていたことで、自然とゴール前に迫るシーンが増えたと思います。また、点を取ることが課題でフォワード陣は毎日得点にこだわって練習していて、田口さん(田口友久スポーツダイレクター)のもとでシュート練習を積み重ねてきました。とにかく「ゴールが見えたら振る」「振らないと点は取れない」という意識を持って取り組んできたことが、今日の得点につながったと思います。

Q)次節に向けて
A)今日はルーズボールで相手に突かれることが多かったので、ファースト、セカンドとこっちが拾うということを意識して次節に挑みたいです。また、次節はホーム戦なのでようやくサポーターの皆さんとホームで一緒に喜びを分かち合えるチャンスだと思っています。絶対に勝って終わりたいです。
相手には以前一緒にプレーしていたちゅん(中村友香)がいるので、個人的にもすごく思いの強い試合になりますし、絶対に負けたくありません。今回得点を取れたことは次につながる良いスタートだと思っているので、次も自分が点を取って勝ちたいです。
結果が出ず苦しい時期もありましたが、ずっと応援してくださるサポーターの皆さんに、結果で恩返ししたいですし、「ふじざくらを応援していてよかった」と思ってもらえるように、チーム一丸となって戦っていきます。

大矢歩

Q)今日の試合を振返って
A)立ち上がりの早い時間に点を取れたことが大きく、監督が狙っていた相手の背後やセンターバックを突く攻撃がしっかり形になった試合でした。前半に追加点も取ることができ、自分自身もチームの勝利に貢献できたことを嬉しく思っています。これまで課題だった得点不足に対して、チーム全体で前に出る意識を共有し、練習してきた形をそのまま試合で出せたことが結果につながったと感じています。後半は押し込まれる時間もあり、試合を通してもっとゴール前に迫る回数を増やし、もう1点を取りに行く姿勢が必要だと感じました。

Q)ゴールシーンを振り返って
A)移籍後初ゴールということもあり、「やっと取れた」という気持ちが一番大きかったです。得点不足だった中で、今日は特にシュートと得点にこだわってプレーしていたので、結果として1点を取れたことは本当に良かったです。フォワード陣では全体練習とは別に、ゴール前の形など繰り返し練習していて、その形がそのまま試合で出ました。脇田が前を向いた瞬間にパスを信じて背後へ走り込み、滑りながらでも決め切れたことは、積み重ねてきた成果だと思います。
やっと実現した脇田紗弥とのゴールパフォーマンスでは、脇田が私のゴールを決めた足のスパイクを拭いてくれるというパフォーマンスのはずだったんですけど、結果的にお互い拭き合うみたいなパフォーマンスになっちゃいました。

Q)次節に向けて
A)今回、首位相手に勝てたことはチームにとって大きな自信になりましたがここで満足せず、さらに昇格に向けてギアを上げていきたいです。個人としては10ゴール、10アシストを目標に掲げていましたが、1点ずつ積み重ねながら、もっとゴールとシュートを意識してプレーしていきたいと思っています。次はホーム戦なので、必ず勝利して、再び得点という形でチームに貢献できるよう、全員で準備していきます。