【皇后杯JFA第48回全日本女子サッカー選手権大会関東予選2回戦~試合結果~】VS 神奈川大学女子サッカー部

いつもFCふじざくら山梨へご声援いただき、誠にありがとうございます。

9月12日(土)、第48回関東女子サッカー選手権大会 兼 皇后杯JFA第48回全日本女子サッカー選手権大会関東予選の2回戦が行われ、FCふじざくら山梨は神奈川大学女子サッカー部と対戦しました。

≪関東予選2回戦神奈川大学女子サッカー部戦~結果~≫
(40分ハーフ)
FCふじざくら山梨 0-1 神奈川大学女子サッカー部
-前半 0-1
-後半 0-0
≪スターティングメンバー≫
GK
1 出口 春奈
DF
2 高村 ちさと
6 五味 小暖
16 奈良 美沙季
MF
7 小鍜治 旭
41 内藤 夏鈴
14 三田幸望
10 菅百花
FW
8大矢 歩
9 脇田 紗弥
20 寺田心春
(途中出場)
HT OUT 8大矢歩 →IN 24ワイアット漢乃
HT OUT 20寺田心春 →IN 11辻野友実子
68分 OUT 10菅百花 → IN 5高山紗希
79分 OUT 14三田幸望  → IN21 林知奈

~マッチレポート~

第48回関東女子サッカー選手権大会 兼 皇后杯JFA第48回全日本女子サッカー選手権大会関東予選の幕が開けました。

昨シーズンは関東予選を勝ち上がり、全国大会へ出場。
大会2回戦でWEリーグ「ノジマステラ神奈川相模原」と対戦し、2-3で敗れたものの、この大会でしか得れない経験・価値を選手・スタッフがクラブにもたらしてくれました。

そして今年も関東予選2回戦から出場のふじざくら。

この一戦に勝利すれば、皇后杯JFA第48回全日本女子サッカー選手権大会への出場権を獲得。全国の舞台への切符を懸けた、大きな一戦となります。

昨年の同大会でも対戦した両チーム。
その時は80分間を0-0で終え、PK戦までもつれ込んだ末に5-6で敗戦。
今年も同じ舞台で、同じ神奈川大学と対戦することになりました。

80分間のノックアウトゲーム。
この試合は先週行われたなでしこリーグの大阪戦から、源関の代わりに三田が入りました。

ゴールマウスには出口。
最終ラインには奈良、五味、高村の3選手が並び、中盤には菅、三田、内藤、小鍛治。
前線には寺田、脇田、大矢が入ります。

試合は神奈川大学のボールでキックオフ。
立ち上がりから勢いを持って攻撃を仕掛けてくる相手に対し、ふじざくらは自陣で守備に回る時間が続きます。

4分には、神奈川大学にミドルレンジから鋭いシュートを放たれるも、ボールは枠の外へ。

さらに6分には自陣右サイドを突破されシュートまで持ち込まれますが、GK出口春菜が落ち着いてキャッチ。序盤から相手の攻撃を受けながらも、ゴールを許さずに耐える時間が続きました。

9分には、出口からディフェンスラインへつなごうとしたボールを相手にカットされるなど、思うようにボールを前進させることができず、なかなか自分たちのリズムを作れません。

それでも時間の経過とともに少しずつ落ち着きを取り戻すと、ディフェンスラインからサイドを起点にボールを動かす場面が増加。

菅百花、小鍛冶旭が前を向いてプレーすることで、徐々に相手陣内へ進入する場面を作り始めます。

18分には内藤夏鈴がファウルを受け、フリーキックのチャンスを獲得。大矢歩がゴール前へボールを送り、五味小暖が頭で合わせると、こぼれ球を脇田が狙いますが、シュートまでは持ち込めません。

徐々に攻撃の形を作り始めたふじざくらでしたが、先制点は神奈川大学でした。

自陣右サイドで相手が前線のターゲットへボールを送ります。サイドの選手へ落とされ、ダイレクトで右サイドの裏のスペースにボールを送られます。スペースには選手が走り込んでおり、その選手からゴール前へクロスを許すと、中央で相手に頭で合わせられ、ゴールネットを揺らされます。

先制を許したふじざくらは、追いつくために攻撃へ出ます。

前半終了間際には、この試合でふじざくらにとって最初のコーナーキック。大矢のキックがファーサイドへ送られると、五味がヘディングで合わせます。

しかし、惜しくもボールはクロスバーの上へ。

同点ゴールには届かず、1点のビハインドを背負ったまま前半を終えました。チャンスを迎えるシーンも少なく、ふじざくらにとっては苦しい前半となりました。

ハーフタイム、平山監督から選手たちへ、「相手DFへしっかり攻撃していこう」「1対1、負けない!」「球際、仕掛けるところをしっかりしていこう」「絶対1点取りに行くよ!」と、後半に向けて強いメッセージが送られます。

後半開始とともに2枚替えを敢行。

OUT:大矢歩 →IN:ワイアット漢乃
OUT:寺田心春 → IN:辻野友実子

1点を追いかけるふじざくらが、反撃に出ます。

後半2分には、左サイドで辻野がファウルを受け、フリーキックのチャンス。小鍛冶がゴール前へボールを送り込みますが、味方の選手は触れることができず、そのままGKにキャッチされます。

その後もボールを保持しながら攻撃のリズムを作りたいふじざくらでしたが、球際では神奈川大学の強度が高く、なかなか思うように前進することができません。

それでも後半が進むにつれて、少しずつ相手陣内でプレーする時間が増え、フリーキックやコーナーキックなどのゴール前でチャンスも作り出します。

しかし後半20分を過ぎる中でも、相手の粘り強いプレーの前に、シュートシーンまで持って行くことがなかなかできません。

それでも、追いつきたいふじざくらは攻撃への圧力を強めていきます。

27分頃には、OUT:菅百花 → IN:高山紗希と交代。

さらに29分には、前線へ抜け出そうとする高村に五味からスルーパス。このパスが通り、右サイドの高村からクロスを上げるも神奈川大学の守備陣に跳ね返され、最後の局面でゴールへ迫ることができません。

そして31分。ふじざくらに、この試合最大のチャンスが訪れます。

守備で相手からボールを奪うと、三田が自陣センターサークル辺りからディフェンスラインの背後を狙いロングバスを供給。脇田、小鍛冶がディフェンスラインの背後を狙う中、脇田が相手選手の裏を取り、抜け出す。GKと1対1になり、シュートを放つも惜しくもゴールの枠を外れます。決定的な場面をものにすることができず、時間が過ぎていきます。

残り時間が少なくなる中、ふじざくらはさらに攻撃の人数を増やします。

後半37分頃には、OUT:三田幸望 → IN:林知奈と交代。

前線に人数をかけ、最後までゴールを目指します。しかし、神奈川大学の守備を最後までこじ開けることはできず、試合終了。

FCふじざくら山梨 0-1 神奈川大学女子サッカー部

1点が遠く、悔しい敗戦となりました。

~試合を終えて~

前半に許した1点を最後まで取り返すことができず、2年連続となる皇后杯本大会への出場は叶いませんでした。一瞬の隙を与えてしまうこと、最後までゴールを奪うことができなかったこと、そして相手の球際の強度に苦しみ、攻撃のリズムを作り切れなかったことが、この試合の結果を分けるポイントとなりました。

全国への切符を懸けた一戦は、悔しい結果に終わりました。

今シーズン残されたリーグ戦へ。

この悔しさを、次の戦いへのチカラに変えていく。残された試合を積み重ねていくしかありません。

そして、この日、栃木まで足を運び、最後まで選手たちに声援を送り続けてくださった皆さま、本当にありがとうございました。

遠く離れた地にもかかわらず、スタンドから届けていただいた声援は、ピッチで戦う選手たちの大きな力となりました。

そして、負けた後でも、熱い声援と拍手、選手たちを前を向かせる言葉には逆にパワーを頂きました。

皆さまの期待に応える結果を届けることはできませんでしたが、この悔しさをチーム全員で受け止め、次の試合へとつなげていきます。

これからもFCふじざくら山梨とともに戦っていただけたら嬉しく思います。

引き続き、熱いご声援をよろしくお願いいたします。

以下、平山監督、の試合後のコメントになります。

~監督・選手の試合後コメント~

平山茶久美監督

Q)試合を振り返って
A)皇后杯に向けても多くのサポーターの皆さんが応援に来てくださった中で、勝利を届けることができなかったことが非常に悔しいです。
立ち上がりから、普段戦っているリーグ戦とは少し違う相手の勢いや、1対1の強さを感じました。一つひとつの局面で相手に上回られる場面がありましたが、その中でも「やってやる」という気持ちを持って、抜かれてもチャレンジしてカバーする、味方同士で支え合うというところまで持っていかなければいけなかったと思います。
守備では、相手の左サイドバックにドリブルで運ばれ、高い位置まで進入される場面がありました。相手のセンターバックに対して、もう一つ強気にアタックしていくことで、相手の攻撃を前に進ませないことが必要でした。また、攻撃でも相手の背後を取るために、自分にボールが入ったら前を向くなど、一つひとつのプレーでもっと勇気を持つ必要があったと思います。
後半、辻野とワイアットを投入しましたが、相手のセンターバックに対してアタックする機会が増え、相手の背後を脅かすという部分では、少しパワーを出してくれたと思います。
その後に投入した林については、点を取りに行かなければいけない状況で、明確なターゲットになれることは分かっていました。高山もフレッシュな状態でパワーを持って走れることに加えて、ヘディングの強さもあるので、最後はクロスから得点につなげる役割を期待して送り出しました。

Q)課題をあげるとすると
A)選手たちは緊張もあったと思いますが、リーグ戦で良い流れで来ていたので、自分たちでやってやろうという気持ちで入ったと思います。ただ、実際に相手の力を感じた中で、それを上回るところまで持っていけなかったことが、課題だったと感じています。
ただ、前半から決定的なチャンスを再現性を持ってつくることができた場面は少なかったと思います。相手陣地までボールを運んでも跳ね返されたり、パスをカットされたりする場面がありました。そうした中でも勇気を持って前を向くことや、味方との距離に段差をつくって背後を取りに行くことは、もっとできなければいけませんでした。
相手の強さを感じたからこそ、チームとして、そして個人として、もう一段階レベルアップする必要があると感じています。

Q)リーグ戦再開に向けて
A)試合後のミーティングでも選手たちに伝えましたが、まずは一人ひとりが前に出てプレーすること、相手の攻撃に対して体をぶつけていくことなど、個の部分を一つひとつ高めていかなければいけないと思っています。
それと合わせて、チームとして格上の相手と戦う時や、うまくいかない時間帯に、チャレンジしてカバーする、味方をどうサポートするかという部分でも、組織としてもう一段階レベルアップする必要があります。
今回の敗戦をそのまま終わらせるのではなく、もう一度チームとして改善すべきことを整理して、リーグ戦に向けて取り組んでいきたいと思います。

内藤夏鈴

Q)試合を振り返って
A)前半から球際や走力など、一つひとつの部分で相手に上回られてしまい、その中で失点してしまったことで、チーム全体が少し下がってしまったと思います。その流れのまま後半に入ってしまい、チャンスもあった中で決め切れなかったことも、どんどん流れが悪くなってしまった原因かなと感じています。
今回の相手は大学生ということもあり、フィジカル面や勢いがありました。いつもなら一歩先に出られる場面や、球際で勝てる場面でも勝てませんでした。1対1で勝てなくても、チームとして2人で囲んでボールを奪うことができればよかったのですが、今日は距離感もあまり良くなく、お互いにカバーできなかったことも課題でした。
Q)失点シーンを含め、試合を通して感じことについて
A)失点の場面では、まず中盤で縦パスを通されて、ちーさん(高村ちさと)が強く対応してくれましたが、相手に落とされて、そのまま背後に流された形だったと思います。そもそも中盤でもう少し外に誘導できていれば、あの縦パス自体を通されなかったと思います。
相手に入られる時点で前線との距離感も良くなく、間が空いてしまっていました。相手に一度ボールを当てられて、自分たちが食いついたことで、さらにその間が開いてしまったと思います。「間を通されない」ということはチームとして言われていたので、そこをやられてしまったことは、中盤の責任も大きかったと感じています。
ただ、逆に言えば、相手に決定的なチャンスを多くつくられたわけではなく、シュート数もそこまで多くなかったと思います。その中で、少ないチャンスを確実に決めてくるところは、相手の強さだと感じました。
一方で、自分たちはフリーキックやコーナーキックなど、チャンスがあった中で決め切れませんでした。そこは日々の練習が一番大事だと思います。練習以上のものをは試合で出せないので、練習の中でチームメイト同士がお互いを高め合って、自分自身も含めて、日々どれだけ取り組めるかが大切だと思っています。
Q)リーグ戦に向けて
A)皇后杯はここで終わってしまいましたが、リーグ戦も一つでも負けたら終わりというくらい、負けられない試合が続きます。今日足りなかった球際や走力、メンタリティの部分は、気持ちで変えられるところもあると思うので、日々の練習から意識して取り組んでいきたいです。
決して今日のすべてが悪かったわけではないので、良かったところは継続しながら、課題を日々の練習で改善していけば、自然と試合でも出せると思います。
次は首位との直接対決なので、絶対に負けられません。勝つことができれば、下のチームとの差も離すことができると思います。内容にもこだわりたいですが、まずは勝つこと。今回の悔しさを糧に、試合でしか返せないものをピッチでどれだけ出せるかだと思っています。
リーグ戦は現在3連勝中なので、次も勝って4連勝できるように、チーム全員で戦いたいです。

菅百花

Q)試合を振り返って
A)大学生が相手ということで、勢いやフィジカルの部分でも、なでしこリーグとはまた違った難しさがありました。立ち上がりから少しバタバタしてしまった印象があります。
もちろん一生懸命戦いましたが、球際や走力など、そういった部分で相手に少し上回られていたと感じています。特に、大学生の選手たちは「自分たちがチャレンジしてやろう」という気持ちを強く持っていたと思いますし、そうした部分でも少しずつ相手に上回られてしまったのかなと思います。
このままリーグ戦に入れば、同じようなことが起こってしまう可能性もあるので、チーム全員でもう一度見直さなければいけないと思います。

Q)課題をあげるとすると
A)今回は40分ハーフで、普段のリーグ戦よりも10分短い中で、1点の重みがより大きい試合でした。最近の試合では、先に失点する試合があまりなかったので、失点したことで相手に優位性を持たれてしまい、自分たちのプレーを出し切れなかったことが前半の大きな反省です。
一つひとつのプレーの積み重ねで相手の方が上回っていたこと、そして試合中に自分たちで修正しながら戦い切れなかったことが、今回の課題だったと感じています。
もちろん諦めている選手は一人もいませんでしたが、失点した後にどれだけ自分たちで持ち直して、チャレンジする雰囲気をつくれるかという部分では、もう一段階上を目指さなければいけませんでした。チャンスが来た時に仕留めることや、守備では限りなく失点をゼロに抑えることは、勝っていても負けていても変わりません。そのためにも、チーム全体で雰囲気をつくりながら、戦う力を高めていく必要があると感じています。
後半は自分たちがボールを持って相手陣地でプレーする時間も増え、コーナーキックやフリーキックの数も増えました。ただ、そこでゴールまでつなげられなかったことは悔しいです。ブロックをつくってアタッカーがしっかり入っていくなど、セットプレーでも一つひとつのところで戦い切ることが必要だと思います。
結局はトレーニングでしか積み上げられない部分なので、練習からお互いにバチバチと競い合って、それを試合でも出せるようにする。球際やセカンドボールの回収など、本当に細かなところを徹底することが大切だと思います。
Q)サポーターの皆さんへ
A)皇后杯は終わってしまい、残るのはリーグ戦4節だけです。このチームで戦える時間も限られているので、ここからは本当にリーグ戦に全振りして戦わなければいけないと思っています。
次のリーグ戦も、ほぼトーナメントと変わらないくらい負けられない試合が続きます。監督も勝つために1%を積み重ねるといつも言っていますが、今日できなかった球際や走力といった部分も含めて、日々の練習からこだわっていきたいです。全員が「絶対に勝つ」という同じ目標を持って、勝つための準備をしていきます。
今日も約50名のサポーターの皆さんが遠いところまで駆けつけてくださって、本当に力をもらいました。それだけに、勝利を届けられなかったことが悔しいです。いただいた力を次のリーグ戦で返せるように、チーム全員で戦っていきたいと思います。引き続き応援よろしくお願いします。